第2回定期練習会
湯河原幕岩・モミソ岩とモミソ沢
定期練習会
ここ最近、当会では怪我の事故が多発しており、何か取り組みをしなければならないとの思いから定期練習会を立ち上げた。第1回は既に開催したがその際に都合により参加できなかった会員から開催要望があったため第2回を開催することにした。
事故が起きた原因は過信や体力不足によるものが多く、本来であれば事故防止に対する意識を向上させる取り組みを先行しておこなわなければならないが、練習会の中でレスキュー技術の向上を図りながら、この技術はどんな場面で必要なのか? どのような状況で使用するのが良いかなどを会話をしながらいろいろなことを想定し、事故防止に対する意識向上へと繋げていくことにした。
今回参加してくれた3人には山行記録以外に、定期練習会としての感想を記してもらいました。文字や文章にすることで向上した意識を慣習化させる一環としてもらえればと思っています。と、偉そうなことを書いている自分もこの1年間で2度フォールしてしまい怪我をしているため、自身を見つめ直すきっかけにしようと思っています。
Written by しんご
第2回定期練習会(初日)
【湯河原幕岩】
8時に幕岩の駐車場で待ち合わせ。しんご号は駐車場を一回通り過ぎたのでなんでだろう? と思っていると美味しいみかんを get しに行ったらしい。帰りに場所聞かなきゃ! 本日は結構寒い。桃源郷のアボリジニ 10a からアップ。(ここしか空いてなかった) 結構、寒かった。手が冷たい。他も空いてないので隣の夕暮れ時 10b に取りつく。 前に一度触った時より全然登れない・・・なんだよなぁ。 皆2本触ってからガリバーの岩場へ。 リードレスキュー、一本のロープのみの場合は? ビレイデバイス落とした時はどうする? など色々試して自分の頭で考えられて良かった。 最後にガリバーの岩場「赤ずきんちゃん」をリードで登る際、ヘルメット忘れていたためしんごさんにリードで登るならヘルメット借りていきな! と言われ、借りてから登る。本当にヘルメット大事。助かったぁ。 定期練習会に参加して良かった。皆さんありがとうございます!!
Written by コッシー
定期的にレスキュートレしなきゃなあと分かっていても岩場に行くと毎回つい登るだけで終わっているので、こういう機会を作って頂けるのは本当にありがたい!
特に今回はただ一方的に教わるだけで無くみんなで「あーでもない、こーでもない」「こうするのは?」と考えながらのトレーニングが出来たのは凄く身になりました。
幸いなことに、今のところはレスキュー技術を行使するような場面に遭ったことないけど、フリーでもマルチでも、クライミングをしていると危険な状況に遭遇するリスクは常にあるので、万が一の時にどう行動すればいいかを知っているかどうかはとても大切だなと改めて思いました。
そして、やはり一回ではなかなか理解も習得も追いつかないのも事実…これからも自主的にこういう練習は続けて自分も誰かに教えてあげられられるようになりたいと思います。
Written by kany
[メンバー] しんご(L)、miyuki、kany、コッシー
[山行日] 2024.12.14(土)
第2回定期練習会(二日目)
【モミソ岩とモミソ沢でアイゼントレ】
定期練習会の二日目はモミソ岩とモミソ沢でのアイゼントレとなった。
今までアイゼントレと言えば広沢寺弁天岩の「ここにアイゼンを置いてください」と言わんばかりに岩に開いた穴二つに前爪を入れて立ち込む経験しかなかった私は、先月、初めて他の岩場でアイゼントレを行ってもらい、岩場をアイゼンで通過するとはこういうことかと洗礼を受けたばかり。
先月のアイゼントレでは当然に前爪はここですというような穴はなく、自分でどこに爪を置いたらいいのかを探す。先輩から「あと5ミリ右に」などアイゼンの歯を置く微妙な位置がとても大切なのだと教えてもらいながら、わずかな岩の凸にアイゼンの前爪の片側だけを置いてバランスを取り立ち込んだりしたが、慣れない私はバランスを崩して何度かテンションをかけ、アイゼントレ怖いよーと冷や汗ものだったのだ。
そんなアイゼントレをしてからの今回の計画をしてくださったしんごさん、私の苦手を把握してくれていたかのように定期練習会の二日目にアイゼントレを組み込んでくれたのでした。
まずは、モミソ岩でトップロープを張っての岩トレから。
ここで前回と同じように、前爪の片方だけでバランスを取りしっかりと岩に乗ることを心掛けながら一歩一歩登った。相変わらず爪1本に乗りバランスを取るのは難しい。が、何となく前回よりは上達しているような気もする? ここに爪を置こう、と意識が出来てきた感じ。
次に、しんごさんがアイスバイルを貸してくださった。
岩で歯が効く場所を探り、ここだと思ったら力は下方向にかける、歯は岩に対して垂直だけでなく横向きでもアンダーでも効かせることが出来る、クラックは有効に、バイルを動かしてバシッと決まればこっちのもの、マッチで持っても良い、自分の肩にバイルを掛ければ手はフリーになる、などなど。
しんごさんの教え方と、とても良い道具を貸していただいたせいか、手で登るよりも快適!
もちろん私レベルでの話だけど(笑)
この練習を2、3本やって、このあとはアイゼンでモミソ沢を遡行。
モミソ沢の遡行は、大滝以外はフリー。
水も多少はあって、2~3メートルの滝とはいえ、フリーは緊張の連続。
考えてみれば、アイゼンで岩場をフリーで登る経験は初めてで、「落ちてはいけない」という緊張感を持って登ったのはすごく良い経験になった!
最後の大滝は、ロープで確保していただき登った。滝の上部はツルツルの逆相でどこにもアイゼンがかかる場所がなく苦労したが、しんごさんにアドバイスを投げてもらいながら何とか登り切りグータッチ!
本日のアイゼントレもものすごく充実したトレーニングだった。
この経験を生かして冬山に行かなくては♪
[メンバー] しんご(L)、miyuki
[山行日] 2024.12.15(日)
Written by miyuki