杓子岳 双子尾根~大雪渓
当初計画は杓子岳双子尾根~不帰キレット~唐松岳~お気楽ロープウェイだった。
猿倉Pにつくと白馬は黒い雲に包まれ天候も午後から崩れ荒れる予報
一昨年は初日に突っ込んで敗退したことを踏まえ停滞として、杓子岳 PH のみに変更した。
双子尾根はバリエーションだが、残雪の条件だと一般道の天狗の大下りと不帰が核心部となるだろう。
停滞して残念なのかホッとしたのか複雑だったが、双子尾根も気を抜くわけにはいかない。
八方Pまで降りると疑似晴天と大きな虹が掛かっていた。
5/3
5:20
多少雲があるもののスタート、食料を少々減らしたが冬のフル装備は重い!
猿倉荘の脇から入り鑓温泉の分岐を過ぎた辺りでアイゼンを装着
うっすらトレースが見えるが脛程度のツボ足
青空が出て暑い中トップで歩いていたが、シール登高にバンバン抜かれる!
8:20~50
小日向のコルに着くとバックカントリーのベースキャンプが数張り
鑓温泉方面に向かう人が多いなか双子尾根に取付くが天気は崩れ始めている。
軽めの細尾根等をこなしつつひたすら登る。
11:20
目標は樺平で幕営予定だが少し手前の尾根に雪を積み2張り分のテン場を作成し終わり中に入ると
一気に吹雪となった。
あとは飲んで寝ての繰り返し、数回雪掻きをして夜半に天候が落ち着いて外に出ると
白馬の街明かりと星空が綺麗だった。
5/4
5:30
朝焼けを堪能しつつパッキングして幕営地スタート
樺平はすぐだったが、風が吹き抜けそうな場所なので手前で正解だったかもしれない。
まずは奥双子のコルまで、急登と膝下ラッセルが続く。
息切れしつつ登り詰めた所のヒドゥンクレバスに落ちかける。
コルで休憩していると樺平に登山者の姿が見える!
仲間のかずさんかも!やばい追いつかれるのか!?
日帰り装備とはいえ抜かれるのはくやしいので、そそくさと再び登り始める。
雪質のいいとこや悪いとこトラバースやら直登やらひたすら登り
ジャンクションピークが射程内に入ってきたとこで休憩していると後続が登ってきた。
かずさんではなく2人パーティーの先頭がトレランばりの軽装備で追いついてきた。
一泊しているうちらが無駄な気もしなくもないが考えないことにした。
ここまでのトレースのお礼を手厚く言われたので、
こっから先はお願いしま~す♪と返して、ゆっくり休憩を決め込んだ。
杓子岳直下からロープを出し雪壁やリッジをこなして杓子岳山頂に飛び出した。
11:20
久々に見た後立の黄色い山頂標の向こうに雪の剣岳の絶景が!
山頂は風もあり寒いので早々に大雪渓に向け下山開始
トラバースも下りもチンタラ降りで R1000 さんをだいぶ待たせてしまい反省
16:00
大雪渓はデブリだらけでしたが、雪崩に合うこともなく無事下山
今季最後の雪稜を楽しみました。
[メンバー] R1000(L)、ton
[山行日] 2021.05.02(日) – 05.04(火)