夢のブライダルベール
UTiさんから全会員宛のメールで
「どなたか3/5~6に荒川出合にアイス行きませんか?」
と、送信されていたのは知っていた。
しかし、職場後輩と唐松岳ピークハントを予定していたため何の反応も示さずにいた。唐松岳の予定日が近づいてきたため、てんくらを見ると強風の予報。
じゃ、転進先探すか。。。と探してみても
・風をかわせる山
・雪山初心者
・景色良し
・筆者が行ったことがないところ
と、条件を付けると良い場所がないため延期。
空いてしまった予定を埋めるため、というよりはPHよりもアイスに行きたかったので、早速UTiさんに連絡を取り、荒川出合アイスに急遽行ってきました。
Utiさんは3週間前に他会の方と3ルンゼの右のナメ滝を登っているということで今回は夢ブラ希望とのこと。
自分はアイスが出きるなら何処でも良いが、夢のブライダルベールがどんなところなのか調べてみると結構グレード高い。
ただ、今シーズンは氷が発達しているとのことで、例年やガイド本に比べグレードが下がっていると聞きチャレンジするには丁度良いと思った。
前夜発で車を走らせ開運隧道前に車を止め車内で仮眠。
5:40出発。
荒川出合まで10kmの道のり。
重たいガチャ類とテント泊装備を背負い淡々と歩くが全然着かない…。
自転車で日帰りする人もいるとのネット情報もあったが、ほんと自転車が必要だと思った。
真っ暗な長~いトンネルを抜けると荒川出合に到着。
テント設営後、早速夢ブラのある3ルンゼへ向け出発。
取付きまでの急登がキツい…。
9:30に取付き着。
荒川出合までの道中、抜いていったパーティーは右のナメ滝に取りついており、
夢ブラには先行者無し。
10:00スタート
1ピッチ目 しんごリード
⇒下部は傾斜が緩く、上部は立っている。が、氷もしっかりしているため、打てばアックスもアイゼンも効いていて充分身体を預けられる。
核心の2ピッチ目手前で中間終了点を作成し、フォローをビレイ。
2ピッチ目 Utiリード
⇒核心ピッチ。
シャンデリア状ではあるが、アックスを掛ける穴はたくさんある。が、スクリューをセットが難しそうだった。
1ピッチ目終了時、登れるか不安だと言葉にしていたが、時間とアックステンションを使い問題なくクリア。この2ピッチ目、意外と長く上部は傾斜は緩いが雪を被っていて、いやらしい感じだった。
3ピッチ目 しんごリード
⇒スタート前に4ピッチで行くと確認しあっていたたたが、ビレイ点を考えると自然と3ピッチに。
核心の2ピッチ目をクリア出来ているため気持ち的には余裕があるものの、1ピッチ目終了点でのビレイ場所の足場が悪く、右足脹脛が攣りそうだった。
とりあえず、写真、給水、補給で小休憩した後、スタート。
ビレイ点からすぐは立っているものの、そこをクリアすると傾斜も緩み余裕もあったため、アックステンション状態で写真を途中撮ることも忘れなかった。
終了点は滝の落口を越えて10m程上がった左側(右岸)の立ち木。残置があるのでわかりやすかった。
各ピッチ約1時間、計3時間かけて完登。
後続パーティーもなく、貸切り&プレッシャー0(ゼロ)で楽しめた。
余韻に浸りながらも懸垂下降点へ移動。
下降点は夢ブラとアーリースプリングスの間。
ちょっと下ったところに残置のロープスリングが掛けてあるためわかりやすいが、木が多く、降り始めてしまうと足場も悪く気を使った。
ガイド本には中上級者は一度は行ってほしいと書いてあった。
中級者に成れているのか甚だ疑問だが、今までのアイス山行で一番痺れたかもしれない。
[メンバー] UTi (L)、しんご
[山行日] 2022.3.05(土)- 06(日)