高塚山、石砂山
バリエーションルート探索記
神奈川県相模原市にある高塚山、石砂山は何度か行ったことがある山々ですが、山頂へアクセスするためのルートが多岐に渡ることが最近分かったため、あえて少数派のバリエーションルートで辿る山行を決行。
序盤は高塚山の登山口としては最もアクセス悪そうな東尾根を目指す。東尾根の登山口は相模湖駅から道路で約 5~6㎞ 地点。この寒い季節で、身体の暖機運転としてはちょうど良いくらいでした。
入り口は赤テープが貼ってあったのでとても分かり易い。
バリエーションルートなので、トレランシューズからアプローチシューズに履き替える。
序盤は比較的緩やかと思っていたら、すぐに急登へと様変わり。皮手袋を装備して、色々なものを手すりにして尾根に向かって上がっていく。
踏み代はかなり分かりにくいが、赤テープがあるのと登りでは尾根に向かって登って行けば良いので、迷うことはないかと。初見で下りの場合は難易度高いです。
尾根沿いのルートも落葉と砂と岩場ときどき急登が続くので油断は禁物。
高塚山に着いて一仕事した感があるくらいに歯応えのある東尾根でした。残るバリエーションルートはあと3つ。
高塚山から南尾根で下山。山頂直下の下りが手強そうと思っていたら、FIX ロープが現れたので一気に楽な下りに。
以降は倒木などで多少荒れていたものの緩やかで比較的歩きやすい。
丹沢方面の景色。天気は最高でした。
588m ピークの急下り。恐らくここが南尾根の核心部。とにかく安全に下り易いところから少しずつ下っていく。
平らな尾根まで下りきると素晴らしい景観が拝めます。普通に眺めがより山頂と違ってほぼ真下を見下ろせるので、高度感を堪能できました。
再び登る石砂山に続く東尾根ルート。今回のバリエーションルートで最長コース。
目立たない踏み代沿いに崖伝いへ下っていくと人工の柵が現れるので、あとはこれを辿っていく。
広い落葉道に出て一安心かと思いきや、落葉の中に石が埋まっていたりするので注意が必要。
靴が落葉で埋もれる・・・
落葉だらけの階段を下ってようやく林道と合流。これで2つ目終了。
続いて、石砂山東尾根へ。通行止めの標識が入り口。
沢を渡渉し、再び山道に入る。河原に沿って少し探してみると、入口は滝方面に近いところでした。
思ったよりも歩きやすい道だったので、特に迷うことなく尾根まで登れました。
所々の小ピークで方向を確認しないと、行きやすいハズレの道へ引き込まれるので注意が必要。一見ハズレのような以下の写真が正解の方向だったりします。
巻くか直登するかの分かれ道。巻くのが正規ルートのようなのですが・・・
巻いたら細く滑り易いトラバース路でそれなりに危険でした。バリエーションルートは可能であれば直登の方が体力は削られるけど、危険は少ないと感じた。
この東尾根の核心は山頂手前の急登。脚だけでは登れない斜度と滑りやすさがあり、そう簡単に登らせてくれないしんどさがありました。
登る道を変えるだけでも新鮮に感じる山頂。
石砂山を越えて、次は西峰を経ていよいよ最後のバリエーションルートである西峰北尾根を下る。
西峰北尾根の入口。
急斜面が1か所と倒木がそれなりにあるものの比較的分かり易い尾根伝いに下り、最後の部分で地図と方向を確認するのが面倒になり、行きやすい経路で下って行ったら見事にコースアウト。結局、別の場所に下山しました。こまめに地図と方向を確認はしておかないと駄目ですね。
最後の詰めが甘く、コースアウトして沢に下降。
西峰北尾根から見た鉢岡山。
鉢岡山への登りは、南からの踏み代が薄いルートを選択。斜度はそれほどではないものの多少歩きにくかった気がします。この辺で多少の疲労感が出始めてきました。
鉢岡山への南ルート。多少の藪っぽさがありました。
日連アルプス方面に入り、登山道が良くなったおかげで移動がすごく快適になりました。杉峠からの下山ルートは通行止めの模様。
日連アルプスで一番展望が良いのは峰(八坂山)で、ハイカーもそれなりに沢山いました。上野原方面の山々を一望。
金剛山からの下山ルートは結構急斜度なところもあったので、普通の登山道であっても油断は禁物でした。楽に下ることができると思っていただけに、多少がっかり。
下った後は暫く道路で藤野駅を通過し、大沢ノ頭入口まで移動。
結構やりきった感があったので、藤野駅で終わっても良いかなと思っていましたが、もう一頑張りということで、後半戦の開始。ここからは普通の登山道で明王峠、城山経由の高尾駅まで移動しました。後半の登りから動きが鈍ってしまっていたものの予定コースタイムに対してそれ程遅れることなく終えることができたので良かったです。
城山からの展望
[メンバー] Tatsu
[山行日] 2021.01.16(土)