【こだま】2023年 7月
もくじ
・こだま寄稿
クライミングを始めたきっかけ(mimi)
・7月の例会
・新規掲載の山行ブログ
【こだま寄稿】クライミングを始めたきっかけ
寄稿:mimi
2023.07.19
高所恐怖症ぎみの私はクライミングに向いていないかもしれないが、あるきっかけがあって好きになってしまった。
山を登り始めて数年した頃、いつか必要になるかも、と、とある登山学校の外岩クライミング講習を受けた。ロープを結び、では登ってみましょう、と言われて初めてのクライミング。必死の思いで上まで登り、「手を離して!」と言われた時の恐怖..(笑)
その時の高度感が怖すぎて、それから全くクライミングに近づくことは無かった。だけど岩に向き合う時の静かな、集中した時間の感覚が心に残っていた。
そして毎年のやりたいことリストの中に、「クライミング」はいつも入っていた。いつかやれたらいいな..(でも怖すぎる)と憧れつつ、数年が経つ。
山登りのバリエーションルートが楽しくなってきた頃、友人に連れられてパキスタン北部のフンザに、現地の食生活を学ぶ旅に出かけた。
フンザは世界三大長寿村の一つで、世界中から長寿の秘訣を探りに研究者が訪れている。
7千、8千mの山々に囲まれた谷に暮らす彼らは自然栽培で作物を育て、とてもシンプルな自給生活をしている。日々の食事はたくさんの全粒穀物、豆や野菜に少しの乳製品。お肉はとても裕福な人でも2、3週に一度くらい。りんごやアプリコット、チェリーなどの果物が農薬も剪定もしなくても自然のままでたわわに実っていて、味は素晴らしい。現代農法は何と無駄でナンセンスなんだ.. と悲しく思う。
山に入る時彼らはよく、地産の干した杏と杏の種を持っていく。
村では高齢者が元氣に暮らしていて、聡明で皆から尊敬されている。昔の日本を見るようで、とても嬉しかった。この厳しい環境に住む人たちの長寿の秘訣の一つは、ミネラル豊富な氷河の水や植物性ベースの自給生活、そして山をよく歩くことのようだった。
自然栽培のアプリコットは絶品の干し杏やオイルに
誇り高く叡智に溢れるフンザの女性たち
フンザ村を見守るウルタル峰(奥・7388m)
フンザのウルタル峰には長谷川恒男さんが眠っていて、フンザの人々への恩返しにと基金で学校が建てられている。
~”最大の恩人” 長谷川恒男~
ハセガワ・メモリアルスクールを訪問すると、日本の歌と現地の踊りで歓迎してくれた
北フンザに出かけたときのこと。まわりは見渡す限りの岩山。川向こうの “Cathedral(大聖堂)” と旅行者に呼ばれる岩山の存在感には本当に圧倒される。
ある日、その向こう岸に渡ることになった。世界でも「危ない橋」として知られる、板を充分な隙間を開けて渡した素朴な橋(下は氷河の雪解け水が轟音を上げて流れてる)を渡り、写真を撮るために岩山に少し登ってみた。
遠くから見ると何者も寄せ付けない、荒涼とした冷たい印象の岩山だったが、その懐に入って岩に触った時、岩からびっくりするくらいやさしくて温かいエネルギーを受け取って感激した。岩っていいな、日本に帰ったらやっぱりクライミングをやってみよう..
そう思ったのが、クライミングを好きになったきっかけでした。
それから勉強を始め、仲間を求めて出会ったのが現在の相模 AC。
クライミングは難しくて踠いてばかりですが、今は素敵な仲間と大好きなクライミングが出来る日々が有り難いです。
(了)
【7月の例会】
日時:7月12日 19:30~21:00
場所:相模原市大野南公民館
出席:Tatsu(司会)、しんご(議事録)、なべさん、純、みず、しんめい、かず、たけ、まり、みほさん、mimi、UTi、もん、みなちゃん(14名)
議事録担当と司会
例会後の懇親会
何時もの処
【新規掲載の山行ブログ】
◆ 2023.07.16 – 07.17 ハイマツ乗りの仁田岳 (Tatsu)
おわり