金峰山鷹見岩南山稜 (6P+α 5.10c)
「マルチピッチルートスーパーガイド(菊地敏之著)」に載っていた金峰山鷹見岩南山稜に純さんとミスターTとねこで行ってきました。
瑞牆山荘から金峰山登山道を行き、鷹見岩への分岐を曲がった少し先で登山道を外れ、テープやケルン、フィックスに導かれながら結構下ります。
[取付きまで下る]
瑞牆山荘から2時間半位で、取付きの洞穴に到着です。
[取付きの洞穴]
[1P 右へトラバースしてトンネルを抜ける]
【1P 5.10c】しょっぱなから5.10c、リードはミスターTです。洞穴の中なので暗くてホールドが分かりにくく、左のクラックから結構滑るフェースをトラバースしプロテクションの取れないトンネルを抜けていくのですが、リーチがないと更に厳しいです。ミスターTが突破してくれたのでホッとしました。
[2P 前半の長いクラック]
[2Pクラックから厳しめのスラブ]
【2P 5.10b】2P~5P は純さんリードです。2P 目は 45m あり、スタートから右上し、長―いクラックを登って疲れた時に厳しいスラブが追い打ちをかけます。実は私的には 2P 目の離陸が1番難しかったです。
[3Pハング下を右へ回り込む]
【3P 5.8】短いですが、グレードよりずっと難しいです。私は A0 でも落ちそうでした。
[4P チムニー]
【4P 5.7】プロテクションの取れないチムニーです。右の木を登り、左に少し下がってチムニーを越えていきました。純さんは「短くて簡単だ。」と言ってましたが、自分にはここをノープロテクションで初見でリードする自信は全くありません。
[上部壁(5Pと6P)]
[右を見ると金峰山の上に雲が!]
メインの岩壁です。すっきりとしていてカッコイイです。ただ、金峰山の方を見ると雲が湧いてきていて、雨が降らないでほしいと願ってました。
[5P フェースからチムニーを渡る]
[チムニーを渡りトラバースして直上]
【5P 5.10a】ドキドキしていたチムニー渡りはそう難しくなかったですが、直上する部分がバランシーでグレードより難しく感じました。
[6P フェースを右上へ]
【6P 5.10a】ねこがリードしました。ここまでずっと2番手で楽させてもらって、最後にリードできて本当に嬉しいです。
ルートは一応 6P で終了ですが、脆い岩棚や樹林帯を超え、鷹見岩までは2回程ロープを出しました。ちょっとルートがわかりにくいところもありました。
[凹角から右上回り込んで岩の上へ]
[凹角登り裏の稜線へ出ると鷹見岩頂上]
[鷹見岩頂上からは登山道を下る]
今回のルートは、アルパインとフリーの要素が両方あるような感じで、自分が今まで行ったマルチのルートの中で一番難しかったです。でも、メンバー的にとても安心でき、楽しんで挑戦することができました。それにしてもアプローチも遠いのに4年かけて開拓、整備して下さった方々ってすごいなと思いました。
[メンバー] 純(L)、ミスターT、ねこ
[山行日] 2020.08.26(水)