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ラッセル・雪洞訓練

毎年この時期に会山行として設定されている「ラッセル・雪洞訓練」に行ってきました。
今回の参加者は会の山行としてはちょっと寂しい気がする5名。
そのうちの2人が初雪洞で、その1人が自分。

雪洞。
普段の生活ではまず作らない。だが頭の中にイメージだけはである。
そのイメージが正解なのかハッキリさせるために雪洞をググってみると、

【ぼんぼりの語源・由来』
江戸時代、ぼんぼりは主に「ぼんやりとしてはっきりしないさま」「物がうすく透いてぼんやり見えるさま」などの意味で使われていた。
そのため、「ぼんぼりと灯りが見える灯具」の意味でついた名前と考えられる。
ぼんぼりを漢字では「雪洞」と書くが、「せっとう」とも読む。
「雪洞(せっとう)」とは、「風炉(ふろ)」と呼ばれる茶の湯を沸かす道具を覆もののことで、木や竹の枠に白紙を張り、一部に小さな窓をあけたものである。
雪洞の語源は、雪の洞穴に見立てたことによる。
この雪洞(せっとう)の形をヒントに作られたものが「ぼんぼり」なので、漢字で「雪洞」と書くようになった。
また、「ぼんぼり」のことも「せっとう」と呼ぶことがある。』

へ~、「ぼんぼり」と「せつどう」って同じ漢字なのか…ひとつ勉強になった。

と、ネット内で寄り道しながら「せつどう」を調べるとイメージ通り。
ただ、知りたい情報がぼんやりなので、ぼんやりと調べてぼんやりと終わる・・・。

今回、その場所としたのは谷川岳周辺。
今シーズンは雪が多く、新潟へ行かなくても出来るだろうとのアドバイスから決定。
行きがけにもつ煮が美味しい永井食堂に寄り、持ち帰り用のもつ煮を3つ購入。これで雪洞内でもつ煮をつまみにビール呑める。


10:30出発。
出発前のミーティングで地形図を見ながらどのあたりを目指すか確認し、スタートした。
林道を歩き、渡渉した先から急登開始。


アイゼン、アイゼン+ワカン、スノーシュー、何も無し。。。
各々の装備で急登を登る。
が、やはり急登にスノーシューは向かいない模様。
何も付けないのも、やはり厳しい。
ワカンが一番良い。

KuriGさんに借りたワカンを装着。初ワカンです。
使ってみました。歩きました。凄いです。沈みません!!
うん、ワカン買おう。


雪洞作成場所までおそらく300mくらいしかあがっていないが、ラッセルで疲れた。。。
雪洞を作れそうな場所を決めるために、どこが良いか見渡してみても、イマイチ良く分からない。ベテラン勢の意見を聞き、なるほどな、と頷く。


5人が足を延ばして寝れる大きさまで3時間かかった。
スノーソーを入れ、スコップを入れ、塊で外へ出す。
大きな塊で取り出せればベストだが、なかなか難しいし、疲れてくると適当に掘ろうとしてしまう。また、汗もかくし、座りっぱなしで掘っているため、ハードシェル内はビチョビチョ。
脱ぐわけにもいかないので、そのまま着続け体温で乾かすことにした。

雪洞完成後、中で乾杯。
苦労して作った雪洞のなかで飲むビールは旨かった。
もつ煮と各自持参したつまみ、今後の会について語っているベテランさんの話を聞いたり、うたた寝したりして楽しい夜を過ごした。


翌朝は、遅めの起床。
前夜、降っていたらピークを目指すのをやめよう。との話もあったし夜半に降った雪で、ここまでのトレースも消えていたため、そのまま下山。

雪洞を普段作ることはまず無い。
冬のアルパインをやっていれば、作らなければならない事態に陥った時、この経験が生かせるのかもしれない。けれど、そのような状況にはあいたくないとは本当に思う。

雪洞宴会、来年も参加しよ。


[メンバー] たけ(L)、みず、しんめい、ton、しんご
[山行日] 2022.02.19(土)-20(日)

written by:しんご
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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