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2020年度救助隊秋季定期講習会 11/28(土),29(日)

11月末に救助隊秋季定期講習会に参加してきました。
ハイキング想定での救命講習ということで、一体どんなことをやるのだろう?と詳細を見ていたら、ツエルトでのビバーク訓練が個人的に興味を惹かれて参加を決意。一度設営してみたかったツエルトがあり、それについては後で触れていきます。

当日は、個人的な山行を済ませてから作治小屋前の河原で合流という計画でしたが、山行が思った以上に時間がかかり、開始時刻より数分遅刻。関係各位には大変ご迷惑、ご心配をおかけしました。

1日目の昼間は、ファーストエイド(応急処置)の心構えと実際に救命する際に起こりうるトリアージ(識別救急)と呼ばれる優先順位付けなどを講義として学び、実践では心肺蘇生法(CPR)の練習と外傷の措置を実施。心配蘇生法は 100~120 回/分のペースでの心臓マッサージに合わせて、気道の確保→人工呼吸の動作を行うものであるが、実際にやってみると心臓マッサージは1分も継続するのが困難なくらいに疲れてしまうため、多人数で交互実施するのが望ましいことを実感しました。

外傷の措置では主に外傷や骨折などの対応の仕方について指導を受け、実践したのは三角巾による血止めの応急処置(1日目)とストック、当て木によるねんざ・骨折の応急処置(2日目)。実際の山行でも外傷よる出血や足首のねんざは比較的身近に起こりうるし、私自身も実際に起こった経験もあるので、この辺りのファーストエイドは山行する際は常に持参しておいた方が良いですね。

お待ちかねのツエルトによるビバーク訓練では、購入して今まで設営したことがなかったファイントラック製のピコシェルターを使用。いつもは急な大雨対策や雨天待機用のポンチョとして活躍してくれていたものですが、いざ設営してシェルター内で過ごしてみると「やっぱり被っていた方が快適」という結論に至る。ピコシェルターでは脚を伸ばすスペースがない都合上、どうしても不自然な態勢で横たわらなければならないため、その態勢を長時間保持するのはしんどいかもしれません。設営することが前提なら普通のツエルトがやはり快適。設営後はひたすら寒さと暇時間との闘いになるはずでしたが、周囲の方々と和気藹々とお話していたお陰で、良い感じの寒さ対策と暇潰しになりました。過去に単独でビバーク装備で一夜明かした事がありましたが、それはもう暇で暇で仕方ない時間を過ごすことに・・・。

2日目は心肺蘇生法(CPR)と外傷の措置のおさらいを実施後、登山道からの滑落による救助者のアクセスと搬送の実践をするためのロープワークの指導を受けました。ひと月前にクライミングの道を志すようになったばかりですが、ロープワークで使う紐結びは実に奥が深いと感じる場面が多く、アクセスと搬送実践を通じて学ぶべきところは非常に多かったです。

指導で教わったロープワークで、片足を動かせない救助者を斜面から引き上げる実践をいざ試みた時に人1人を斜面から引き上げるのが結構大変・・・。救助者の片足だけは動かせるとはいえ、山中で一人の人間を運ぶのは相当大変だと思わずにはいられない実践でした。

全体通して普段からなかなかお目にかかれない貴重な体験ができたので、参加できて良かったです。

written by:Tatsu
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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