瑞牆大ヤスリ岩
今年の4月から6月にかけて月1回ペースで純さんが企画してくれた人工登攀トレ。
それまではアブミを所有していてもジム内で1〜2回使用したことがあるだけ。
このトレーニングのお陰でA1ルートならなんとか行けるのでは?との思いに至り、たまに外岩やジムでアブミ練をおこない、感覚を忘れないようにしていた。
大ヤスリには7/11に純さん、ねこさん、まりさんと登りに行く予定をしていたが、別の予定が入ってしまい自分だけキャンセル。
なので、出来れば今年中に大ヤスリに行きたいと思っていました。
なので、今回やっとそれが実ったわけです。
行くことが決まってからは、大ヤスリに行ったメンバーやネットからの情報を仕入れたが、
やはり行ってみないと分からないことが沢山。
その情報の中で、忘れてはダメなものと現地で注意しなければならないことだけを頭に入れて現地へ向かった。
今回の相方は何度もザイルを繋いでいるkoji。
どうしても大ヤスリに行きたい自分に付き合ってもらった形だ。
そのため、結果的には3ピッチ全てリードをさせてくれた。
当日、瑞牆山荘駐車場に着いたのは6時前。それでも既に無料駐車場はいっぱい。
紅葉時期のため登山者が多いようだ。
ということは、大ヤスリを登っている最中はギャラリーが多いのでは?と、独りニヤニヤしてしまった。
過去に2度、瑞牆山には来ているがクライミングを始めてからは初。
大ヤスリまでの道中、ワイド過ぎる桃太郎岩のクラックは登れるのか?トムソーヤの冒険の取りつきに行くにはどの辺から逸れるのだろう?と考えながら歩いていると意外と早く到着。
車が多かったので、先行パーティーが居ないか心配もしたが、その心配は杞憂に終わった。
1ピッチ目
クラック沿いに上がって右へトラバースする際は、A0が無難と情報があったため、A0はそこだけと思っていたが、その後のチムニーもそのチムニーから出た後も数回A0…。
初ルートということもあるし、どうせ人工登攀なんだから変にこだわって時間を掛けても仕方がない!と、割り切った。
ビレイは箱庭手前のチムニー内にあるハンガーボルト(1個欠損)と逆側のリングボルトを使用。
2ピッチ目
1ピッチ目終了点から2ピッチ目取付きまでは箱庭を歩いて移動。
取付きはネットで写真が沢山出回っているためすぐに見つかる。
左上する階段状のダイクを上がり、最終ピッチビレイ点の大テラスを目ざす。
大テラス手前でアブミを使用するとの情報もあったがステミングでいけた。(kojiも同じようにステミングで来たが、失敗してテンションを掛けたのは内緒ですよ)
3ピッチ目
大テラスの上がると、瑞牆山頂と金峰山、富士山も良く見えた。
そこで少しばかり休んでから、本日の『メインディッシュ』。
ピークまでのルートを見れば、リングボルトが数多く打ち込まれているし、そのボルトには細引きも多くかかっているため、リングに届かない人は細引きにアブミを掛けることも可能。
むしろ、細引きもリングも多過ぎるのでは?と思うほど数が多い。
9:45最終ピッチ、登攀開始。
日が暖かく、風に左右されることもなく淡々と上がることが出来た。
途中あまりに快適だったため、ビレイヤーも入れて自撮り。
山頂や登山道を行く人達から「スゲー!登ってる人がいるよっ!!」
と、言うような声が聞こえる。
ムフフのフ。
今日は目立ちたいがために黄色のハードシェルを着て来たのだ。
想定通りの反応です🎵
その後も難しい箇所はなく、10:15大ヤスリのピークに到着。
セルフを取った後の『ビレイ解除ー』の声が良く響いた。
ピークからは登っているフォローのkojiを見ることは出来ないが、ロープを順調に引き上げることが出来ているので問題ないだろうと推測できたし、最後の2ピン目あたりで顔が見えたのはビレイ開始して20分後くらいだったので、順調に登れたようだ。
大ヤスリのピークは予想通り広かった。先行、後追いパーティーがいなければ、ピークでまったりと昼食タイムを取れるのでは?と思いサブザックに入れたおにぎりとお茶を持ってあがった。(と言っても、kojiが担ぎ上げてくれましたが(笑))
そのお陰でサイコーの時間を満喫できたよ。サンキューkoji❗
日が雲に隠れてしまい、少し風も出てきたので降りることにした。下には懸垂2回で降りられる。1回は大テラスまで、2回目は登ってきた側とは逆側を降りる。
降りてからロープをまとめ、荷物をデポした取付きまで戻り、片づけた後、
荷物をデポしたままにして、空身で山頂へ。
山頂は予想以上に登山者がおり賑わっていた。
さっきまで居た大ヤスリを入れて記念撮影して下山した。
今回の山行は、教えてもらった人工登攀技術の今年のまとめと位置付けていたため、無事に下山できたことで一区切りつけることが出来た。
純さんが企画してくれた人工登攀トレは赤蜘蛛PTと名付けられ、甲斐駒ヶ岳の赤石沢Aフランケを登攀するという
ものであるため、私自身の技術的にいつ行けるようになるのかわからないが、自分の中での最終目標としている。
そのために、来年は黒部丸山東壁あたりに行ければと思っている。
[メンバー] koji(L)、しんご
[山行日] 2021.11.06