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【こだま】2022年 11月


もくじ
・こだま寄稿
   やっと分かってきた山登りの楽しさ
   愛鷹山
・11月の例会
・新規掲載の山行ブログ


【こだま寄稿】やっと分かってきた山登りの楽しさ
 寄稿:もん
 2022.11.16

丹沢の山麓で育ち、子供の頃から父と地質調査で丹沢や箱根の藪岩に入り簡単な沢登りもした。

初めての懸垂下降

そして高校生になると自然と登山部に入る。
高い山に憧れ、合宿では重い荷物を背負い、隊列を組んで南アルプスや北アルプスへ行く。雄大で景色は素晴らしいし、気持ちが良い。そしてなにより頂上に立ったときの達成感は格別である。
これが山登りの醍醐味だと思っていた。
ところが、当時の登山計画書や写真を見ながら思い出そうとしても心が躍るような記憶があまり思い出せない。何故だろう?

大学に入ると、山の景色は素晴らしいが登るのも下るのも大変だからとパラグライダーを始め、日本中の空を飛び回り、山登りしなくても良い景色をたっぷり見る事が出来るし、風を切って飛ぶのは気持ちが良い!
こうなると、すっかり山登りからは気持ちが離れていた。
就職はヘリコプター会社へ。毎日上空から見る景色は圧巻で、登った山の上空は特にじっくり見ていた。

噴火直後の普賢岳調査

仕事内容は様々だが、黒部ダムの復旧や山小屋や鉄塔建設の物資輸送、噴火や崩落現場の調査や緑化作業、救助活動等、常に山に関わる仕事が目の前にあり、コレとは別に趣味のモーターパラグライダーでは丹沢、八ヶ岳、富士山等の上空まであっという間に飛んで行っていた。

富士山上空

もう山登りをしなくても景色は楽しめるので、年に一度秋に友人数名を連れて富士山に登るだけになっていた。
結婚すると妻が少し山に登り始め、息子も一緒に少しずつ登るようになり、穂高に登りたいと言い出すまでに。
いつの間にか念のためロープを持って妙義や二子山のような藪岩ルートを行くようになって来た。
すると、私の中で「岩にしがみつきながら登るのってこんなに楽しいの?」と、山に対する感じ方が変わって来たのである。
ところが、息子は学業が忙しく、妻はこれ以上先の岩山はもうNGと・・・。
せっかく山登りが楽しくなって来たけど、休みの合う山仲間がいない・・・。しかしながらソロで行くのは、家族は当然いい顔をしない。
調べると山岳会という集まりが有り、海外遠征の為のグループだと思い込んでいたが、どうやらその思い込みは間違っているようで、相模アルパインクラブのホームページを見るととても楽しそうに見える。
早速体験山行でアイスクライミングに参加させてもらえる事になった。

アイスクライミング

過去にガイドさんに教えてもらったことは有るのだが、今回は車に数人で乗って、皆で楽しい話をしながら歩き出す。そしてアイスを交代で登る。こんなに頼もしい仲間と楽しく山に登れるなんて。そして沢登り、岩登りに行くととんでもなく楽しい!本当にやりたかったのはコレだ!コレコレ!
地図のコースタイムを見ながら歩く山登りよりも、地形を見ながら全身で山にしがみつくのは圧倒的に楽しい! 景色が見えなくたって、頂上に登らなくたって楽しい!
山登りがこんなに楽しいと気が付くのに半世紀もかかってしまったが、気付くのが 10 年後ではなくて良かったと思うことにして、これからも少しずつ技術を身につけていきたいと思う。

(了)


【こだま寄稿】愛鷹山
 寄稿:しんめい
 2022.11.23

 愛鷹山の麓に親元を離れるまで住んでいた。

 日々眺めていた愛鷹山の山頂に登ったのは中一になったばかりの5月の引率登山で、これが初めての山登りと云えるものだった。それまでは、友達と虫取りなどで麓の小さな城跡の雑木の藪に入るくらいで、暗く、鬱蒼とした印象の山に入るのは好きではなく、それよりも南に広がる明るい水田の周辺で遊ぶのが好きだった。

 その引率登山は麓にある小規模の中学校に1年生から3年生まで一旦集まり、標高 35m から 1188m の山頂にある社を目指した。3年に1度実施していたらしく、まだ小学生の顔立ちが残る坊主頭になったばかりの私には厳しかったことを覚えている。それまで遠足で使っていた水筒の水は山頂に着く前に早々と無くなり、小沢に沿った山道の途中で、蛙の卵が沈んでいる窪みの水を我慢できずに飲んだりした。やはり1年生には不利だったのか山頂の社の前でのクラス写真には全員は揃っていなかった。

 その引率登山の後だったか、隣家のお姉さんが愛鷹山を縦走してきたと云う。縦走のイメージがピンとこなかった。愛鷹連峰が南北に長い山であることを実感したのは大分後になって、富士市側から見た時だった。

 それからさらに時が過ぎ故郷へ帰ることも無くなり、愛鷹山を遠くから眺めると寂しさが湧いてくる歳になった。

(了)


【11月の例会】

日時:11月9日 19:30~20:50
場所:相模原市大野南公民館
出席:ton(司会)、しんご(議事録)、なべさん、純、わかさん、みず、たまのり、ケンタ、しんめい、史一、imo、佐和ちゃん、ねこ、Kimi、ガッツ、Tatsu、みほさん、mimi、UTi、もん、miyuki、ふじ(22名)
見学:1名


 

例会後の懇親会



【新規掲載の山行ブログ】

◆ 2022.08.10 – 08.14  黒部川 上ノ廊下~奥ノ廊下 (ton)
◆ 2022.10.01     快晴の北八ヶ岳 稲子岳南壁左方カンテ (KuriG)
◆ 2022.10.22     晩秋の沢・みちのく二人旅 (ガッツ)
◆ 2022.10.26     丹沢50ルート (No.01) 大山歩荷 (もん)
◆ 2022.10.29     丹沢50ルート (No. 30) セドノ沢右俣 (しんご)
◆ 2022.10.30     丹沢50ルート (No.29) 沖ノ源次郎沢 (しんご)
◆ 2022.11.05     丹沢50ルート (No.01) 初めての歩荷トレーニング (けい)
◆ 2022.11.12     戸隠・本院岳 (UTi)
◆ 2022.11.19     初めてのアイゼントレ in 広沢寺 (けい)


おわり

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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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