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入会について

尾瀬周遊

 尾瀬には何度か来ているが、鳩待峠か大清水からの入山が殆どで、御池までの移動が如何せん半端なく遠いという懸念がありずっと行かずじまいであったが、今回は意を決し以前から気になっている御池から入山した。

10月11日

 自宅を 19:30 頃出発し、高速道路の PA で一度休んだだけで後は現地駐車場までひたすら走ること 23:55 ころ到着し、お酒 500ml を2本飲んで就寝。

10月12日 天気:晴

 5:30 頃起床し、朝食を取り荷物の整理をして出発。予報では午後から天気が崩れるということで当初の計画では初日に燧ヶ岳に登ってから見晴に行く予定だったが、初日の荷持つが重いということもあり、早めにテンバについて一杯やりたいがために燧裏林道を通って見晴のテンバに向かった。出発し始めに何人か追い越したものの追い抜かれることもなく暫くは静かな山道を歩く。所どころで出てくる湿原が現れ広々としていて気持ちが良い。この時期になって漸く暑さも和らぎ、風も秋を感じさせ気持ちが良い。

上田代

 人が少ないだけ熊の心配もあったが、下山者が 10 数名ほどすれ違ったこともあって出くわすことはなかった。ただこちらの方は燧ヶ岳の裏ということもあり日が当たらない樹林帯ということもあるのか湿った感じのコースであった。三条の滝を行く予定であったが、通行止めという情報があったので割愛して分岐をそのままトラバースしてショートカット。見晴のテンバには 10:20 頃に到着した。既に多くのテントが張られていたが十分余裕があって張ることができた。テントを張って小屋で受付をして 500ml ビールを買ってテンバに戻る。

持ち込んだ赤、白ワイン、日本酒と小屋で買ったビール

 昼前からのお酒は何とも言えず、テントの外で持ってきたお酒とおつまみで過ごした。雨が降られる間にテントに入ってからだったが 16 時ころに雨が暫くの間降っていた。
 何時ころに寝たか忘れたが夕食を済ませ早々に就寝。

10月13日 天気:晴

 3:30 起床で 4:55 頃出発。朝方ということもあり見通しはあるもののガスがかかっている。夜明け前なので幻想的な雰囲気がありこれはこれで楽しめた。

尾瀬ヶ原周辺

 天気が良ければ正面に至仏山がありそこに向かって進んでいるのだろうと想像しながら木道を進む。薄暗い中でも意外と人の往来が多かった。
 濡れた木道は良い印象が無く滑ったりしたことがあり今回はたまたまネットで見つけた Hyper V スタッドレスというチェーンスパイクのようなもので、金属は付いておらずすべてゴム製でできているので、木道のダメージはない。これを履いて歩いたこれを履いていることで多少は安心感があり滑らずに歩くことができた。
 山の鼻に着くころには青空も出てきて今日の天気は良くなると確信する。ここから登り専用の登山道を使って至仏山を目指す。

山の鼻から至仏山に向かう

 最初は湿原を歩くが直ぐに登山道となる。出だしは急で、濡れているし、水が流れたり溜まっていたり、泥濘もある登山道であった。空身の荷物でも歩くペースが落ちてきているためか電子地図を見ても「まだここか!」という気持ちでめげそうになる。途中に休憩ベンチがありここで暫し休んで滑り止めのソールは外してから山頂に向かう。

あともう少しで至仏山直下の休憩場所にて

 山頂には結構人が多かった。休憩がてらに風景も楽しんでから鳩待峠に下る。上部の方はみんなが歩く石は皆ピカピカと光っていていかにも滑りやすそうなので避けるようにして下る。
 鳩待峠に着くころには11時ころになり、ここで休憩し至仏山で食べたパン残りの半分を食べた。ここに水場が無く致し方なく自販機で水を買うことに。
 小屋の脇からアヤメ平方面に行くのだ、工事の関係で通行止めとなっていたが小屋の中(食堂)を入ったら通り抜けることができた。ここから急に人の賑わいから静寂な登山道となり熊が出てきたらどうしようかと思いながら歩を進める。暫くすると意外と多くアヤメ平方面からくる登山者とすれ違う。年配のおじさんが森のくまさんを鼻歌交じりですれ違うこともあって少し笑ってしまった。これでこの辺は熊の出没はないだろうな~と少し安堵する。

横田代周辺から至仏山を望む

 アヤメ平は意外と方向があり尾瀬ヶ原とは違った風景が楽しめた。燧ヶ岳が同じくらいの高さに見え、右側は下降部となり山肌が見ることができる。

アヤメ平周辺より燧ヶ岳

歩いてきた稜線を振り返る

 富士見峠からは更に人がいないだろうし、ここからが出るかもしれないと警戒するが、よくよく見ると最近人が歩いたような踏み跡がりもしかしたら先行者がいるのかもしれないと思いながら進んで行くと、水場のあるあたりで先行者に追いつく。しかも女性一人なので、ここで暫し休憩しそのまま先行してもらうことに。休憩終え先行者と距離を取りながら進むと今度は女性2人が更に歩いていたのはびっくりした。単独の先行者が途中で写真を撮るのに足を止めたので追い越すことができ、急ぎ早にテンバに戻りビールを買ってテンバに戻って今日の労いに喉を潤す。

10月14日 天気:晴

 3:00 時起床5時出発。何度も登ろうとした燧ヶ岳にやっとトライすることができた。泥濘が凄いという情報だったので明るくなったころ見晴新道を歩くことにした。雨上がりの濡れた感じの登山道を思わせるが、スリップした足跡が多くはないが所どころで見受けられた。それなりの急登と湿った登山道に重いザックでバランス悪くペースはゆっくり 30~40 分前後で休憩を取る始末。〇合目の標識を見たときはここまで来たと頑張りが分かる。
 山頂まで 800m の標識を見たときはもう少しだな、と進んでも進んでも一向に着くどころか偽ピークのようなところからさらに先が山頂でガッカリしペースダウン後ろから追いつかれ道を譲る。ゆっくりでも歩を進めてようやく山頂(柴安嵓)に到着。

山頂に到着!

俎嵓

尾瀬沼を見下ろす

 長年にわたって登ってみたかった燧ヶ岳に立ててとてもよかった。しばし休憩したのち今度は俎嵓に向かう。柴安嵓に立てたのでここでは早々に出発し御池に下る。

熊沢田代

 後は下りだけだが、急で濡れた石でスリップするのではないかとゆっくりと下る。この状態が永遠と続いて登りと大して変わりないペースで下る始末であった。2か所ほどの湿原で気が少し和らぐ。もっと早く下りたかったが、予定通り駐車場に辿り着くことができた。
 もっと若いうちにトライしておけばよかったと思ったコースでした。

[メンバー] みず
[山行日] 2024.10.12(土) – 10.14(月)

[コースタイム]
1日目
 御池駐車場[6:40]~上田代[7:15]~温泉小屋[9:35/9:45]~見晴しキャンプ場[10:20]
2日目
 テンバ[4:55]~龍宮小屋[5:25]~山の鼻[6:20/6:40]~至仏山[8:45/9:10]~小至仏山[9:45]~鳩待峠[11:00/11:15]~横田代[12:15]~中原山[12:35/12:40]~アヤメ平[12:45]~富士見小屋跡[13:05]~富士見峠[13:10]~テンバ(見晴キャンプ場)[14:45]
3日目
 テンバ[5:05]~柴安嵓[8:25/8:50]~俎嵓[9:25/9:30]~熊沢田代[10:30]~広沢田代[11:20]~御池駐車場[12:10]

written by:みず
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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