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入会について

谷川岳一ノ倉沢南稜

【 夜明け前の一ノ倉 】

会員3名で南稜へ行ってきた。 その内の一人と私は3年前に中央カンテ、去年に中央稜へ行っており、良いペースで谷川岳でのアルパインクライミングを楽しめている。 去年、中央稜へ行った翌日に南稜にも行く予定だったのだが、夜間の降雨により断念したが、その後、どんどん晴れて気温も上昇、やっぱり行けば良かったと悔しい思いをしたので、そのリベンジ山行だ。

事前に越沢バットレスにて2回練習をおこなった。 ある程度の意思疎通は出来る状態だったのだが、最終ピッチのリードに名乗りを上げていたメンバーがいたにもかかわらず、私の思い違いでその前のピッチと繋げてしまいリードさせられず、申し訳ないことをしてしまった。ごめんなさい。

5/10 21:00 地元を出発し谷川岳へ向かう。高速の休日割引のことを失念し、行きは通常料金となってしまったのは手痛い出費。谷川 BP に到着後、3時間ほどの仮眠をとって出発。

大まかな実施スケジュールは以下参照
5/11
03:30 谷川 BP 発
04:15 一ノ倉沢出合い着
05:55 南稜テラス着
06:25 登攀開始
09:45 登攀終了
12:45 一ノ倉岳山頂
14:30 肩の小屋着
16:10 ロープウェイ駅着

【 雪渓は安定していた 】

【 テールリッジから見上げる衝立岩 】

出合い付近の雪は解けていたが、テールリッジまで安定していて、雪渓からテールリッジへの乗り移りは左から行ったが、上から見たら右のほうが安定していた。 テールリッジは濡れておらず特に問題ないが、もうすでに暑い! 先行していた2パーティーは中央稜とのことで、南稜には一番乗り出来そうだ。 中央カンテ、変形チムニーの取付き場所を過ぎて南稜テラスへ向かう。ロープを出すほどでもないが、フリーで上がるのは濡れている場所もあったのでなかなかいやらしい。 下山時ここは懸垂下降となるが、今回は国境稜線へ抜けるため関係ない。

南稜テラスに到着したら火の消えた線香があった。2年位前に衝立岩で事故があったニュースを思い出し、途中たまたま拾ったライターで火をつけ慰霊と安全登攀を祈念した。 休憩がてら準備を進めたあと、登攀を開始。

【 南稜取付き 】

1P リード:まり
スラブを左上してから右へトラバース、ビレイ点から姿が見えなくなるとチムニーに取り掛かる。 フォローでもチムニーは少し難しかったと感じたため、リードは緊張しただろうと思う。

【 2P目 】

2P リード:しんご
フェイスを右上した後に、ちょっとだけ左へ。1P、2P ともにⅣ級となっているが、こちらの方が断然楽。

【 3P目 】

【 4P目 天気も良く笑顔になる 】

3P、4P リード:ZOE
草付きを経て、3P、4P の2ピッチⅢ級をリード。4P は6ルンゼ側からリッジに上がるのだが、どのあたりから上がるのか下から見る限りだと分かりづらい。ボルト、ハーケンを見つけながら進んでもらったが、日陰になる場所の支点類はテンションを掛けられるものではなかった。また、終了点と懸垂点の判別、ロープの残りからどこまでいけるのか、このあたりも微妙な判断となっていた

【 最終P、スルーしたピナクルはあれか… 】

5P、6P リード:しんご
4P 終了点が予定よりも手前となったため、5P は若干長くなる。トポでは 30m なので 35m 位か? と思いながら進むと垂壁の下部へ到着。その手前に終了点? 懸垂点? らしき物がったためそこで切らなければならなかったのだが、まだ 35m 進んでないよね? と思い垂壁に取付いたが、そこが最終ピッチ。 この上にもう 1P あると信じ登るが、難しい。ここいやだなぁ~と思った1手を A0 したが、ここが南稜の核心だったのか・・・。ホントにゴメン。

登攀終了は 9:45。ほぼ計画通りだがこの先も計画通りだとしたら、6時間掛かる。 終了点からは草付きとⅡ~Ⅱ+ 級程度の登り。踏み跡は比較的明瞭だし、折れ曲がっている熊笹の上を歩いていけば問題なく行ける。熊笹がもし濡れていたら歩きづらいだろうなぁ~と思ってはいた。

【 5ルンゼの頭 】

5ルンゼ頭ではロープを出した。最終ピッチをリードしてしまったため譲ろうとしたが、「こんなとこじゃ代わりにはならない!」と言われたがそりゃそうだ。なので、ここもリードさせてもらった。 事前情報では結構不安定で時間が掛かったとあったが、何の問題もなく終わってしまった。つまらん。。。 その後、休憩を入れつつ稜線まで上がり、一ノ倉岳山頂で装備を解除した。

あとは下るだけ! と、思ったら意外と登り返しがあるんですね。すげー疲れた。 トマ耳、オキ耳を経て、肩の小屋で買ったコーラが美味かった。 ロープウェイ乗り場まで約5時間半。 計画の6時間よりは早かったがもう稜線まで抜けるのはやらないと思う、疲れる。

帰りは永井食堂のもつ煮(持ち帰り用)を買おうと寄ったが、売り切れ。。。 コンビニ飯と酒で一晩過ごし、榛名山黒岩へ。 疲れが残っているため、ルート3本のみ登って帰路へと着いた。

[メンバー] しんご(L)、まり、ZOE
[山行日] 2024.05.11(土)

[コースタイム] 谷川BP発[03:30]~一ノ倉沢出合い着[04:15]~テールリッジ基部[04:50]~南稜テラス着[05:55]~登攀開始[06:25]~登攀終了[09:45]~一ノ倉岳山頂[12:45]~天神平ロープウェイ駅着[16:10](最終受付)

written by:しんご
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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