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八幡平・葛根田川~関東沢下降~玉川・大深沢北ノ又沢遡行

八幡平・葛根田川~関東沢下降~玉川・大深沢北ノ又沢遡行 2021-7-22~24

悠久の森が広がる八幡平を、沢から沢へとめぐる2泊3日の沢旅に行ってきました。当初の予定では藤七温泉から伝衛門沢を下降して大深沢に入り、北ノ又沢を上がる予定だったが、2泊3日ではぎりぎりの行程になるので、途中でエスケープが可能な葛根田川の計画でまとまった。 1か月前からメンバー同士申し合わせて、新幹線または夜行バスの切符を取り、直前には徒渉訓練も済ませ準備は万端。前日のニュースでは岩手県北部でゲリラ豪雨による大雨洪水警報が出ていたのは気にはなったが、何はともあれ出発の日の朝を迎えた。

1日目7/22 天気 くもりのち雷雨
無事に予定の新幹線に乗り込み、ホッとしたのもつかの間、リーダーが寝坊して乗り遅れたというメールが入ってきた。いきなり暗雲漂う。幸いにも後続の列車の予約が取れて、1時間弱の遅れで済んだが、午後は雷雨の心配があり予定の滝ノ沢出合までは遠いので少し手前で幕営ということになりそうだった。
盛岡駅からジャンボタクシーで滝の上温泉まで入り、地熱発電施設の中の道路と林道を少し歩いて入渓する。


序盤は徒渉を繰り返しながらの河原歩き。


簡単な岩場も現れるが問題はない。



お函(ゴルジュ)入口。左から行くと行き詰る。左岸に渡り通過する。

平水であれば困難ではなく、ただただ美しい。


大石沢出合で水量が半分になる。このころから天気が怪しくなり、遠くで雷鳴を聞きながら、次の幕営適地である中ノ又沢出合を目指す。

やがて雨が降り出し、轟音とともに雷が近くに落ちたような音がした。ほぼ同時に雨は本降りとなり、やがて土砂降りとなる。このまま進むのは危険な状況となり、安全な場所まで退却する。

大石沢出合から5分くらい上流の左岸にタープを張り、雷雨が通り過ぎるのを待つ。あっという間に増水した沢は濁流となり、水が引かなければ先へは進めないので、本日の行動は中止してここで泊りとする。本流も支流も濁った水は、とても飲めそうには思えず困ったが、Kさんが浄水器を持参していて何とか食事分の水を確保できた。雨が止んでから濡れた薪を集めて焚き火を起こしビールで乾杯。夕暮れ間近になると水が引いて濁りも取れてきたので上流下流に分かれて釣りに出掛ける。



2日目7/23 天気 くもり時々晴れ 夕方雷雨
前日の遅れを取り戻すために、予定より1時間早い6:00出発。中ノ又沢出合を過ぎ、すぐに大滝が現れるがここは見学して右から高巻く。


滝ノ又沢出合には出発準備中の2パーティーがおり、沢では珍しい密状態になってしまった。

北ノ又沢を左俣に入ると水量も減り平凡な沢歩きになる。

さらに右沢に入るとCo1050付近の12m滝が現れ、先行パーティー先行に追いついた。
ここは先行パーティーに続き左から高巻く。

続く8m二段滝を先のパーティーがロープを出して右壁を登っていたので、
我々は左から高巻いて落ち口に出た。

滝上からは源頭の様相となり、ボサが覆いかぶさる沢筋を詰めて、最後はヤブ漕ぎ約30秒で八瀬森の湿原に出た。終始先頭のMさんの快調なペースにみな引っ張られ、結局八瀬森山荘では5パーティー目に追いつくこととなった。

八瀬森山荘

雷雨が来る前に早めに幕営しようということで、関東沢を下降し大深沢との出合を目指す。

クルマユリ

トウゲブキ

タチギボウシ

関東沢を下りきったところ。まだ天気は良かったが・・・

右岸の台地を整地してタープを張り、焚き火を囲んでビールを飲んでいたら、夕暮れ間近になり、また土砂降りの雷雨になる。関東沢は土砂が崩壊したかのような大増水。なぜか本流の大深沢はほぼ平水だった。


3日目7/24 天気 晴れ
この日も6:00出発。天気は晴れ、荷物も軽くなり気持ちも軽やかになってくる。

1時間弱でナイアガラ滝に着く。釣り人3人と出会う。三俣あたりで泊ったのだろうか。フィックスロープの垂れている中央付近からロープを出して登る。ホールドもスタンスもグラグラで危なかった。

ナイアガラ滝

滝上からはナメが続く。

すぐに三俣に到着。左から仮戸沢、右から東ノ又沢が流れ込み、真ん中の北ノ又沢を進む。

北ノ又沢に入ると直登できる滝や、綺麗なナメが続き快適に高度を上げる。


朝陽を浴びて幻想的に見える。


二俣は右の本流へ、最初の滝は出だしの一歩が難しい。


右端を登れば楽勝なのだが、敢えて中央突破に挑むしんめいさん。

ほとんど趣味の世界だ。

ナメと滝が続く。




最後の滝を登るMさん。

Co1400m付近から90°左に進路を変えてヤブ漕ぎに突入。


約1時間で大深山荘そばの登山道に出た。GPSが役に立つ。

大深山荘

大深山荘からは草原とお花畑を通り抜け、温泉とビールを目指して下山した。



[メンバー] しんめい(L)、ガッツ、ほか会員外4名
[山行日] 2021.07.22(木) – 07.24(土)

written by:ガッツ
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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