~丹沢の山小屋を知ろう~
丹沢表尾根、丹沢山、丹沢三峰
山行記録
県連盟の自然保護委員会で「丹沢の山小屋を知ろう」という計画があり、今回は丹沢山の「みやま山荘」に泊まることになった。
11月29日(日)秦野駅発7時40分のバスでヤビツ峠に向かう。臨時便が出るほど登山者が多い。ヤビツ峠の売店で店番をしている旧知の丹沢ホームのNさん(丹沢自然保護協会会長)に挨拶して二ノ塔へ向かう。
今回のメンバーは、最初は8名の予定だったが、コロナ禍の影響で4名になってしまった。
二ノ塔までは県連のクリーンハイクの時に登山道整備を行った所を確認しながら進む。二ノ塔には 20 名ほどの登山者がいた。当日は風が冷たいので、三ノ塔では休まずに進む。
鳥尾山荘は無人で閉まっている。新大日茶屋も閉鎖されており、建物全体が傾いている。木ノ又小屋でおいしいコーヒーが飲みたいと立ち寄ったが、経営者で県連盟副理事長のKさんは、今日は不在ということで、残念ながら挨拶ができず、コーヒーも飲めずじまいでした。昼食を取り塔ノ岳へと向かう。途中ところどころで霧氷ができていた。塔ノ岳は風が強く寒いので通り過ぎ、丹沢山へと向かう。
表尾根と違い、登山者は少なく、のんびりと歩くことができる。
2時30分に丹沢山、みやま山荘に着く。先行パーティーが2人到着しており、2番目に着く。
みやま山荘はよく手入れされ、きれいな山小屋だ。夕食は5時半からということでのんびりと過ごす。缶ビール(500ml)が 800 円には驚いたが、まずは乾杯する。今日の宿泊者は 15 名ほどとのことだ。
密にならないように3回に分かれて食事をとった。小屋の主人は不在とのことで話をすることができなかったが、コロナ感染防止対策はきちんととっていることに安堵した。8時30分に消灯。夜半に目が覚めたので、窓の外を眺めてみると街の明かりがきれいに見えた。
2日目は、5時30分に朝食をとった。朝食は、「おお」と歓声が上がるメニューでおいしかった。6時50分に出発する。
丹沢三峰コースはブナの巨木がある樹林帯を進む。静かで落ち着いた素晴らしいコースだ。三峰というようにアップダウンはあるが、快適に進む。途中、本間の頭あたりで今日初めての登山者に会う。
高畑山で昼食をとり、宮ケ瀬に向かう。途中御殿森の頭で宮ケ瀬湖を眺め、対岸の仏果山を確認し降りていく。宮ケ瀬湖まで 1km くらいの所で登山道脇の斜面の地中にオオスズメバチの巣があった。先頭の足音に驚いたのか3~4匹巣から出てきて威嚇行動をとった。
今日は小春日和とはいえ、11月下旬にスズメバチが飛んでくるとは驚きであった。
オオスズメバチは世界最大のスズメバチで刺されると死亡することもある危険な蜂だ。今年この近辺で刺された登山者がいなかったのか気になった。
三又路バス停には、発車5分前の1時50分に着く。バスは1時間に1便しかない。
飯山観音を経由し本厚木駅に向かう。
飯山観音では、30 年位前に、会で交流ハイク(障害者登山)を行ったことがあり、その頃の会の盛んな活動の様子が記憶に蘇る。
今回のコースは、相模の会員なら日帰りコースであるが、紅葉の季節にのんびりと山小屋利用の1泊2日の山行もなかなか良いものとだとお勧めである。
[山行日] 2020.11.29(日) – 11.30(月)