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昇仙峡
ハヌルとジャムジャム84

4月初めの週末は、昇仙峡のマルチに行ってきました。
昇仙峡は私は山梨に住んでいた頃にイベントに行った事があるのみ。初めてのクライミングにワクワクです。
駐車場に着くと今日は信玄公祭りで混み合うとのこと..
「クライミング?いいねぇ〜」と地元のおじさまがにっこり。
昇仙峡はみつばツツジがきれいに咲いています。

赤布と踏み跡に導かれててくてく行くと、末端壁が見えてくる。
すっきりしたワイドの ハヌル と、その奥にある ジャムジャム84 に今日はトライ。
ジャムジャム84 はごろちゃんが 10 年前にガイドの故 吉田和正さんと途中まで登っていたそう。
ごろちゃんと私は ジャムジャム から、さん、しんめいさん、ふじちゃんパーティは ハヌル からスタート。
準備をしていると佐藤裕介さんが講習でやってきた。
(以下、2名の記録)

ジャムジャム84 3P 5.9

1P目

(ごろ):講習で来ていた佐藤裕介ガイドに取り付きを確認して開始。
フォローだったが下から見るよりは、クライミング要素がある。
地面と岩の角度の関係なのか、下から見るより傾斜を感じる。

(mimi):傾斜の緩い、土が堆積したルンゼを登るアプローチ的ピッチ。うっすら踏み跡がある、細かい根が張り巡らされた土は弾力があってフカフカ。
2P目の Variation クラック下の立木で切る。(本当は左のチムニー下まで行けば良かった?)

2P目 バリエーション 5.8

:10年前に来たときはチムニーだった記憶があるが、もっと上にチムニーがあるのかなと、正面に見えるクラックを登る。
核心部はクラック内に土が詰まっていて登りにくい。
クラックから土をかき出しながら、mimi ちゃんに弱音を吐く。
チムニーが出てこないのでバリエーションに入ったようだ。
怪我をすると週明けの長男の入学式に出れないなと慎重に抜ける。実際必死なんだけど。
支点がないので、ハンドサイズのクラックでアンカーを作成したかったが良いサイズのカムがなく、土を掻き出した細いクラックと木の根っこ。
フォローには、落ちるなら目の前のカム掴んで、とおねがいした。
フォローを迎えて、アンカーを作り直してもらう。
(オリジナルのチムニーから来れば立木がある。)

:右側のバリエーションルートは、出だしはレイバッグ的に登るが、最初から難しくて冷汗。
さらにフレアしたジャミングが決まらないパートがめちゃ悪い、、、いつかの小ヤスリマルチの恐ろしいフレアしたクラックがフラッシュバックする。
何とかもがいて抜けるが、リードのごろちゃんを心から尊敬。これが瑞牆と同等グレードの 5.8 かあ(ため息)。
ごろちゃんが切った場所から少し上がって、左の流水溝スラブ 11c のものらしいハーケンとカムでビレイ点を作り直す。ハンドサイズのカムが多めにあると良かった。
※帰りの懸垂時に左の 2P目のオリジナルルート 5.7 を見ると、チムニーでここより全然良さそう。バリルートは佐藤裕介さんもプロテクションが取りにくいので使ってないとのこと。

3P目 5.9

:登りにくかった 2P目が 5.8 だったので、それ以上のグレードがついているので心配だった。
実際は素直なクラック。
ルートが壁の途中で終わるのがちょっと残念。
60m のシングルロープ2回で取り付きへ下降。

1P目を講習で使われている右にあるチムニーから登ったり、3P目の上部にあるという 10 台のワイドも組み合わせるともっと楽しめるのかもしれない。

:左向きの大きなフレーク的クラックがきれいに走ってる。2P目よりは絶対良いハズ..! と願いつつトライ。
記録通りフリクションも良く、左壁にスタンスがいい感じにあり、レストもできる。(素晴らしい!!)
上は少し広くなったところを越えたら左の残置ロープ方面に抜けて終了。
終了点の錆びたリングボルトと古いロープにドキドキしながら懸垂で降りる。

ハヌル 5P 5.9 

さん、しんめいさん、ふじちゃんチームが上に抜けた後、講習で 1P目に TR を張っていた佐藤裕介さんが、「いつでもロープ抜くので登る時言ってください」と言ってくれる。
初めてお会いした裕介さんは、いかにも山男という感の静かで素敵な方でした。

1, 2P目 5.7 20m

1P目をリードするさんパーティのしんめいさん

:ワイド講習の合間に入れてもらい登る。
ワイドに慣れない mimi ちゃんは大変だったようで、臨時でガイドより指導をいただいて抜けたそう。
手前でピッチを切ってサポートすれば良かったと反省。

:リードのごろちゃんが爆速で抜けたワイドパートが、出だしから登れなくてモタモタ。
裕介さんがススッと来て、こことここに足を置いて離陸すると良いよ、と教えてくれる。
さらに「ここでヒールアンドトウ」、その上でももがく私の足を持ち上げて「ここに右足置けるから」と手取足取り。
おかげでヒールアンドトウが決まる感覚に開眼、上まで抜けることができました。
なんと優しい御方..(私が早く抜けないと講習が出来ないという物理的理由があったにせよ..汗)

ワイドパートを抜けると 2P目の「ガチャガチャした岩」を登って岩の隙間をくぐって「情熱のバラ 5.14b」のテラスというところで終了。
左の岩をそーっと回り込んで 3P目の取り付きへ。

3P目 5.6 15m

:テラスを回り込んで、チムニーのようなスラブのような、凹角のような楽しい形状のルート。

:広めのチムニー的なほっとするパート。でも落ちたら嫌なので少し登ってはカムを入れ、、 回収大変でごめんなさい汗。

4P目 5.7 15m

:フレークからのトラバース。抜け口が怖い。
登り終わって下降中さんパーティーと合流。
楽しめたようで良かった。

:左向きのレイバックからトラバース
最後の狭い岩の狭間からジワジワ右足を送り、立ち木の終了点を取るまでがコワいよーーーー。

5P目 5.9 20m

5P目を登るさんパーティのさんの負傷後初リード

:オフサイズのクラックからのガバでのトラバースというパワフルなピッチ。
最後はプロテクションから結構離れてのマントルなので、初見だと怖い。
足がパンプしてプルプルした。

:出だしはクラックから、途中からフレークを右上するトラバース。フレークに移ってからがバランスが怖い。
最後のマントル返しで力尽き、泣きそうになる。これをプロテクションが下でやるのはマジ恐ろしい。リードを尊敬×10 回目。

下りは何度かに分けて懸垂。
取付に戻ると、裕介さんによってごろちゃんと私の靴がきれいに揃えて置かれていた。1P目に使わなかった5番のカムも裕介さんが好意で回収して置いておいてくれた。2人で感激。
さんたちはジャムジャムには行かず、ワイド練をしていたそう。

今回は登れなくて打ちのめされつつも、初めての昇仙峡でクラックマルチを2本も登れて、とっても充実した1日でした。
慣れないクラックに、翌日には恐ろしいほどの筋肉痛もやって来た。ハヌルを楽しめるくらい技術をつけてまた来たいなあ。
ご一緒した皆に感謝です。。!

ハヌル後にワイド練をするふじちゃん

[メンバー] 純、しんめい、ふじ、ごろ、mimi
[山行日] 2025.04.05(土)

written by:ごろ、mimi
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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