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土室川カリバ沢下降・山口沢遡行

土室川カリバ沢下降・山口沢遡行

 県連救助隊新入隊員の顔合わせ山行として企画しました。行先はふたともに選定してもらい、R1000 の私他、副隊長、そして新入隊員のの4名。行先は小金沢連嶺の土室川流域。ネットでユニークなルートを見付けたらしく、今回は少々趣向が変わっております。

 自宅がそれぞれ離れているので、各自自車にて集合。深城湖の小金沢公園にて落ち合い、そこで車1台で松姫峠に移動。峠の駐車場に車を置き、牛の寝通りをしばらく歩きます。で、カリバ沢を下降。往路に下降とは初体験であります。ネットの記録では、優しい所でロープも出す事無く、とありましたが、どこをどう下ったのか分かりませんが、意外に大きな滝があり4回程懸垂しました。落ち葉の堆積が多くて滑りやすく、結構歩き辛かったです。ここをロープ無しではどうかなぁ。ふたともR1000 がそれぞれ 30m ロープ1本ずつ携行。正解でした。

 思ったより時間を掛けつつ下降を続けます。所々、昔のワサビ田の跡なのか、水流方向にかなりの規模の石積みが続いているのに行き会います。かつて、この様な場所に生活の場が営まれていたのでしょうか。この様な山奥の不便な場所に、営々と築かれた昔日の人々の生活の糧を得る痕跡。どれ程の苦労があったのか、想像すら及びません。

 ようやく林道に降りた時には、もう昼過ぎになってしまいました。その辺に座り込んでお昼を食べて、気を取り直して出発。下降してから登るなんて、いつもと違ってなんだか調子がなかなか上がりません。とは言え、登らない事にはおうちに帰れないので、気持ちを改めて山口沢に入ります。それにしても、沢の出合いがどこも凄い崩壊をしています。一昨年の台風の爪痕なのでしょうか。

 この辺りの沢の中では、山口沢が一番きれい、とのお話しのようですが、まぁ、あまり変わりはありません。落ち葉の堆積にズボッと足がはまり込むと、思わず悲鳴を上げる始末です。それでも登り進めればいつもの調子に戻り、ワイワイ言いながら進みます。ただ、ここはやはりゴム底はグリップしない模様。水苔が・・・(汗)との事。

 大きな滝はありません。先程のカリバ沢の方が滝が大きかったです。それでも、1か所ロープを出しました。とにかく滑るので、気持ち悪くてフリーでは行けません。リード。念のため、ハーケン2本打設。

 滑る滑ると騒ぎながらも、まあまあ順調に進みます。最後にそこそこの滝が現れ、直登は無理っぽいので左に上がり、そのまま尾根っぽいところをしばらく詰め、無事に登山道に出て、来た道をタラタラと戻って終了となりました。こんな所もあるのかな、くらいな感じですが、色々と体験してみるのも一興かと思いました。山口沢にもありましたが、ワサビ田の跡の様な石積み。今となっては往時を偲びようもなく、なんとも感慨深いものがあります。


[メンバー] R1000(L)、ふたとも、非会員(2)
[山行日] 2021.05.30(日)

written by:R1000
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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