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錫杖岳
見張り塔からずっと・1ルンゼ

さんとまりさんと3人で錫杖岳でクライミングしてきました。
さんは「見張り塔からずっと」が初めて、私は両ルートとも初めて、まりさんは錫杖自体が初めてです。
私が二年前に来たときは流れが速かった錫杖沢ですが、今回は何と涸れ沢でビックリ(水は少し上で取れました)。出合にテントを張るとマムシが近くに出没~! その日は設営のみで就寝しました。

次の日は、夜明けに北沢を詰めて前衛フェースを通り越し、「見張り塔からずっと」の取付き、北沢大滝へ。

見張り塔からずっとの1ピッチ目です

前半部の中央稜正面壁の5ピッチ分は難しくないのでやらせてもらい、最後はコンテで越えて、順調に本峰フェースの大洞穴へ。

本峰フェースの大洞穴へ少し下っていきます

7ピッチ目と8ピッチ目(本峰フェースの1ピッチ目と2ピッチ目)が 5.9 で核心ピッチなので、さんにやって頂きました。

7ピッチ初めの黒い前傾壁

7ピッチ最初の黒い前傾壁は濡れていることが多いそうですが、今回は乾いていました。

クラックから右トラバースで上に抜けるところです

8ピッチ目のトラバースから上に上がるところが、1手見つけるまで悪いです。その上、プロテクションがほとんど取れません。ここがこのルート全体の核心部で、落ちたら最後という感じの緊張するパートです(さんにやって頂いて良かった!)

9ピッチ目のスラブは壁まで行って右に踏み跡を最後まで

9ピッチ目のスラブをまりさんがやって、10 ピッチ目の草付を私がやりましたが、そこで大幅なルートミスをして(右へ行く踏み跡を最後まで行かずに壁右横の藪を上がってしまいました)、自分でとった支点を回収しながら懸垂を2回して2人の元に戻るのに苦戦し、1時間半ほどタイムロスしました(もっと早く気付くべきだと猛省しています。怖かったです)。疲れてしまったので、さんに交代してもらいました。
そして、そんなことをしたにもかかわらず、その後の最終ピッチをやらせて頂き感謝です。

11 ピッチ目 見張り塔からずっとの最終ピッチです

「見張り塔からずっと」は下降路もわかりにくく核心ですが、錫杖岳本峰を含むいくつかのピークを越えた後、P6 と南峰のコルから牧南沢に入るところが分かりにくかっただけでピンクのテープに導かれて錫杖沢に入り沢を下降して出合に戻ることができました。

次の日は、当初の予定だと「注文の多い料理店」でしたが、他のパーティーが入るとの情報があり、また私の希望で1ルンゼに変更してもらいました。

前衛フェースの1ルンゼ取り付きまで3人で行きましたが、さんが腰痛とのことでまりさんと2人で登攀しました。

1ルンゼの1ピッチ目です

前日は曇がありましたが、この日は晴れていて、1ルンゼは朝から日差しが強くすごく暑かったです。持っていた飲み物を全部飲み干しましたが、途中お湯になっていて、ゼリー飲料も熱々になってしまいました。

何ピッチ目か忘れましたが、景色がいいです

同下降のルートで、全ての懸垂点に残置カラビナが2枚ありましたが、懸垂4回目にロープ回収ができなくて登り返し、ルンゼ内の壁にあったスリング2本の懸垂点で切り直しました。

1ルンゼを終了した後、錫杖沢出合でさんと合流して下山し、帰りに飛騨牛(私だけ豚にしてみました)を食べ、奥飛騨温泉の焼岳ホテルの素晴らしい日帰り入浴に入りました。
帰りの車はお二人が運転して下さり、自分は後部座席で爆睡していました。また、テントでは美味しい肉食系ごはんを食べさせて頂きました。念願のルートにも行けて、楽しく幸せな山行ができたのはお二人のおかげです。ありがとうございました。


コースタイム:
見張り塔からずっと 出合[5:10]~登り始め[6:30]~終了[14:00]~出合[16:00]
1ルンゼ      出合[5:00]~登り始め[6:15]~終了[11:30]~取付き[12:40]~出合[13:30]

[メンバー] 純(L)、まり、ねこ
[山行日] 2023.09.01(金) – 2023.09.03(日)

written by:ねこ
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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