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ちょっくら明神岳へ

上高地に来ると一度は目にする山である明神岳。
河童橋から見えてはいるものの、登山道があるわけでもなく、一度も登ったこともない。
前穂高や奥穂高を始めとするメジャーな山々のお陰ですっかり存在感のない所ですが、敢えて人が来ない山を踏破する面白さがありそうだったので、5峰〜前穂高まで単独日帰り縦走してきました。

全体工程を通じて踏み代はあるものの、5峰までの登りがやたらきつく、縦走路もなかなかペースが上がらない岩稜帯続きでした。明神槍(2峰)からの下降はロープ(50mロープ1本あれば十分)が必須で、更に今回は単独でのロープワーク+懸垂下降の初実戦だったため、少し緊張しました。核心の2峰を無事通過した後は気が抜けたのか、急斜面のがれ場に踏み込んでしまったせいで身動きが取れなくなったりしたヒヤリ場面もありましたが、前穂高まで順調に踏破することができました。日帰り前提で快調に飛ばし過ぎたお陰で、翌日から見事に大腿四頭筋が筋肉痛になりましたが、未踏ルートの得体が知れないドキドキハラハラ感、そして己の力で踏破しきった時の達成感と充実感は何物にも代えがたいものがありました。

7番の天然クーラーの看板から明神岳のバリエーションルートの開始。
道は比較的明瞭でしたが、笹が少し鬱陶しかったです。

序盤の急登ゾーンから岩登りに変化。
親切にもFIXロープ付きでした。

この日はほぼ貸し切り状態の明神岳。
この展望も独り占めでした。

有名な明神5峰のピッケル。
看板ではなくピッケルというのもまた趣があって良いですね。

4峰から5峰の景色。
結構なアップダウンがあって、そう簡単に楽にはさせてくれませんでした。

3峰のトラバース。
ロープがルート目印となってくれましたが、ボロボロなので触れてはいけません。

2峰(明神槍)からの懸垂下降。
ここで持参した50mロープが活躍してくれました。

主峰からの明神東陵。
こちらからもいずれは踏破したいところです。

しばらく進むと前穂の登山道に合流。
ここから重太郎新道の長い下り。

明るい時間帯に無事下山。

忙しない行程でしたが、自身の力を余すことなく出し切った清々しい気分で帰路につきました。

[メンバー]Tatsu
[山行日]2022.08.11(木)

written by:Tatsu
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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