御在所岳~一の壁と前尾根~
当初の予定では剱岳八ツ峰六峰であったが天候不良のため御在所岳前尾根に転進しました。
中京圏、関西圏では有名な岩場とのことで、どんな岩場か楽しみです。
往路途中名古屋あたりで雨がパラパラ降ってきて西の方はどんより曇、現地予報は午後途中から小雨模様。
今日は一の壁を登る予定だがどうなることやら。
だが、現地駐車場に着くと晴れ間が見えてきた。
宿泊する藤内小屋に立ち寄り、裏道登山道を通って岩場を目指す。
藤内小屋
裏道登山道を右に分けてから急峻な岩場を登り、途中前尾根の全貌が見えた。
前尾根全貌
蒸し暑く汗ダラダラかきながら一の壁に到着。
一枚岩で、威圧感を感じる程の迫力を感じました。既にクライマーが 10 名程おられた。
我々は比較的易しそうなルートを3本登攀。
1ルートⅣふくいちリード、2ルートケンタさんリード、左ルート~途中から右ルートⅤふくいちリード。
マルチの様にリード、フォローで1ピッチ登り、降りるのは歩き。
小屋の晩飯に間に合うべく、これにて終了。
左ルート登攀
藤内小屋は、アットホームな雰囲気で食事もおいしかった。客層からか関西のノリで明るくて賑やかだ。
外風呂、内風呂があり、外風呂に行きましたが、何というか…想像と異なりワイルドな風呂でした。
2日目、宿で朝食を済ませて出発。前尾根はかなり混むとのこと。案の定、取付きでは、前に3パーティー、後ろ2パーティーがいて、1時間程待ちました。
前尾根1ピッチ目
前尾根はP(ピーク)7~1までの構成で、各Pでおおよそ1~2ピッチずつあります。
つるべでリードを交代しながら登攀。
P7 Ⅴ−〜Ⅴ(2ピッチ/ふくいちリード、ケンタさん)
P6 Ⅳ(2ピッチ/ふくいち、ケンタさん)
P5 Ⅲ(ふくいち、ケンタさん、途中コンテ)
P4 Ⅲ(ふくいち)、P3(ケンタさん)、歩き、P2 Ⅳ(ふくいち)、P1歩き〜登山道
ハイライトとして、P7 の2ピッチ目核心部をケンタさん突破。
最終ピッチP2の通称ヤグラは、やや垂直に立っているがクラック内にホールドがあり楽しめた。
前尾根から一の壁
フォロー ふくいち
リード ケンタさん
P3~P2
ヤグラ登攀中
高度感抜群のヤグラ
全体として終了点は整備されており、クラックではカムを使った(C0.5~3)。
岩は花崗岩でフリクションが良く、スラブや易しいクラックが随所にあり、快適、眺望良く爽快なクライミングができた。遠く伊勢湾や四日市の町並みがよく見えました。
帰りは、国見峠を経由し裏道登山道から下山、藤内小屋に立ち寄り帰路についた。
往復の移動に時間がかかるが、その価値はあったと感じます。
[メンバー] ケンタ(L)、ふくいち
[山行日] 2022.08.27(土) – 2022.08.28(日)