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【こだま】2020年12月


【こだま寄稿】白山と私
    寄稿:ebi
    2020.12.23

深田久弥著「日本百名山」白山のページ冒頭部分

    日本人は大てい故郷の山を持っている。
    山の大小遠近はあっても、
    ふるさとの守護神のような山を持っている。
    そしてその山を眺めながら育ち、
    成人して故郷を離れても、
    その山の姿は心に残っている。
    どんなに世相が変わっても、
    その山だけは昔のままで、
    あたたかく帰郷の人を迎えてくれる。
    私の故郷の山は白山であった。

私の白山初登頂は高校生の時。
山好きだった担任の先生が、夏休み白山登山に誘ってくれた。
中学校でも高校でも校歌に出てくる白山は、それまでは遠くて眺めるだけの山だったこともあり、泊りでの登山も初めてだったので期待と不安が半々だった。

ところが記念すべき白山初登山は当日も翌日も悪天で、特に2日目は雷・雨・嵐で、とても怖かった記憶しか残っていない。
後で先生から、足元には無数の高山植物が咲き誇り、山頂からは遠く富士山まで望むことが出来ると聞いて、なんとしてでもその世界を見てみたいと強く思ったのが、白山への憧れの始まりだった。

ハタチの年、数人の友達と登った日帰り白山。
子供たちがまだ小さいときに登った家族登山、娘が満点の星空が怖くて泣いた懐かしい思い出もある。

2年前、しょーちゃん達と登った白山は登山道も整備されていて、すれ違うのも難儀するほどの沢山の登山者で賑わっていたが、ふるさとの山はそのままで、あたたかく私を迎えてくれた。

(了)


【こだま寄稿】「デスゾーン 栗城史多のエベレスト劇場」読了
    寄稿:
    2020.12.16

 今年の第 18 回開高健ノンフィクション賞を受賞した「デスゾーン・・・」を読み終えた。栗城については NHK でドキュメントが放映されたこともあり、ご存じの会員も多いと思います。
 栗城については多くの山屋が、彼の「単独」「無酸素」の嘘くささを指摘してあまり評価しない一方、いわゆる山の素人の多くの方達からはその挑戦に対して、勇気づけられた、ネットでの高所登山の様子が興味深い等の支持が寄せられていたという。
 私もあまり評価できず、ネットで宣伝して遠征費用を稼ぐ、若手くらいの関心しかなく、その後も何回遠征しても登頂できずに重い凍傷を負った末についに遭難死してしまったのをマスコミを通じて知ったくらいであった。
 だが彼を取材してきた著者によって詳しい経緯を知る事ができたのは、面白かった。そして彼をサポートしてきた人々の中に結構知人がいた事実も分かったりして、その意味でも興味深かった。
 テレビでドキュメントされるほどの有名人でもあるし、彼なりの登山を目指した事の意義もあるかも知れないと思うようにはなった。
 昨今の登山本はルート解説や、技術本、生活ノウハウ等の本ばかりで読みたいものが無いなと思っていたが、久しぶりに登山とは何か、何故登るのかという命題を扱った本として読み応えがあった。機会がありましたら、是非読んでみてください。

(了)
* 会メーリングリスト投稿 [talk:01279] から転載


【12月の例会】

日時:12月9日 19:30~21:00
場所:相模原市大野南公民館
出席:クリ爺、なべさん、たけ、しんご、Tatsu、みず、たまみん、佐和ちゃん、ねこ、imo、純、和寿、ケンタ、Kimi、ふじ、ton、しんめい、たまのり、ガッツ、まり(20名)


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例会後の懇親会


【こだま山行ブログ】

◆ 2020.11.14     乾徳山 旗立岩 (ton)
◆ 2020.11.16     モミソ沢アイゼントレ (ケンタ)
◆ 2020.11.22 – 11.23  笠取山 (koji)
◆ 2020.11.22 – 11.23  沢仕舞、親睦会&ハイキング (たまのり)
◆ 2020.11.28     西山アルプス (ebi)
◆ 2020.11.28 – 11.29  2020年度救助隊秋季定期講習会 (Tatsu)
◆ 2020.11.29     大津千石岩 (なーたん)
◆ 2020.11.29 – 11.30  丹沢の山小屋を知ろう (なべさん)


おわり

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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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