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英国トレッキング
(1)スノードン/北ウェールズ(2024.06.16)

 スノードン(Snowdon / 1,085m)は、ウェールズの最高峰で、ナショナル・ピーク三座の1つ。英国で唯一山頂まで続く登山鉄道が運行され、登山者のほか多くの一般観光客が山頂を訪れることが出来る人気の山域となっている。

 昨日朝8時に、ロンドン・ヒースロー空港からレンタカーをピックアップして出発し、登山口ランベリス(Llanberis)に午後3時に到着した。主に高速道路ながら 240 マイル(約 380km)の長い移動で、これはイングランド中部の主要都市のマンチェスターやリバプールよりもロングドライブ。ヒースローでは稀に見る快晴、途中バーミンガム付近ではこれも滅多にないような豪雨&豪雨、ウェールズに入るとよくある shower/fair(降ったりやんだり日が差したり)な様相で、猫の目天気フルコースに歓迎された。当地は最大の登山口ながらコンビニが1件しかない小さな町で、途中スーパーで当面の食料を買い込んでからホテルにチェックインした。お疲れで早々に寝入っていた。なお、山道具屋は2、3軒あり、うち1つは大規模で登攀系ギアが膨大にあった。岩場が多くあるようです。

牧場の柵/登山口

羊の放牧、左上にスノードン(黒い山)

ガスっている登りの道

 昨夜半に降雨があったようでしっとり肌寒いなかスタート。ランベリス・コースは、羊の放牧エリアを抜けて登山鉄道と並行しながら登っていくコースで、距離は長いものの急なアップダウンがない。前半は天気が回復する中のどかな景観が続き、後半になると緩やかな稜線伝いに高度を稼いでいく。風が強くなり霧というか小雨模様のなか、山頂に向かう。

山頂プレート

山頂付近の数珠つなぎ

 山頂には立派な石碑プレート。小雨&ガスガスで視界なく、かなり寒い。早々に立ち去るが、振り返るとちょうど登山鉄道が到着した折か、山頂は数珠つなぎのキューが始まっていた!! 改めて人気の山と納得した。

ターミナル駅構内

 ターミナル駅にはトイレとモダンな売店・コーヒーショップ等が併設されている。こちらもかなりの混雑。

短縮ルートと湖畔を見下ろす

下山途中に晴れてきた、線路のカーブがきれい

眼下にランベリスの街並みとランベリス湖

 下山路はピストン。サブルート(南面のキャンプ場から湖畔を抜けてから急坂する展望の素晴らしい短縮ルート)を右に分けて、次に尾根筋から外れて下降をはじめるといきなり天候が回復してくる。ヤレヤレだ。この後に登った他ピークも同様で、イギリスの山岳地域はどこもこんなもの。

イギリス風ランチ

 山頂付近は寒かったこともありランチをパスして、ホテルに戻ってから中庭で遅めのランチとした。33 年前のイースター休暇に登山口まで来たが、荒天で登山鉄道も運休で課題?となっていた。ようやく再訪が叶った。

余談1
 英国の山岳地域は高緯度で登山口からすでに森林限界。スノードンはアイルランド海に近く、稜線上はかなりの強風と霧(実態は断続的な小雨)になることが日常茶飯事である。長袖+アルパインパンツでスタートしたが、稜線以降はレインコート上着をしっかり着込み、山頂ではさらにフリースを追加しようか迷うほど寒かった。
 ローカルの方々は、ベストシーズン(イギリスは6、7月が盛夏。8月に入ると感覚的には秋)ということがあるが、老若男女を問わず、半袖シャツ+短パンが多数派で、タンクトップも目立つ。この程度なら山頂でも長ズボンをはいたり上着を羽織るのは少数派(もちろん一般観光客はしっかり着込んでいるが)。富士山を軽装・弾丸で駆け抜けるのがわかるような気がした。

(続く)

[メンバー] ケンタ
[山行日] 2024.06.16(日)

written by:ケンタ
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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