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関東甲信越 小さな沢旅
(奥鬼怒小湯沢~湯沢墳泉塔)

 日光連山の向こう側にある鬼怒川支流の小湯沢を遡行した後、天然記念物・湯沢墳泉塔を目指し、さらに沢の中で温泉と焚き火を楽しもうという一泊二日の小さな沢旅に行ってきました。

 小湯沢は出合こそ貧相で水量も少ないものの、すぐに登れる小滝が連続して現れ楽しめる。登れない滝もあるが容易に巻くことができた。10月なので水を浴びないルート取りを心掛ける。

 ガレや倒木が多いのは仕方がないところ。それでも歩き主体の癒し系ゾーンになっても、キノコの群生があったり、イワナが走ったりと飽きさせない。とにかく水量の割に意外なほどに魚影はあり、つかみ捕りもできてしまった。みんなでがんばれば人数分キャッチできそうだったが、禁漁期なのでリリースした。

 水が涸れてから泥壁地帯に入ってしまう。ロープを出して尾根に脱出してから Co1799 ピークを目指す。数少ない情報によれば、今は廃道になった Co1799 付近の手白峠には赤い灰皿があるという。しかし手白峠も赤い灰皿も痕跡さえ見つけられず通り過ぎてしまい、手白山手前の鞍部まで来てしまっていた。

 本来は登らなくてもよかったピークを登ってしまったことで、メンバーからのブーイングもあったが、ここから湯沢側の急斜面を下降することにする。途中のガレ場でトラロープを発見するが道は不明瞭で、その後も地図と GPS で確認しながら傾斜の緩い小尾根を選んで墳泉塔のわずか上流の Co1365 付近の湯沢に降り立つ。降り立ったところは開けた河原で、対岸に渡ると熱い源泉も湧き出ており、地面もほんのり暖かい。土木作業をすれば自作で湯船が作れそうな場所だった。

 墳泉塔の上流はゴルジュの中に多段の滝が掛かり、右岸の明瞭な踏み跡から巻き下って最後は懸垂で降りた。墳泉塔の高さは情報通り 60 センチ程度。その奥にはウサギの耳のような新たな噴出物も育っているようだった。

 泊地の広河原は源泉の前に湯船が複数掘ってある所で、ブルーシートを掛けて塩ビ管やトイを使ってお湯を溜めることになる。タープを張り焚き火を熾し夕食もできた頃になると、ジャンボエスパース大の快適なお風呂になっていた。

 翌朝は笹倉沢出合の先の堰堤まで徒渉を繰り返しながらの沢歩きで下る。そこからは左岸の崩壊著しい旧遊歩道を使い、旅の終わりのエンディングテーマが流れる中、2時間弱で下山した。

[メンバー] ガッツ(L)、みず、みなちゃん
[山行日] 2025.10.12(日) – 10.13(月)
[コースタイム]
10/12 平家平温泉P[6:45]~小湯沢出合[6:50]~Co1600 付近尾根[11:00]~手白山手前の鞍部[12:10]~湯沢墳泉塔[14:20]~広河原の湯[15:35](泊)
10/13 広河原の湯[7:55]~平家平温泉P[9:45]

written by:ガッツ
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