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笛吹川の源流を目指して

笛吹川源流の一つである甲武信ヶ岳へ至る東沢渓谷は、個人的に危険な沢のイメージが付き纏っていた。
去年、鶏冠尾根を踏破する過程で東沢の広大さを目の当たりにして、いつかは行ってみたいと思っていたところで早くも行くチャンスが到来。要所で見所が多い中で特に有名な法螺貝の水の青さには久々に感動するものがあり、これまでに自身の目で見た中で一番の奇麗さだと思えた。他に乙女の滝、東の滑、西の滑、千畳の滑、両門ノ滝などの滑滝も壮観で道中飽きさせない要素が満載で、また来たい!と思える沢と言われると納得できるものだった。

初日はほぼ快晴で、薬研の滝を過ぎたの広場(標高1700m弱)まで進んで野営。ロープを出すような難易度の高い場所はほとんどなかったが、序盤のトラバース路や滝の高巻き道、滑って沢へドボンしてしまうような場所などで注意を払う箇所は所々あるため、気楽に歩くというわけにはいかなかったが、程良い緊張感を持ちながらの渓谷歩きを楽しむことができた。沢で野営と言えば焚火が欠かせなく、今回は皆で食料を持ち寄って和気藹々とする流れだったが、持ち込んできた量が圧倒的に多くて食材が余る程で、メンバーの気合が入りすぎなんじゃないかと・・・。時期も温暖と呼ぶにはまだ早いシーズンで夜間は若干寒さを感じたが、焚火の暖かさを実感するにはちょうど良い気候だった。

2日目はいよいよ笛吹川の源流を詰めていく段階となり、緩やかな傾斜も若干登攀要素も絡む急傾斜となっていったが、ロープ自体は最後まで出さずに詰めることができた。源流は甲武信小屋直下のポンプ小屋(山頂まであと150m弱のところ)まで続いていて、甲武信ヶ岳の保水力は一体どうなっているんだ?と疑問を感じにはいられなかった。長かったような短かったような2日間の沢山行であったが、最初から最後まで沢登りは楽しい!と思えるようなボリュームたっぷりの沢山行とこの山域の奥深さを感じ取れた。西俣を始めとする色んなところに通ずる枝沢が多数あったため、機会があればまた訪れたい。

大変良く描かれていた甲武信ヶ岳周辺の地図。ただの案内図なのに芸術さを感じる。

東沢渓谷入り口。見事なまでの快晴で鶏冠尾根もばっちり!

有名な処の法螺貝。水の青さが本当に見事!

透き通る奇麗な水辺に只今入水中のton

奇麗な水辺と滑り易い岩肌。ラバー靴の方が有利かも・・・。

千畳の滑沢。気持ちの良い緩やかな滑沢歩き。

両門の滝で集合写真。両手で両門を表してみた。

泊沢と言えば焚火!火起こしのエキスパートがいたため、あっという間に火起こし完了。

笛吹川の源流付近。中盤までの緩やかな沢と比べて、終盤は急斜面の沢登り。

下山のシャクナゲトンネルではシャクナゲが満開だった。

[メンバー]パーティ1:Ton(L)、非会員(SL)、imo、Sanae、Tatsu
      パーティ2:非会員(L)、しんめい(SL)、たまのり、たけ、佐和ちゃん
[山行日]2022.06.04(土)-05(日)

written by:Tatsu
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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