西上州毛無岩
(鳥帽子岩直上ルート)
2020.11.5 西上州南牧村の大岩壁、毛無岩を攀じ登ってきました。
「マルチピッチルートスーパーガイド(菊地敏之著)」では 5.10b ですが、フリーというよりアルパインルートで、岩もかなり脆かったです。また、前半は木と岩を繋いで尾根を登っていく感じで、最後の4ピッチが岩壁になります。
神社下の毛無岩登山口からは登山道が3本出ていますが、2本の沢に挟まれた、真ん中の尾根ルートを行きます。(以前行った方々から迷いやすいと教えてもらっていたのにいきなり間違えて右のルートに行ってしまい、途中で引き返しました)赤松の休み場を過ぎ、縦走路分岐を左に少し下ると顕著なルンゼがありました。
【取付きのルンゼ】
そこから、左の尾根を登っていきます。時期的にルンゼやスラブ部分に落ち葉が溜まっていて、ルート取りがやや左寄りだったのか、凹角のクラックが見つからず迷いました。結局ちょっと悪いクラックから上がったら(たぶんルート図で×がついている所です)ルートに戻ることができました。
【大テラス前のピッチ】
この後、パートナーがバランスを崩して、落ち葉にすべり落ちたのでどうしたのかと思ったら、スラブ部分で粒状のところに乗ったら粒が剥がれ落ちたとのことです!それからは粒に足を置く勇気はなくなりました。他のホールドも手で引っ張ったり、叩いたり、足先でグリグリしてから乗せたりしてました。
【後半の岩壁】
【後ろを振り向くと山々が見えます】
【後半の 1P 目】
【後半の 2P 目】
【後半の 4P 目(最終ピッチ)】
2P 目の出だしと 4P 目のコーナークラックが核心だと思いますが、多めのリングボルトと所々にペツルもあるので、岩の脆さに負けて A0 で抜けてしまいました。
【最終ピッチを抜けたところ】
抜け口も脆かったですが、無事到着。
【毛無岩頂上】
荒船山が見えています。
毛無岩の頂上からは登山道を下りますが、さすが西上州な上、落ち葉もたくさんなので慎重に戻りました。途中、登山道横のピークに登って、秋の夕日に輝く毛無岩の全貌を眺めながらルート取りのお浚いをしました。
【夕日に輝く毛無岩】
アプローチの登山道を間違えたり、前半のルート取りで間違えたり、核心部でA0してしまったりと反省点が多かったですが、紅葉の毛無岩はとても綺麗で、また、ルート的にとてもいい経験になりました。
[メンバー] ちょう(L)、ねこ
[山行日] 2020.11.05(木)