【こだま寄稿】モンブラン登山
 寄稿：Chai
 2024.10.20

　年１回の長期休暇は海外のトレイルを楽しんでいます。
今年はどうしようかと候補を検討して悩んだ結果、昨年雪山で出会った人から話を聞いて興味を持った、モンブラン登山に行くことに。5000m 近い標高でクレバスや危険なグラン・クーロワールの通過があるため、山岳ガイドを手配しました。

＜日本でのトレーニング＞

　モンブランは技術的には難しくないが、相応の体力と高度への順応が必要ということで登山予定日の数か月前から標高差が大きい山でのトレーニングを行う。５月は剣岳源次郎尾根と富士山（２回）、６月は甲斐駒ヶ岳黒戸尾根と富士山、７月は丹沢山と富士山に登りました。順調に進めていたところ、登山予定日の１か月前の丹沢山トレーニングで膝を切ってしまい、２週間程度トレーニングを中断。モンブラン登山できるか不安な気持ちで出発しました。

＜ガイドについて＞

　高度順応トレーニング１日＋２泊３日のモンブラン登山＋マルチピッチ１日でガイドを依頼。
イタリア人のガイドで 70 代と高齢だったけれども歩くのが速かった。ヨーロッパアルプスは スピード＝安全 の考えらしく、速いペースで歩かされました。英語があまり得意ではないようで、ときどきフランス語になっているのが面白かった（フランス語会話少し習っていたおかげでなんとなく聞き取れました）。

＜モンブラン登頂＞

　一般的なグーテルートでモンブラン登頂を目指す。全く同じ行程の日本人のグループのガイドさんと私のガイドさんがお知り合いだったので、小屋での食事をご一緒させていただきました。日本語でお話しできてうれしかった。

１日目：シャモニ～レ・ズーシュ～ニーデーグル～テートルース小屋
　初日はテートルース小屋まで２、３時間程度のゆるい行程なのでのんびり歩けると思っていたけれど、ガイドがスピードを出すので頑張って歩きました（笑）。
初日は天気が良く小屋の前にあるテートルースビーチと名付けられたデッキでくつろぐ。

２日目：テートルース小屋～グーテ小屋～ドーム・ドゥ・グーテ～ヴァロ小屋～モンブラン山頂～ドーム・ドゥ・グーテ→グーテ小屋
　２日目がモンブラン登頂の予定だったけれど天気が良くないため、予備日の３日目早朝にモンブラン登頂して下山することに。この日はお土産を買ったり小屋で１日のんびり過ごす。

３日目：グーテ小屋～ニーデーグル～シャモニ
　できるだけ荷物を軽くして未明に小屋を出発。ヴァロ小屋までは緩やかな登り。ストックで歩きます。ヴァロ小屋で小休憩してピッケルに変えます。モンブラン手前から傾斜がきつくなり、標高も高くなったせいか速く歩くのがつらくなってくる。ペースダウンしてストップしたくなったがなんとか踏ん張って登り、一番乗りで夜明け前にモンブラン山頂にたどり着く。
静寂な山頂にガイドと二人のみ。ガイドとハグして登頂できた喜びをかみしめる。下山するのが名残惜しかったけれどもグラン・クロワールを早く通過しないと危ないため日が昇る前に下山する。

おまけ
　モンブラン登山を終えて翌々日はクールマイヨールでマルチピッチ。Genepi1 という易しいルートで絶景のクライミングを楽しむ。さらに奥にいくといろんなルートがあるようです。人生初めてガイドのバイクの後ろに乗ってアクセスしたのも良い思い出です。
クライミング終えて帰り道にある絶景レストランでガイドさんとお食事。お店の人がガイドの友人で登ったルートと同じ名前の Genepi というお酒を飲ませてくれました。Grazie！ お酒はアルコール強くて美味しいと思えなかったけれども良い思い出です。
クライミングのグレードを上げて海外でのクライミングを楽しんでみたいな。

（了）

【10月の例会】

日時：10月９日 19:30～21:00
場所：相模原市大野南公民館
出席：ケンタ(司会)、まり(議事録)、なべさん、みず、tam、しんめい、かず、たけ、ねこ、しんご、ガッツ、みほさん、ZOE、mimi、UTi、ふくいち、miyuki、ふじ、みなちゃん（19名）

例会後の懇親会

何時もの処