安倍川 白ん沢の大滝
前夜発日の前日、7月18日(木)に気象庁は関東甲信地方・東海地方の梅雨明けを発表した。しかし「越」が抜けているのが気になる・・・。
谷川赤谷川本谷ドウドウセン登攀の計画書を提出済みであったが、ゲリラ雷雨など不安定要素があるため谷川の泊り沢山行から安倍奥白沢・丹沢のそれぞれの日帰り沢へ変更、しかし再び安倍奥白沢の1泊2日に変更した。
初日は短い距離ながら歩荷訓練を思わせる荷となり寝不足・暑さも重なり私はヘロヘロ気味で、大汗を流した。河原の幕営適地をWさんが見つけ、1時間半の歩きで荷を下ろすことができた。日帰り装備とはなったものの、幕営地から目的の大滝までは長く感じた。
左俣に入りゴーロ帯の傾斜が強くなるとゴルジュとなり、その先に大滝が覗える。ゴルジュ内の2つの滝は、フリーやロープを出して越えた。
ゴルジュ内1つ目の滝 Wさんリード
ゴルジュ内2つ目の滝 ガッツさんリード
さて、大滝の登攀だ!
残念なことに、ton さんは2日連続の寝不足とのことで体調が優れず大滝下で待機することにした。そして待機中にぐっすりと昼寝して回復したとのこと。
白ん沢の大滝 右は左俣本流
左俣の大滝(3段 100m)は、正確には左俣の枝沢に掛かる大滝でした。本流の 8m 滝をWさんリードで上がってからクライミング・シューズに履き替えた。1段目の残りをフリーで広い河原状の大テラスに上がった。2段目から3ピッチの予定で登攀を開始。
河原状の大テラスから見上げた大滝
1P目 Wさん(12:20~)水流右壁を 50m ロープ一杯で登りピッチを切った。
リード中のWさん
2P目 ガッツさん(13:30~)右の草付きから太い灌木を経由してフェースに移り、ハング岩下でピッチを切った。
2P目終了点のガッツさんと私
2P目フォローのWさん
2P目を登攀中の3名(ton さん撮影)
3P目 しんめい(14:40~)3P目の始まりは水流からとなった。ガッツさん曰く、「水流の右岸側は傾斜も緩くもう少し下からなら水流を横ぎれたかも」とのこと。確かに水流の右岸側は、こちら側より傾斜も大分緩く乾いているが、劇シャワー確実の水流を越え斜めに掛かる段差 1.5m を乗り越える自信が湧かない。ここは右手の岩壁に沿って流れる水流に入るしかないと決め、さらにゼロピンを追加・強化した。出だしが特に滑っていてタワシを大活用。右手の壁も利用し、ハーケン・カムで中間支点をとりながら何とか切り抜けた。
リードの私
大滝基部への戻りは、懸垂下降で右岸側の灌木で2ピッチ、3ピッチ目は滝の左壁のピクナルを利用して1段目河原状テラスに降りた。さらに1段目から草の中を懸垂下降で本流の ton さんが待つところに降りた。大滝下でクライミング・シューズから沢靴に履き替えようとしたら、足首にヒル。懸垂下降時の灌木帯か草むらで取りつかれたようだ。
ピナクルを利用して懸垂下降
幕営地への戻り際にゴルジュ内での懸垂下降のロープがスタックし、一旦残置して幕営地に戻った。歩荷したビールで久しぶりの焚火を楽しんだ。
2日目は、左俣遡行・右俣下降の周回ルートは時間的に厳しいので止めて、スタックしたロープの回収のみとして下山した。
ロープ回収中の ton さん
[メンバー] しんめい(L)、ガッツ、ton(元会員)、W(非会員)
[山行日] 2024.07.20(土) – 07.21(日)
[コース・タイム]
07/19(金) 相模大野駅[20:30]=新松田駅[21:30]=前泊地[23:35]
07/20(土) 前泊地[05:30]=買い出し=Co350m白沢右岸林道駐車スペース[07:20/07:46]~左岸モノレール沿い踏跡~ Co450m付近幕営[08:20/08:54]~左岸モノレール沿い踏跡~二俣[9:30]~Co700m左俣ゴルジュ[10:11/11:03]~左俣大滝[11:06]~大滝登攀[12:00/15:35]~右岸懸垂[15:40]~大滝下[18:00/18:15]~二俣[19:18]~左岸モノレール沿い踏跡~幕営地[19:40]
07/21(日) 幕営地[7:25]~左岸モノレール沿い踏跡~二俣[7:48/8:04]~ゴルジュ手前[8:30/8:40]~ゴルジュ内[8:45/10:10]~二俣[10:38/10:44]~左岸モノレール沿い踏跡~幕営地[10:58/11:24]~駐車スペース[11:47]=梅ヶ島金山温泉=帰路