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あこがれのトムラウシ山

2024年夏の遠征は北海道大雪山。
ここのところ格安航空券で遠征登山をするのが楽しみになっており、今年の夏は北海道大雪山系トムラウシ山に行くことに決めた。
それを決めたのは半年以上も前、格安航空券を手に入れるためにはそれだけ前には予約をしなければならず、今回も2月には航空券の購入をしていた。
天気がどうなるか、それだけは運次第。

果たして、出発を目の前にして天気予報は悪かった。どうなることやら…

8月3日
*旭川空港から富良野を経てトムラウシ山短縮登山口へ*

旭川空港に到着してレンタカーを借りる。
しかしそれよりも前に、山で泊まるためには旭川空港のコンビニでガス缶を買わなければならない。黄色のノーマルガス 250G は 850 円、緑色は 750 円。
足元を見られ割高ではあるが仕方ない。ちなみに黄色の 110G は 600 円だった。

レンタカーを借りたあとも買い出し。
登るかもしれない前提で、3日分の食料調達にスーパーマーケットへ。
旭川を出たあとは街中を通ることがないため、街にいる時にやることはやっておく。たっぷり食料を買い込みこれで一安心。

通り道の富良野はメロンの産地。

最盛期でたくさんの農家がメロン以外にもとうもろこしやスイカを売っていた。もちろん食べた♪

美瑛にもちょっぴり寄り道。

車を走らせながらも天気予報が気がかり。トムラウシ山よりも十勝岳のほうが多少天気予報は良かったので十勝岳案も検討し始めた。
ん、、、しかし、しかし気持ちは半年前からトムラウシ山。そのつもりで、下山後は麓のトムラウシ温泉 東大雪荘も宿泊予約済みなのだ。
トムラウシ山に登らずトムラウシ温泉に泊まるなんてナンセンス。
「やっぱりトムラウシ山に登ろう!」そう決めてトムラウシ山短縮登山口まで行き車中泊となった。

8月4日
*短縮登山口からトムラウシ山南沼キャンプ指定地へ*

明け方には止んだ雨も、出発しようとするとまた降り出した。しかし予報では午後から雨は止むはず、そう信じてレインウェアを着こんで歩いた。
幸い弱い雨だったのでそれほど苦でもなく大変でもなく歩くことが出来た。しかし写真を撮りたい気持ちにもならず写真はなし。

トムラウシ公園まできて大雪山らしい景色になりテンションが上がり出す。

私達を迎え入れてくれるようにガスが晴れて視界が広がると大雪山らしい景色が現れ、「やっぱりトムラウシ山にしてよかったね!」何度もそう言いながら歩いた。
しかし雨は降ったり止んだり。当日の山頂は目指す気にならず、南沼テント指定地に到着して、さっさとテントを張ったあとはテントの中でまったりと過ごすこととなった。

8月5日
*トムラウシ山 山頂へ 下山して東大雪トムラウシ温泉泊*

夜は満点の星空を見たのに、明け方にはまたテントに雨が当たる音がして朝はまた真っ白。天気はなかなか思い通りにはいかない。
しかし、ぐずぐずしていても仕方がないと外に出てみると山頂が見えた!

雲の流れが速く山頂は見えたり隠れたり。

テント指定地から山頂までは片道 30 分。岩々の中を通っている登山道を軽快に登る。

山頂に到着!

残念ながら山頂はガスで真っ白だった。ガスが晴れることを祈り 30 分ほど待ったが、ガスが晴れる様子はなく諦めて下山。
山頂を下から見られたのだからいいではないか、と納得することにする。
山頂から下ったあとはテントを撤収して下山開始。
すると空がぐんぐん青空に変わり、THE トムラウシ! の景色が広がる。

前トムラウシ山に向かっているところ

こういう景色の中を歩きたかった!

前トム平に着く頃には、またガスになってしまったので、本当に一時だったが、あの前トムラウシ山までの間だけでも青空の下を歩くことが出来て本当に良かった。

下山したら、本日のお宿 トムラウシ温泉 東大雪荘へ。
ここは登山口から車で 20 分の山の中のお宿で、宿泊者は登山客ばかりかと思っていたが、そうでもなくファミリーも多かった。
食事も温泉も最高!山の疲れも一気に吹っ飛んだ。

8月6日
*東大雪トムラウシ温泉から糠平温泉郷へ*

この日は十勝でウニ丼を食べたり、十勝で育った牛のミルクのソフトクリームを食べたり、食べてばかりしながら移動。
どこに行っても旅先の美味しいものは欠かさない私達(笑)

8月7日
*ぬかびら源泉郷でタウシュベツ川橋梁の見学*

なぜ糠平に来たかというと、今回の旅の目的のもうひとつ、タウシュベツ川橋梁を見るため。
この橋は糠平湖が出来てしまったために、糠平湖の水位が上昇すると湖底に沈んでしまい、水位が低くなるとまた現れるということを繰り返している旧国鉄のアーチ橋で、年々浸食が進み、間もなく崩れてアーチが繋がっている姿を見ることが出来るのも今年までか!? と言われている橋だ。
橋を見学するためには、ゲートを通過するための鍵を借りるか(競争率がめちゃめちゃ高いっ)、ガイド付きのツアーに参加するかなどの方法を取るしかなく個人で勝手に行くことは出来ない。私達はツアーに申し込んで見学に行くことにした。

タウシュベツ川橋梁

タウシュベツ川橋梁は第1回北海道遺産に選定された旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋群のひとつ。
ガイドさんいわく「もう 10 年も前から、毎年毎年この橋が繋がっているもの今年までか!?、と新聞やニュースで言われているんですよー。」と笑っていた。私達もそのニュースに乗せられてやってきた一員…
だとしても、士幌線の歴史に触れることができ、訪れて良かった。

これにて、私達の北海道遠征はおしまい。
ありがとう、北海道!次に目指すのは、大雪山縦走!

[メンバー] miyuki(L)、Y(非員外)
[山行日] 2024.08.04(日) – 2022.08.05(月)

written by:miyuki
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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