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【こだま】2024年 2月


もくじ
・こだま寄稿
   治虫ないちにち(2023年ある日の日記)(コッシー)
   私の大峯奥駈道(後編) ―2021年10月19日~10月24日の記録― その3(maa3)
   ・2月の例会
・新規掲載の山行ブログ


【こだま寄稿】治虫ないちにち(2023年ある日の日記)
 寄稿:コッシー
 2024.02.20

2023年 正月気分が抜けきらない三連休。

城ヶ崎へクライミングへ行った。へっぽこクライマー我が家は本好きだ。娘 16 息子 13 もしかり。クライマーさんも本をこの間結構捨てたと言うので「どんな本を捨てれましたか?」と聞くと「昔の手塚治虫。火の鳥とか」と言うではないか。火の鳥?! 乱世編とか? 勿体ない。なかなか本を捨てれない私は漫画の神様を捨てるなんて考えられない。所で城ヶ崎は海沿いにクライミングエリアがあるため潮が満ちると登れなくなる。

[2023 の写真がなかったので 2020 の娘]

解散後、城ヶ崎の友人連絡した。生憎友人は居なかったが家族が居ると言うので娘と共にご挨拶に寄ることに。10 代からの付き合いなので知ったものである。

鎌倉、神楽坂から伊豆へ隠居したパパは相変わらず大企業の役員然としており、妹は時を経て出版会社役員になっていた。彼女の息子が漫画を読まないと言うから「家の娘は読むけど諸星大二郎とか嫌うのよ? うちにはアキラだって童夢だってあるのに。英才教育してんのに嫌うのよ諸星大二郎! リリパットアーミー!」と言うと「そうだよ! 私の漫画好きはコッシーからだよ」と言うではないか。漫画雑誌編集長をしてきた彼女に言われるなんて私の漫画好きもなんか勘違いしてしまいそうだ。さんの火の鳥処分の話をすると彼女も残念そうに棄てるなら私にくれればいいのに。。位まで言うではないか。友よ。あ、正式には友の妹よ。。。
またの約束をして伊豆から熱海へ。熱海には兄が住んでおりこれまたおかしな兄である。兄と会いこれまた「火の鳥の処分とかできないよ」と言うと俺は最近自炊だよ。4000 冊自炊したよ。とのたまう。
※自炊とは本を裁断しデータ化する事である。

[自炊のイメージ]

えっ? 本部屋はもうないのかい? 栄光無き天才達もご冗談でしょうファイマンさんもカーニンハンの本も全て小さな箱の中に…‥。何だか虚しい。あの手に取るワクワクがいいのに。そんな兄に ChatGPT 利用してるかと聞くと 凄いよね。ディープラーニングがはかどるよと言う。兄はアセンブラ時代からの PG である。Free で openAI が利用できる今 色んな事が可能になって問えばコードも返ってくる。土方 PG いらんじゃん。NY で学校が利用禁止にするのもわかる。しれっとそれらしく嘘を答えるのも可愛い学び中の AI。そんな今。火の鳥の未来編まで近いのではないか。と最後まで治虫ないちにちであった。

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一年前のこの時にさんに山岳会に入るのを悩んでます。。。と話したら相模アルパインは? と言われたのが入会のきっかけでした。

(了)


【こだま寄稿】私の大峯奥駈道(後編) ―2021年10月19日~10月24日の記録― その3
 元会員からの寄稿:maa3
 2022年2月執筆

21世紀の森から金剛多和(六道ノ辻)へ

2021年10月23日(土) 晴れ
 しばらくぶりに朝から晴天。6:25 にテンバを後にした。
今日は玉置神社(たまきじんじゃ)から大森山を経て五大尊岳、そして六道ノ辻まで行く予定。本来の予定では、昨日中に玉置神社の駐車場でテン泊の予定であったが体力的にとても無理と悟って 21 世紀の森泊としてしまった。

 昨日は、“古屋ノ辻”標識から右に折れて、さらに林道に沿って 21 世紀の森入口まで歩いてきたが、今朝は林道を少し登り返したところに分岐の標識があったのでそれに沿って 20 分ほど登り返して“古屋ノ辻”標識のある縦走路まで戻る。7:15 に 736m の如意宝珠岳を通過し、蜘蛛の口、そして稚児の森で舗装道路に飛び出した。

[稚児の森]

 ここまで車で入山して笠捨山にアタックする登山者もいるようである。この後は舗装道路が合流したり離れたりを繰り返す。やがて花折塚を経て玉置山展望台に到着する。見晴らしが頗る良い。

[花折塚]

[玉置山展望台]

 トイレと四阿もあるので野営は問題なし。当初この地での野営も考えていたが、ここで野営は早すぎる。展望台の先に世界遺産大峰奥駈道の記念碑があるので記念撮影をする。

[世界遺産碑]

 すぐに“かつえ坂”への登りとなり 45 分ほどで玉置山山頂に着く。折しも好天に恵まれてなかなかの絶景であった。また山頂では玉置神社に参詣にきたと思われる一般観光客やハイキングの人たちと遭遇。十津川村からバスなどで上がってきたようである。少し興醒め!

[玉置山山頂]

[玉置山社殿]

 山頂から下の神社までは急な階段まじりの登山道を 20 分ほど下る。神社社務所前には冷たい水がこんこんと湧いていて自由に取ることができる。容器に入るだけの水を満たした。
玉置神社は古くて格式の高い由緒ある大きな神社である。しばらく写真を撮ってから山腹をトラバース気味に辿る登山道を 30 分ほど行くと玉置辻、または本宮辻と呼ばれる舗装道路との合流点に飛び出す。ここで 30 分程の昼休みを取ることにした。

[玉置神社]

[玉置辻]

玉置辻から林道は二手に、左に上る道とほぼ直進して緩く下る道とに分かれる。直進する道を進むと1時間ほどで太平多山への分岐を経て大森山へと向かう。大森山へは1時間半ほどの行程であるが、考えていたより遥かにきつい登りで2時間を要した。最初に現れる 1078m のピークが大森山山頂で、少し先に大森山と記された 1045m の標識は山頂ではない。

 大森山から五大尊岳までは1時間強の歩程だが、アップ・ダウンが続き結構辛い登りである。しかしながら登るにつれて眼下に熊野川の流れが見え始め、この山旅のフィナーレが近いことを知る。とても感慨深く疲れも徐々に引いていくようであった。

[五大尊岳]

 この辺の登山道は脇に紐がたくさん取り付けられていて登下降の補助となっているが、道が急傾斜であることに加えて、路面が荒れているため極めて歩きにくい。また五大尊岳から六道ノ辻までも同様な道で、この日はすでに9時間半ほど行動しているため疲労も重なっていて注意しながらの行動となった。

[熊野川が見えた!]

 六道ノ辻は峠となっており、右からの道は熊野方面から、また左からは旧道が合流する。
ここはテントを設営することができる程のスペースと石の祠(金剛多和)が鎮座してある。今日の行動はここまで。水場があるはずなのに合流する左右の林道を隈なく探したものの水場らしきものは発見できなかった。しかたなく、玉置神社でいただいた水 2L ほどを使い繋ぐことにした。翌朝になった、すべて出発の用意をして5分ほど大黒天神岳方面へと進むと「水場 片道3分」との標識があった。大いにガッカリとした!!

[六道ノ辻の水場案内]

 ここではもう一点問題が浮上した。テントを設営して食事の用意をしていると、何か獣の唸るような音が聞こえてきた。明らかに異物(彼らにとっては)に向けて唸っているようであった。ただ何となく子供のような声にも聞こえるが、私一人ではどうすることもできずテント内で静かに様子を伺っていると、さらにもう一匹がより大きな唸り声を挙げ、他の一方を𠮟つけているような唸り声に聞こえた。私は対戦の覚悟を決め、ストックとガスコンロを用意してテントの外に出ようとしたとき、親犬が子犬を諭しているように聞こえたので更に様子を伺っていると、声は次第に遠くなりやがて消えていった。ほっとして簡単な夕食を取ると疲れからかすぐに眠りに落ちた。

(続く)


【2月の例会】

日時:2月14日 19:30~21:00
場所:相模原市大野南公民館
出席:ガッツ(司会)、まり(議事録)、なべさん、みず、tam、ケンタ、しんめい、かず、佐和ちゃん、しんご、UTi、もん、ふじ、やーぼ(14名)

例会後の懇親会


【新規掲載の山行ブログ】

◆ 2024.02.07 – 02.13  初めての海外縦走登山(In New Zealand) (Tatsu)
◆ 2024.02.17 – 02.18  霧積&神津牧場アイスクライミング (まっちゃん)


おわり

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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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