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チンネ中央チムニー~左稜線

  いつかは行ってみたいと思っていたチンネ。事故も多いところで私にはただただ憧れで終わってしまうのかと思いきやM氏からお誘い頂いた。行くにあたってそれなりにトレーニングに付き合っていただき感謝でいっぱいである。M氏は2回目の経験者なので心強い。

 室堂で雪渓の情報を聞くと融雪が進み、行けなくはないが止めておいた方が良いということで室堂を出発する。途中でM氏のお知り合いのガイドさんにも聞いたところ同じようなことを言っていた。また剣沢においても同じことを言われ強行していくのは危険と判断し本峰(剱岳)を経由していくことになった。

 2日目 0:30 起床暖かい飲み物を飲んで朝食は行動食とした。皆まだ寝静まっている中 1:30 出発。剱岳までは一般登山道なので問題なく進む。

 本峰から先は北方稜線となりここも来たかったルートで来られたことに心弾むが足場は悪い。薄いふみ跡でM氏についていくのが大変であった。池ノ谷乗越から池ノ谷ガリーも踏み跡外すとかなりガラガラと足元崩れる。

 池ノ谷ガリーを下りはい松のあたりを登り返すと三ノ窓に登り返ししばらく歩くと中央チムニーのあたりに到着。「中央バンドを使えば鼻の下に着くけどどうする」と聞かれ「折角だから」と答えてしまう。左稜線に行くとは思わなかったが絶好の機会をもらえた。

 中央チムニー 1P 目リード。チムニーと言ってもフェース、カンテを使って登るので苦手なチムニーの登り方でなくホッとした。

 2P目 M氏リード。ここも快適に登ることができクライミングを楽しんだ。

 3P目 中央バンドを 2P で抜け左稜線の鼻の下あたりに到着。そこから数メートル上がったところで鼻のビレイ点に到着。

 4P目 怖いながらも小ハングした鼻を登らせてもらった。
 カンテを使いながら登りハーケンも豊富。下手にランニングとると玉切れになってしまうので気を付けながら何か所かカムも使ってヌンチャクの消費を抑えた。ピナクルで支点を作りセカンド引き上げ。

 5P目 M氏リード。ここの方か以外にも緊張感あったが快適に登れた。

 6P目 ここで最後と思いきや途中ロープが岩の隙間に挟まっていて引き上げに一苦労し心許ないハーケンでビレイをする。ロープアップも一苦労でなかなか上げられず苦労した。
 7P目 易しいリッジを進んで終了点。

 この途中にあるチンネの頭は登らず、ちょっと残念。中央バンドからトラバースして来た際に 2P 下あたりに大分からの3人パーティに終了点で追いつかれてしまう。

 ここから3回ほど懸垂で下りて池ノ谷ガリーに到着し登り返し池ノ谷乗越に着き、あとは来た道をもどる。

 帰りは登りが多いので下りを歩くよりは楽であったが、行きは後を追うので精一杯だったところ帰りは先頭となり薄いふみ跡やアドバイス受けながら本峰にたどり着いた。本峰には早月尾根から登ってきたトレランらしき人が一人いたくらいであった。途中から暗くなり下山もゆっくりとなる。足取り覚束かなく大きい石には何度も靴で引っ掛け転びそうになった。

 剣山荘はすでに受付時間は過ぎてビールと思ったが、小休止してテンバに戻ったのが 20:30 長い一日であったが良い一日であった。

 3日目は天気が崩れるということで撤退することに。剱御前小舎では雨にあり雨具を着て下山するが少し下ったところで雨が上がり暑そうなので雨具を脱ぎ下山する。M氏は遥か彼方下の方に行ってしまった。私も急いで(いるつもり)降りる。タフなM氏といつもリスペクトしてしまう。
 今回もいい経験ができました。M氏ありがとうございました。

[メンバー] みず、他会M(L)
[山行日] 2022.09.16(金) – 09.18(日)

written by:みず
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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