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晩秋の沢・みちのく二人旅

那須高原の道の駅に前泊し、翌朝白河の関を突破してみちのくに突入。森と畑に囲まれた古き良き日本の原風景が広がる中、福島県西郷村甲子温泉を目指す。阿武隈川上流白水沢。紅葉で染まる秋の沢を楽しむことはできるのか。

甲子温泉の駐車スペースは何か所かあった。やはり宮城、福島ナンバーの車が圧倒的に多かった。日本秘湯を守る会会員の宿・大黒屋は新しく立派な建物。この敷地を通らないと入渓できないので少々臆する。だが他の登山者やケンタは悠然と入っていった。

入渓してすぐに白水の滝 12m が現れる。朝一で動きは硬いが、左壁の脆いバンドから越えていく。俺は~沢ヤと、つぶやきながら~♪みちのくひとり旅~♪

極力濡れないように行くつもりが、早くも難関が。10月下旬にもなると、水はかなり冷たく感じる。足の短い人は基本的に不利である。

衣紋ノ滝20m。気のせいか、何となく後ろから視線が。右岸の窪状を巻く。

ヒョングリの滝12m。左壁を軽快に上がるケンタ

キレイな 6m 直瀑。左壁からロープを出して登る。

二俣を左に入り、しばらく行くと奥の二又が両門の滝となって出合う。こちらは水量の少ないほうの左又の滝 10m。左壁を細かいホールドを拾って登れたのだが、ヒヤヒヤだった。

左又に入ると水量は減り、倒木が多くなる。それまでたまに見かける程度だったムカデがどんどん増殖し、足の踏み場に困るほどになる。夢に出てきそう。

25mトイ状滝は落ち口付近がぬめっている上、ムカデが邪魔でホールド、スタンスが限定になるのでさらに難しい。

ツメはどの枝沢を選んでも、滑り台のようなぬめった窪状になっていた。このあたりからルートファインディングも怪しくなり、適当なところから枝尾根に上がる。うすい熊笹のヤブを漕いで 15 分ほどで登山道に出た。

下山はひざにやさしい落ち葉の積もったつづら折りの道。紅葉を楽しみながら約1時間で甲子温泉に戻った。

那須高原の令和の湯で汗を流し、渋滞の東北道を帰京する。ケンタによると今年は紅葉のはずれ年らしい。ロングドライブおつかれさまでした。

[メンバー]ケンタ (L)、ガッツ
[山行日]2022.10.22 (土)

written by:ガッツ
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
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様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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