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白崩谷下降~東ノ川本流~シオカラ谷遡行

台高山脈 新宮川(熊野川)水系 北山川東ノ川「白崩谷下降~東ノ川本流~シオカラ谷遡行」
2022年5月4日~8日

初めての関西紀伊半島の沢にワクワクしかなかった。

5月4日
天気予報が目まぐるしく変わり公共交通機関での計画だったが、転進を考慮しレンタカーを借りることにした。
旅の全てをパッキングする予定だったので、装備を厳選していたが気楽になった。

新幹線と近鉄を乗り継ぎ集合場所の大和八木駅に向かう。
装備が気楽になり気が抜けたのかシュラフとマットを家に忘れてしまい、急遽京都のモンベルに立寄り手痛い出費( ノД`)
天気も好転となり当初予定の計画で決定した。
メンバーが揃いレンタカーを PU し走りだす。
前泊地はトイレも綺麗な快適な場所で明日からの冒険の前夜祭を行い就寝した。

5月5日
大台ケ原Pまでは狭い峠道をひたすら登る。Pは思いのほか空いていて荷物を思い切り広げてパッキングをした。
8:20 出発、尾鷲辻までは快適な道から破線ルートを辿り Co1350 付近の緩い谷筋を狙い下降開始。すぐに細い水流が現れ、滝も徐々に増え岩もドンドン大きくなっていく!
懸垂を交えつつ2段大滝が現れる。巻道を発見したがそれでも懸垂が必要な斜度。
下降なのに大岩の連続でなぜか体力を消耗していく。
暫くすると沢は伏流となり大ゴーロ地帯となり時間が掛かる。
水流が現れた所で水浴びをしてヒートアップした体を冷ました。
東ノ川本流出合いで 16:15 を過ぎていた、よい幕営地を Co450 付近に見つけて焚火とともに深夜までの宴となった。

3段落ち懸垂

これでも小ぶりな巨岩

暑くて水浴び

やっと東ノ川本流出合い

5月6日
5:30 起床 8:00 出発 相模ACの2名は完全に二日酔いだが肩まで水に浸かると目が覚めた。
沢登りというより巨岩ボルダーの連続でなかなか進まないが景色には圧倒される。
地獄釜滝は左岸から捲けるが水流右の壁を直登、高巻で上に追いやられて詰んで懸垂で戻り、ロープを出し、ショルダーで乗り越え、荷揚げし、あらゆる手段で前進していく。
大蛇嵓を下から見上げると落差 300m!
小さめのマンションサイズの巨岩があちこちにある。岩の隙間に吸い込まれたらアウト!
乗り越えても乗り越えてもアトラクションは続き、最後にボスが現れた。
川幅全てを塞ぐ巨岩の洞窟に入ると中は水流もあり体が冷える。
洞窟を脱出するには天井の穴しかないが、ルートが見出せない。
ハンマー投げしか思いつかなかったが、氏&氏がショルダーと長い手足で突破!!
洞窟を出ると 19 時過ぎて真っ暗になっていた。
幸い幕営地は把握していたので程なく到着し薪集め整地やらでドタバタしながら焚火と飯と酒にありつき、本日の宴は昨夜の反省もあり翌日もあるので早めのお開きとした。

延々と続く巨岩ゴーロ帯

大蛇嵓

地獄釜滝

核心部の大岩

大岩の隙間に入り左上の光が抜け穴

突破!!

5月7日
5:30 起床 7:40 出発 東ノ川からシオカラ谷に名前を変えるが巨岩帯は続く。
程なく西ノ滝に着くと落差 250m に圧倒される。
隣の千石嵓サマーコレクションも有名なクライミングルート。
トップが自然に入れ替わりルーファイしながら突破していく、意思疎通が非常に心地よい。
其々が役割を果たしながら進んでいけるのは、このメンバーだからだろう。
段々巨岩は減ってはいるが、疲れもありじりじりと進む。
途中でちょっとしたトラブルもあり、シオカラ谷の高倉滝付近から滝見尾根へ上がった。
東ノ滝の落ち口から再び沢に降りると快適な滑でシオカラ吊り橋へと辿り着いた。
そこから大台ケ原Pまでの登り返しが嫌がらせとしか思えないように感じる。
駐車場に辿りつき皆で健闘を讃えてガッチリと握手。
中荘温泉でサッパリして、予約済のゲストハウスへ向かい荷物を置いたら駅前に繰り出し打ち上げ!!
宿も貸し切りになったので心ゆくまで呑み語り尽くした夜となりました。

西ノ滝直下

西ノ滝 登攀記録もある
見えてるのはまだ半分

まだ巨岩帯の中

詰めは平和な滑

5月8日
朝はノンビリ起床で太陽が心地よい。
ステキなザリガニ臭のザックを天日干ししたり洗濯したり。
自分は朝からまたビール🍺
大和八木駅からは近鉄特急「ひのとり」で名古屋までのリラックス移動、渓中との落差(笑)
新幹線が各々なので名古屋駅にて解散。大冒険と大満足の GW でした。

ザックの天日干し

特急ひのとり

[メンバー] しんめい、ton、非会員(4名)
[山行日] 2022.05.04(木) – 08(日)

written by:ton
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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