How to Join
入会について

不帰改め唐松岳

不帰ノ嶮を予定していたR1000さんとUTiさんの計画に便乗させてもらった。
冬期及び残雪期アルパインの経験がほぼゼロに近く、今冬はベテラン勢と一緒に行き経験を積みたいと考えていたため快諾頂いたのは有り難かった。

日程はGWのどこか天気次第で…
と、していたため他の予定が立てられずいたが、最終的には5/3~5に決定。

前夜発で八方尾根スキー場へ向かい、7:30運行開始のゴンドラに乗り込むため乗り場へ向かうも、既に長蛇の列…
標高の低いスキー場の営業終了に伴い、こちらにスキーヤー達も集まっているようだ。
もちろん唐松岳PHの登山者も多い。

ゴンドラ、リフトを乗り継ぎ8:20スタート。
1ヶ月前にPHで来たときよりも融雪が進み全体的には3m程低く、尾根上は雪が残っていない所も多い。

10:40下降ポイントの扇雪渓到着。
その先にはテント(3~4人用)が1張り。
下降は支尾根を行くと思ったが、ルンゼを下降。
結構な急勾配、下るのが難しい…
気を抜くと滑る。

二人は気を付けながらも下降ルートを見極め足早に下っていくが徐々に離される。
約700m下り、唐松沢に降りられたのは12:00。

不帰Ⅰ峰尾根は唐松沢と不帰沢の出合から始まる。
予定では唐松沢側の支尾根から登攀開始予定だったが、取り付き場所についての会話と、R1000さんのうっかりにより不帰沢まで回り込んでしまい、登れそうな所を見つけた14:00登攀開始。

R1000さん、1、3ピッチ目リード。
UTiさん、2ピッチ目リード。
3ピッチ全て50mロープを目一杯使い登るが結構厳しい。
自分は全ピッチをアッセンダー使用で登らせてもらったが、草、岩、ザラメ雪に難儀した。

やっと尾根に上がりきったと思ったところはシュルンドがあり停滞したくない場所。
時間も16:20となり太陽は山の向こうに消えてしまった。

テン泊予定地の2062mの小ピークまではまだ150mほど上がらなければならなかったが、尾根上は雪がかなり少なく、岩壁&ブッシュ帯を行かなければならずリスクが大きいと判断し、予定していた不帰Ⅰ峰尾根は敗退することとなった。

そこからは唐松沢へ降り、安定した場所で幕営。テント内で水を作り食事をして就寝。

翌4:30起床。
前夜は風が相当強く、テントが揺らされ続けた。起床時間になっても風は止まず。
テントから這い出る頃には少しはマシになっていたがしばらく続いた。

今日は唐松沢を詰めて山頂へ向かう。
なので、ひたすらに前へ進むだけ。
視界は良好だが、風が強くそれ以外の音を遮断する。
うつむき加減に歩を進め、たまに進行方向を見る。そんな繰り返しをしていると左前方の雪崩に全く気がつかずにいた。
100m以上雪崩れてきていたので、それなりの規模の雪崩だった。
前日は土砂混じりの雪崩も見た。
進む先もデブリがあるし、GW前半の3連休で30cm程の積雪と気温の上昇で、
表層雪崩の危険性は充分過ぎるくらいあった。

少しでもリスク回避するため、デブリの上や雪崩れたラインを行く。
支尾根のルンゼが雪崩れてきたが、こちらには影響は無い。
しかし、ハッと気付くと5m横で音も無くゆっくりと雪崩れた。
危なかったな、そんな話をして進んでいくと今度は8m横で雪崩れた。
どちらも規模が小さいため、埋まるほどではなさそうだったが、苦労して登ってきた距離をゼロにされると思うと巻き込まれたくなかった。

2日目の今日だけで5~6回の雪崩を見た。一番大きな雪崩は八方尾根の支尾根から雪煙と轟音を発生していた。

これだけの雪崩を目の当たりにしながらも、運良く不帰Ⅲ峰と唐松岳の間の窓に上がることが出来た。

尾根上は激風で寒いが、身体は熱い。
少し休んでから山頂へ向かったが、おそらく15~20m/sあったのではないかと思う。
何度か足下を掬われそうになった。

やっとの思いで到着した唐松岳山頂からは、自分たちが付けたトレースを確認して下山。

2泊3日の山行予定だったが、敗退によりルート変更と1泊2日と短くなってしまった。
ただ前夜の強風を思えば、尾根上でテントを張らなくて良かったと思えるし、ルート上は融雪により藪漕ぎもしなければならず、難しかったのではないかと思う。

来年、リベンジするかどうか分からないが、リベンジリストに載ったことは確かです。

メンバー:R1000(L)、しんご、UTi
山行日:2022.5.3(火)-2022.5.4(水)

written by:しんご
月を選択

会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

ページのトップへ戻る