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稲子岳南壁

GW 前半は北アルプスに行く予定が、天候不順で転進。
初日は越沢バットレスを登って下山後は八ヶ岳方面へ。
今夜~翌日昼まで雨予報なので、予定していたテント泊をやめて前に住んでた家の近くのキャンプ場のバンガローで前泊。
キャンプ場の方はとっても良い方たちで、夜遅く着いた私たちを歓迎してくれました。

翌日もゆっくり出発だったけど、早くに目覚めてしまったのでキャンプ場の周りをお散歩する。
雨に煙る新緑の森が本当にきれい。子どもたちは皆この自然に育ててもらったんだよなぁ。何と有り難い。

道の駅で美味しいパンや野菜を買い込み、地元のお蕎麦を食べて稲子湯に向かう。
駐車場に着いた頃には雨も上がっていた。
ここから歩荷のスタート。
ボルダーか..⁉︎と思うような巨大なザックを担いだしんめいさんと、荷物に脚が生えてるような佐和ちゃん、神パッキングで小さなザックにテン泊登攀装備を詰め込んだふじちゃんとゆるやかな林道を登る。
私は体が重くて1人でバテてましたが、1:40 ほど歩いて大好きなしらびそ小屋が見えた時はホッとした。

少し離れたテント場にテントを建て、小屋で買ったビールやワインで乾杯。
ふじちゃんがお鍋を作ってくれて、辛ラーメンで締める。野菜たっぷりでとっても美味しかった。
のんびり夜まで飲んでいると、ドーン、バチバチバチ..と花火の音が。茅野の方かなぁ?大きいね、などと呑気に話していたら、実は岩雪崩の音だったらしい汗(翌日判明)。

翌朝は5時起床、眠い体に朝ごはんを詰め込んで出発。しらびそ小屋のリスと小鳥に癒され、みどり池の向こう側には今から登る稲子岳が見える。
昨日の雨が嘘のような八ヶ岳ブルー!

登山道には雪が残っていて、念の為チェーンスパイクをつける。凍っているのは一部だったので少しして外してしまったが、アイゼン歩きがしたかった佐和ちゃんはほんの少し目的を果たしていた ^ ^
Co2110を過ぎた辺りで右手の森の中へ。踏み跡や赤布があるので分かりやすい。取付手前は結構な急登。

稲子岳南壁はとってもきれいな岩がずらりと並んでいて、色んなルートがありそう。先頭は佐和ちゃん&私、次にしんめいさん&ふじちゃんペアでスタート。

1p目 フェイスから幅広チムニーへ。ハーケン、ボルトあり。ホールドはしっかりあるが、岩が動くものも。
2p目 大きな岩を快適に登れるルート。凹角の手前のボルトで切る。
3p目 右上のチムニーを登るが、左のクラックからも行けるみたい。ハーケン、ボルトあり。
4p目 階段状のやさしいルートだが、小石や浮石がロープに当たって落石してしまうんじゃないかとヒヤヒヤした。
5p目 支点の左手にハーケンがあったのでそちらに向かったら、急傾斜の砂のルンゼになってしまう。ランニングも取れず滑って危ないので慎重に引き返し、ビレイ点を直上する。凹角を無事に抜けると、大きな岩で支点を取って終了。素晴らしい眺め!

途中で迫力ある岩雪崩の音を何度か聞いて、昨日の花火は岩雪崩の音だったんだ!と気づく。
ルートはハーケンもボルトも割とあったが、カムは 0.75~3番を使った。
ここは落石に気をつければアルパインの初級の良い練習になると思う。

帰りは山頂には行かずに雨の後のキラキラした森の中を一気に下る。本当に北八ヶ岳の森はきれいだなぁ。
しらびそ小屋に戻ってテントをたたみ下山。稲子湯で温まってレストハウスで美味しいごはんを食べて帰った。
GW なのに全然渋滞が無いという奇跡..
素敵な仲間と最高の山旅でした。皆いつも本当にありがとうございます。

[メンバー] しんめい(L)、佐和ちゃん、ふじ、mimi
[山行日] 2023.04.30(日) – 2023.05.01(月)

written by:mimi
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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