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【こだま】2024年 3月


もくじ
・こだま寄稿
   全力で遊ぶ(やーぼ)
   私の大峯奥駈道(後編) ―2021年10月19日~10月24日の記録― その4(maa3)
・3月の例会
・新規掲載の山行ブログ


【こだま寄稿】全力で遊ぶ
 寄稿:やーぼ
 2024.03.20

目下興味のあること、それは登るための技術、体の使い方そして身体そのものについてです。
小学生の時にもらった成績表に先生から性格を評価された「石橋をたたいても渡らない子」のまま慎重に歳を重ねてしまいました。少しだけ後悔しています。なぜなら今までの山行は事故が無いようにとガイド山行ばかり。2024年1月に相模アルパインクラブに入会し、ゲレンデに出向きますが支点構築できない、テント泊の縦走をしたことが無いなど、会の方々と話す度にないない尽くしだなと今更ながらに身に染みています。

星穴探勝路に行ったけれど懸垂下降は無くなりガッカリ

今年の目標の一つに壁を登るときにオブザベーションしムーブをしっかりとイメージさせる事を上げます。ボルダリングジムのレッスンを受けている時に「オブザベーションをしてから登って」と言われます。ホールドの位置を覚える事によって完登を狙うものですが、身体への負荷を減らすことに重きを置きたいと考えます。右ききのためかリードの練習をする時に左肩に負荷がかかり過ぎて何日経っても痛みが消えないからです。

慢性的に肩の痛みが残っています

身体を痛める度に自分の身体への興味が湧いてきます。この痛みの起点がどこからなのか、早く痛みを消すには? クライミングを始めてからは筋肉痛が収まったあと残る痛みに興味があり、専門家にどこを刺激するのかを確認し縮こまった筋肉をほぐし回復させるという自分の身体を使った実験のようなものをして楽しんでいます。そういう時には解剖アトラス、ファシアリリースなどの本に偏った読書になります。
いままで筋トレをしていれば良いと思っていましたし、自分の体に興味がなかったのです。
ピラティスを1年前くらいから始めたのですが、体が柔らかくなった実感もありますが、なんといっても肩関節の可動域が増えたということ呼吸の大切さがわかってきました。年齢的にもストレッチが大切だということがやっとわかってきました。
身体を作るための食事も考えるようになり、少し健康志向になったかもしれません。何しろ登山を始めたきっかけが身体を壊したことからですので 180 度変わったと実感しています。

気持ち良い天気 湯河原幕山公園の梅

私は知らない事、未経験のことが多く伸びしろは沢山あると思います。皆様に秘訣や技術を教えていただき、一緒に遊んでいただけたらこんなに嬉しいことはありません。全力で遊べるように体力・技術・精神を万全に整えていきます。

(了)


【こだま寄稿】私の大峯奥駈道(後編) ―2021年10月19日~10月24日の記録― その4
 元会員からの寄稿:maa3
 2022年2月執筆

六道ノ辻~熊野本宮大社

2021年10月24日(日) 晴れ
 翌朝はこの山行の最終日で熊野本宮まで一機に下山となる。ところが早朝から例の子犬らしき動物の唸り声が聞こえ始めた。早々に朝食を取ると、6時前にテン場を後にした。幸い犬(?)は追いかけてはこなかった。六道ノ辻は標高がわずかに 440m ほどしかないことを考えると、野犬がここまで上がって住み着いていてもおかしくないと思われた。とんだ野犬騒ぎだったわけだ。いずれにしても2頭を相手に戦わなくて済んだことは本当に良かったと思っている。

 六道ノ辻を出発して 20 分ほど緩く登ると大黒天神岳に到着する。地図上は大黒天神岳となっているが、頂上の標識には“大黒岳”と表示されている。

[大黒天神岳]

 更に道を1時間ほど下ると山在峠に到着する。山在峠には立派な宝篋印塔(ほうきょういんとう)が造立されている。

[山在峠の宝篋印塔(ほうきょういんとう)1]

[山在峠の宝篋印塔(ほうきょういんとう)2]

 山在峠からは吹越山 (325m)、吹越峠、七越峰、そして熊野川の橋、さらに本宮大社バス停まで4時間ほど要する。これら低い峰々が疲れた足に重圧となって襲い掛かる。また途中から舗装道路になるため足に一層の負担をかけることになる。今回は熊野川の水量が多いため徒渉はできないため橋を渡ることにした。橋を渡ってから本宮大社までも実に長く感じた。本宮大社バス停の到着時刻は 9:40 であった。
 バス停で、缶ビールとカップアイスを買い込んで新宮駅行きのバスに乗り込んだ。車内での飲食は禁止されていることは承知しているがとても暑い日で、我慢の限界を超えていた。

 帰りは、新宮駅前の定食屋で一杯やって特急列車で名古屋に出て、さらに新幹線で新横浜駅へと帰途に就いた。

[熊野本宮大社バス停]

「反省と今後のこと」
 大峯奥駈道を二年計画で踏破することはできた。しかしながら胸を張って完了したとは言い難い。今回の山旅の最大の敗因は、己の体力を過大評価していたことであろうか。古希の記念としてこの縦走を立案したが、少し甘く見ていたと反省している。あと5歳ほど若いときに実行すべきであったのではないかと考えている。

 2019年5月に南海電鉄・九度山駅から徒歩により仲間4人で高野山まで上がり、熊野古道小辺路を吉野から熊野まで縦走したことがあるため“行ける”と考えたのが甘かった。この年齢で5歳は大きいということだろう。

 持参した装備・食料品はリストに記しているように、とにかく少量・軽量化に腐心した。それでも十分でなかったということか。トレーニングも近隣の山岳で定期的に行っていたはずだが足りなかったということ?それとも年齢を重ねるほうが早かったのか?

[装備類とザック重量]

 これから大峯奥駈道を縦走しようと考えているみなさん、年齢を考慮してください。そして私の山行記録が少しでもお役に立てば幸いです。

(了)


【3月の例会】

日時:3月13日 19:30~20:30
場所:相模原市大野南公民館
出席:たけ(司会)、Tatsu(議事録)、なべさん、わかさん、みず、tam、ケンタ、しんめい、かず、佐和ちゃん、Kimi、しんご、ガッツ、みほさん、UTi、もん、ふじ、kany、みなちゃん、まっちゃん、やーぼ(21名)



例会後の懇親会



【新規掲載の山行ブログ】

◆ 2023.12.23 – 12.29  台湾•龍洞クライミング ―変わった事、変わってない事― (純)
◆ 2024.03.03     ひな祭り 人々集う 広沢寺 (しんめい)


おわり

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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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