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赤蜘蛛PT第三弾(最終回)

赤蜘蛛PTの最終回となる今回は城山に行ってきました。
第1弾ではアブミを使った人工登攀の基本を習い、第二弾では2回目参加者はリードとマルチ、初めての参加者は第1弾同様の基本を教わりました。
そして今回の第三弾では、参加者全員がアブミでのマルチピッチに慣れるためのトレーニングを行なってきました。

朝イチの岩は濡れていましたが時間が経過していくうちに乾いていき、滑るかも!との緊張感は低減。

アブミを使用した登攀は当然のことながら、フリーで上がれないルートで使用するものなので、フリーで上がれるのならばその使用は必要なし。けれど参加者は外岩の5.12や5.13クライマーじゃないですからアブミを上手く扱えるようになれば、ルートの選択肢が広がります。今回のPTもさんが技術継承と個々の可能性を広げながら、会全体としてレベルアップが図れるとの想いから始動してくれたのだと思っています。その想いに答えるためには、上手くアブミを扱えるようになるしかない。時間の許す限り練習です。

アブミは最上段に立つのが難しいです。最上段に立てたとしても次のボルトに、もうひとつのアブミを掛けることが出来ない場合もあるので、フリーとのミックスで上がるしかない。参加者の多くはそんなときのために「チョンボ棒」を自作して持参していたりもしますが、そのチョンボ棒があると最上段に上がらず、フリーもミックスせずに届いてしまうため、さんからは最後の手段として使わなければダメだ!とアドバイスされた。
そんなメンバーがチョンボ棒を落とした時のさんの笑顔と大きな笑い声は印象的だった(笑)

今回のPTに最初から参加していた筆者でさえ、やっと慣れてきたアブミ。
慣れてきただけで、時間を掛けずに早く上がれるわけではありませんので、まだまだ練習が必要です。クライミング歴1年の自分がPTの最終目的ルートの「赤蜘蛛ルート」にいつ行けるのかは分かりませんが、コツコツと練習し優しいルートで経験を重ねていこうと思います。








最後に、今PTを立ち上げてくれた純さんから、最終回を終えた後にメンバー宛へ送ってくれた内容を載せたいと思います。(載せることを了承戴いたさんに感謝いたします。)

『皆さん今日は、赤蜘蛛PTは4/23、5/23、6/20の3日間にわたって行われました。
参加者は会員14名、会員外の方も3名参加して、延べ32名にもなりました。クライミングはもうエイドの時代じゃないと思っていた私にとっては、皆さんの希望がこんなにあるというのは驚きでした。この中で、「皆さんに「相模方式?」とも言えるフィフィの掛け替えによる人工登攀方法を伝えられたのは、大きな財産です。練習の3日間を通して感じた事をお伝えします。実践の中で何度も言いましたが、早く登るにはなるべくアブミの上の段に足を入れ、届かなければ最上段、なお無理なら支点、どうしてもダメな時はチョンボ器の出番となります。最初から長いチョンボ器をかけてしまえば楽なのですが、これではクライミングに必要な素早い体重移動を習得する事ができません。私も先輩から何度もアブミを使って登る際も、それに頼るのではなく、クライミング能力を身に付けろ、そうすればもっと早く登れると教えられました。
この3回だけで赤蜘蛛を登る力量を付けられたとは思いませんが、確実にスタートには立てられたと思っています。ただ実際に登るには、
1、エイドのマルチをツルベでリードする力
2、基本的なクライミング能力
3、A1のアブミ技術
そして何よりも
4、早く登る力が必要です。
赤蜘蛛ルートはおよそ10ピッチ、標準タイムは4-6時間です。遅くても1ピッチ約30分でリード&セカンドが登る能力が必要です。この間の城山では、下部が濡れて悪かったとはいえ、2ピッチで2時間近くかかっています。未だ未だトレーニングが必要だと思います。 A1マルチの練習には、穂高屏風岩・雲表ルート、丸山東壁緑ルート等が初級向きです。是非これらのルートで登りこむ事をお勧めします。赤蜘蛛は今年の梅雨明けに一応登りに行くつもりなのでどうしても今年登りたいという方はご相談ください。
お疲れ様でした。』

【メンバー】純(L)、しんめい、ガッツ、imo、たけ、しんご、佐和ちゃん、koji、ねこ、まり、非会員(1)

【山行日】2021.06.20(日) 

written by:しんご
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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