阿武隈川南沢
7月の3連休は梅雨の末期で関東甲信越はどこも天候不順。会のメンバーもジム練か家族サービスかで、ほとんど計画が上がっていなかった。
そんな中、当初は谷川岳東尾根と子持山獅子岩のアルパインの計画を立てていたが、「宮城以北なら天気がよさそう」ということで急遽、北蔵王の泊りの沢登りに変更することにした。ところが蔵王も天気が微妙になってきたことから、集合して東北道を走りながら作戦会議に。費用対効果から宮城まで行った挙句日帰りに変更するなら、那須か足尾あたりで日帰りにしようかという流れになり、結局阿武隈川南沢に決定した。
「リーダーで一番大変なのは転進先を探すことだ(笑)」
と言った人がいたなぁ。
そうと決まればあとの段取りは完璧だった。現地で酒と食糧を買い出し、前泊地の選定もスムーズ。旧観光施設の駐車場にてひっそりと一夜を過ごした。コロナ禍で残念ながら閉鎖になってしまったが、以前は日帰り温泉やキャンプ場もあったので自治体には早期再開を切に願いたい。
入渓点
甲子温泉Pから上流に少し歩いてから赤布のついた小尾根を下降して、南沢の出合に降り立つ。
F1 10m
F2 10m
南沢は 10m 前後の直登できる滝をいくつも懸け、楽しいところだ。ときにフリーだと途中で手も足も出せなくなるが、ハーケンを打つとなぜか登れてしまう。
大滝 30m 岩が脆い・・・
大滝 30m は右岸ルンゼを上がったところからロープを出す。上部は支点になる木の根が豊富で安心感があった。奥の二俣を左沢に入ると傾斜が落ちて薄いヤブを少し漕いで登山道に出る。
甲子山 トンボがいっぱい
下山はヘビ(シマヘビ?)がうようよ
日本秘湯を守る会会員の宿・甲子温泉大黒屋
小雨が降る中、甲子温泉大黒屋の日帰り温泉の受付時間に間に合う。大岩風呂(混浴)に入っていると予報通り雨は本降りになってきた。
名残惜しんで、どこかでもう一泊して観光という声もあったが、即日帰相して翌日昼にジム練で3人とも集まった。夕方まで汗を流し、門沢橋、海老名、相模大野と三軒ハシゴして三連休を締めくくった。天候に惑わされなかなか思い通りにはいかないが、これでいいのだ。
[メンバー] ガッツ(L)、しんめい、A(非会員)
[山行日] 2024.07.14(日)
[コースタイム] 甲子温泉[6:37]~南沢出合[6:55]~大滝上[10:04]~登山道[11:04]~甲子山[11:30]~甲子温泉[12:45]