茶臼岳・・・のはずだったが・・・
いつもであれば、年末年始に向けた体力トレを始めるはずの11月。腰部脊柱管狭窄症を発症し、泣ける程の腰痛に悩まされ、ろくなトレーニングができず。とにかくセルフケアで腰背筋の酷いコリをほぐして、ひとまずは荷物を背負って歩けるようにはなった。そこで、あまりきつくない所に行こうかと考えて、10 数年ぶりに南アルプスの茶臼岳を目指した。沼平の駐車場に行くのも久し振り。何か変わっているだろうか。
12月29日入山。この冬、年末までは太平洋岸地方は雪が降らず、お陰でアプローチは楽だった。小屋のすぐ近くまで来てからが何故かなかなか到着せず、苦しかったけれど1日で小屋まで行けて良かった。翌日の天候不良が予想されていたので、一安心。
30日、みぞれ。雪ではなくびしょびしょのみぞれ。なので積雪はほとんど無かった。終日停滞。
31日、風が強い。夜明け前に小屋を出発。ひとまず上河内岳を目指す。
で、いきなり失敗。稜線に出て、適当に歩いたせいで夏道を外してしまい、ハイマツの中を右往左往。おバカなタイムロス。ここで既に心が折れかけた。
凹状地を抜けてようやく正規ルートを見付けて稜線に出ると、今度はかなりの強風。顔が痛い。切られるように痛い。吹き付ける風が、ゴーグルとバラクラバの僅かな隙間から突き刺さる様で、とうとう耐えきれなくなってしまった。今までこんな事なかったのに。年のせいかなぁ。竹内門まで行って引き返し。茶臼岳も諦めて下山。とにかく痛い。
復路はしっかりと正規ルートにトレースを着けた。小屋に戻って荷物をまとめて下山。このまま帰るのも勿体無いので、2200m 地点、樺段で幕営してもう1泊。夕方から小雪が舞い始めた。
明けて元旦。よく晴れた空の下、ゆっくり下山。この日も風が強い。最後の長い吊り橋から川原を見下ろすと、乾いた空気の中、砂埃が舞い上がっていた。
[メンバー] R1000
[山行日] 2020.12.29(火) – 2021.01.01(金)