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爺ヶ岳東尾根

4月に予定している五竜岳G0稜のトレーニングに爺ヶ岳東尾根に行ってきた。3月10日21時半に相模湖駅に集合し、道の駅に前泊し、3月11日7時半、鹿島田集落出発。快晴で風もなく、気温も高く、雪は解けて、枯葉の下に氷が隠れているような急坂を上る。標高1430mでアイゼンを装着したが、雪がだれていてアイゼンは効かず、GW並みの暑さに疲れが出てしまったが、リーダーのみずさんに遅れないように心がけて登った。

10時15分ジャンクションピークに到着。みんな汗だくだった。北アルプスの景色が開け、気持ちの良い尾根道にやっと癒された。

11時05分 P3に到着。雪がだれていて登りずらいし、翌朝の天候も良く、朝日も綺麗だろうということで、ここで幕営し、翌朝に登頂することになった。

新潟育ちのかずさんは、雪かきに慣れていて、スコップ一つでどんどんブロックが作れたが、私は力もないし、スコップ使いに慣れていないため、スノーソーで切れ目を入れてスコップで掘った。スコップの入れ方も指導頂いたが、なかなかうまくいかなかった。慣れが必要だ。

1時間半ほどでテント場と宴会用テーブルとトイレが出来上がった。

ビール、ウイスキー、焼酎、ブランデー、日本酒にワイン・・・
雪山の景色を見ながら、いろんな話をしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまった!
それにしても、山男達はなぜ酒に酔わないのだろう?ふくいちさんが、「酒、もっと買ってくりゃ良かったー」と嘆いていた・・・(笑)
16時 夕食、19時 就寝した。

翌朝、3時起床、4時10分出発。雪山を暗いうちに歩くのが初めてだった私は、道が切れたっているように感じてしまい、怖くて前に進めない。なんども帰ろうかと思った。ナイフリッジを見たときは、「もう絶対に無理」と思ったし、ふくいちさんが出足で一瞬踏み外したのでびっくりして恐怖心が倍増し、かなり緊張したが、進んでみると雪は締まっているし、幅もあり、ピッケルも効いていて大丈夫だった。

5時40分 矢沢の頭 月の光のもと記念写真。気持ちの良い景色、しっかりした踏み跡を、一歩一歩進む。

6時00分 日の出を見る。雪山で見る日の出は初めてだった。とても綺麗だった。


綺麗な景色を見ながら、しっかりした踏み跡をたどっていると、あれ!?着いてしまった!
6時30分 爺ヶ岳 登頂!鹿島槍ヶ岳、剣岳も良く見えた。綺麗なシュカブラも見ることができた。

7時40分 ナイフリッジまで戻ってきた。雪はまだ締まっていて歩きやすかった。ダレていたら恐ろしい・・・

明るくなって見てみたら、なんて気持ちの良い尾根道。なんであんなに怖かったんだ?雪山も綺麗で良いなあとか、今年は縦走も良いかもなあ、とか思いながら歩く。

8時05分 テント場到着。撤収し9時10分に出発。暑くて雪がダレている。時々踏み抜きながら進む。

10:10 一休み。1240mでアイゼンを脱ぐ。ここからが核心だった!もう雪はなく、土であったが、相変わらずところどころ枯葉の下に氷があるし、急坂で滑りやすい。私は途中から膝がわらってしまい、うまく歩けず、後ろ向きで、木の根をつかみながらなんとか下山した。11時30分駐車場着。土で雪靴は泥だらけになっていた。温泉に入り、とんかつを食べて帰路についた。

今回、雪山で初めて暗い中を歩いた。暗闇がぽっかり口をあけて待っているように見えて、とても緊張し、怖かったけれど、良い経験になったと思う。月の光で輝く雪道や、朝日に照らされた山々がとても美しく、雪山の良さを感じた。また、今回の反省点はスピードについていけなかった事だ。今回、仲間がいたから登頂できたという感謝の気持ちをバネにして、筋力をつけて、五竜岳に臨みたい。

[メンバー]みず(L)、かず、ふくいち、みほ
[山行日]2023.03.11(土) – 2022.03.12(日)

written by:みほさん
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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