小川山マルチ
~あみだくじ、流星めぐり~
三ッ峠で岩練の計画を小川山マルチに変更し、2日間に渡って「あみだくじルート」と「流星めぐり」を登りました。
○ あみだくじルート 4P 5.10a
キャンプ場からお殿様岩を更に上に登っていく。
小川山でも樹林帯は普通に暑く、個人的には体調が本調子ではないせいか、登りがしんどかった。
途中、同会の miyuki さんに会った。大貧民ルートに行くとのこと。
取付きに着くと、3人の先行パーティーがいた。
その内のお1人から声を掛けられ、アイスA氏の門下生でしんごさんと顔見知りだった。山の世界は狭い…
1P目(ふくいち) ここはロトシックスの 5.10a からスタート。スラブを登りダイク、小ハングを越える。スラブを直上するとボルト支点が途切れた。
左に行けばクラックがありカムで支点を取れたのに…。仕方なく 120cm のスリングを右端の木に掛けて支点確保。その上のダイク辺りが核心か。
あみくじ 1P目
2P目(ふくいち) 左にトラバースしてからハング~スラブ。ボルト支点の数が少ないのでカムで支点を取った。
あみくじ 2P目
3P目(しんご) バンドを左に移動し傾斜が立ったクラックを直上。クラックの中にガバがあり高度感も相まって爽快感があった。
本ブログのサムネイルは、我々3人が登っている所を、お殿様岩頂上から miyuki さんが撮影してくれた写真です。
4P目(ふくいち) 3P目終了点(4P目途中の高さ)から登っている先行パーティーを見て、岩壁の迫力に圧倒された。
5.9 とあるがもっとあるのではないかと思ったが、4P目 取付きに降りると岩壁の傾斜は思ったより立っておらず行けそうな感触。
いざ、トライ。カムを要所に決めて、時折ハンドジャムが必要な位でフェース登りに近い感じ。
特に詰まらず登れて、山頂へ。あみだ岩山頂からの眺めは良く、大貧民ルートがあるお殿様岩が良く見えた。
あみくじ 4P目先行パーティー
あみだ岩山頂
お殿様岩(この中に miyuki さんがいます)
まとめ
・あみだくじのようにジグザグに登り、最後は大岩を登る変化に富んだルート。
・終了点は木で取り、中間支点は時折残置支点があるが、多くはカムで取る。
・下りは、懸垂1回、歩き、懸垂1回で取付きに戻った。
キャンプ場へ戻り、お酒と料理と焚火で宴会!
道具から料理までアレンジして頂いたみずさん、しんごさんに感謝。
クライミングよりこっちの方が楽しみだったりする。
○ 流星めぐり 9P 5.10c
翌日は、林道を金峰山方面にひたすら歩き、フェニックスの大岩を過ぎて祠の少し先の林道右横入った所の取付きまで向かう。
9P の長丁場、今日は暑くなりそうだ。苔むした 1P目からスタート。
1, 4, 8Pリード しんご、2, 5, 9Pリード ふくいち、3, 6, 7Pリード みず
1P目 シューズのフリクションを信じて登る逆層のスラブは、朝一から慎重にならざるを得ない。
流星めぐり 1P目
2P目 最初のハングのみボルダリングっぽく後は簡単なスラブ。
3P目 2P目終了点から暫く歩いて、取付きに到着。苔むしたスラブ。
4P目 日本一短いのではないかと思う、ボルダーピッチ。しんごさんは残置ボルトを無視、クラックに4番カムを入れて男気出してクリア!
流星めぐり 4P目
5P目 核心ピッチ。後半、のっぺりしたフェースが難しかった。
6P目 視界が開け、高度感を感じる爽快なピッチ。終了点がピークとなり、左手に7~9P の岩峰が見える。
流星めぐり 6P目
歩いて左方面へ移動したが、最終 9P目の取付きに出てしまった。戻って、樹林帯を降りてから岩峰を回り込むと 7P目の取付きに到着できた。
7P目 今日一番、苔むしたスラブ。
8P目 出だしのスラブがいやらしい。その後、傾斜が立ったガバを登る。
9P目 スラブからチムニーで終了。チムニー右横にハンガーボルト多数あり。
流星めぐり 9P目
終了点から少し上って山頂に着くと、廻り目平の眺めが素晴らしい。6P目のピークが結構下に見えた。結構登って来たのだと実感。
流星めぐり山頂
まとめ
・全体的に新しいハンガーボルトがあり、カムは補助的に使うくらい。
・ピッチの間に歩く箇所があって、岩めぐりをしているようだった。
・下りは歩いて降りることが出来る。
・そこまで人が多く来ないようで、今回も前後にパーティーおらず落ち着いて登れた。
マルチピッチクライミングは登山に似ていて、山頂からの眺望が素晴らしいし、パーティーで協力して成し遂げた達成感を共有できるのが良いなと感じる。
今回行った2ルートは十分楽しめたと思う。
[メンバー] しんご (L)、みず、ふくいち
[山行日] 2024.07.20(土) – 2024.07.21(日)