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【こだま】2022年 05月


もくじ
・こだま寄稿
   タイ、カオヨイの岩場 (Khao Yoi Crag)
・5月の例会
・新規掲載の山行ブログ


【こだま寄稿】タイ、カオヨイの岩場 (Khao Yoi Crag)
 寄稿:koji
 2022.04.30

妻の里帰りにGWにタイに行ってきたので、そのついでにバンコク近郊の岩場でクライミングをしてきました。 

 まず、タイに入国した後に隔離なしにするために、事前にタイランドパスの申請を行いました。
申請には次の書類が必要です。 ・ワクチン接種証明書 ・ホテル予約確認書(空港からホテルまでの送迎とPCR検査の予約) ・医療費補償10,000USドル以上の保険の証書 飛行機は一番安かったJALのLCCのZipairを使用。
 今回の運賃の内訳はこんな感じでした
行きの便は22,000円+Value pack 5,600円(7kgの手荷物、20kgの機内預け荷物+食事)
帰りの便は28,938円+Value pack 5,600円
ちなみにZipairでのバンコクまでの最安の運賃は16,360円。
 到着後にホテルから車で送迎に来てもらい、途中の病院でドライブスルーPCR検査、ホテルで一泊しました。翌朝PCR検査で陰性であることが確認できたら、その後は自由に行動できるようになりました。6月からはホテルまでの送迎とPCR検査は必要なくなるようです。

 今回で3度目のタイの訪問。1回目はプーケット、2回目は仕事でインドに行く乗り継ぎでバンコクに6時間だけ滞在(友達と会った時間は1.5時間)。というわけでちゃんとしたバンコク観光は今回が初めて。前回も感じたことだけど、バンコクの中心は大都会!都心並み、あるいはそれ以上に大きなビルが立ち並び、デパートは広くて、おしゃれなお店がいっぱい。
 バンコク市街にはコンドミニアム(日本のタワマン)がいっぱい立ち並ぶ。その一方でお世辞にも綺麗とは言えない古いビルも混在する。 そして、道路にはたくさんのバイクが走っている。バイクはバイクタクシー、Uberのようなフードデリバリーのバイクもたくさん。歩道にはたくさんの屋台が立ち並ぶ。日本とは違うこういう雰囲気が海外に来た醍醐味ですね
 食事は日本よりもだいぶ安く、特に屋台は安くて美味しいので滞在中はたくさん食べ過ぎました。以下タイで食べた食事の一部の写真です。 カオカームーは豚足を柔らかく煮込んだものをご飯にかけたもの、カオチェーはタイで一番暑い暑期である4-6月にだけ食べられるご飯にジャスミンの香りのする冷たい水をかけて食べる料理、カオマンガイは東南アジアでよく食べられる鶏飯、カオニャオマムアンはココナッツミルクをを塩と砂糖で甘辛くしたものでもち米(カオニャオ)を炊いたものをマンゴー(マムアン)と一緒に食べるデザート、 パッガッパオプーはカニ(プー)をタイバジル(ガパオ)と一緒に炒めたもの、ご存知パッタイは米の麺のタイ風焼きそば。 他にもラープ、ガイヤーン、クイティオ、タイスキなどタイには美味しいものがいっぱい。


 車でバンコクから郊外に出ると感じたのが、広大な土地の広さ。 地形図を見れば明らかですが、タイはバンコクを中心として広大な平地が広がっています。北部や南部など郊外に行くとようやく山が見えてきます。山や丘がほとんど無く、平らな平地が延々と続く光景は、山だらけの島国日本では見られない光景で印象的でした。

 タイでクライミングというと南部のクラビと北部のチェンマイが有名ですが、バンコクから比較的近い場所にもいくつか岩場があります。海外の岩場情報は「the Crag」が参考になります。
https://www.thecrag.com/en/climbing/thailand
 今回訪問したのはペチャブリー(Phechaburi)県にあるカオヨイ(Khao Yoi)という岩場。バンコクの南西に位置し、車で1.5時間くらいの場所です。妻のツテで、この岩場の開拓者でもあるバンコクにあるジムのオーナーとコンタクトを取り、オーナーの娘さんのプロイにガイドしてもらうことになりました。プロイは世界選手権にも出場しているスポーツクライマー。弟はタイで初めて世界ユースで優勝したというから、なんともすごいクライミング一家の一員。
  岩場は午前中は日が当たって暑いからということで、11時に岩場に待ち合わせることに。 しかし、3連休の初日の土曜日だった為か、道路が渋滞して到着が12時になってしまいました。プロイはもう少し到着が遅れそうだったので、岩場の周辺を車で散策してみることに。
 カオヨイは鋭い岩峰が立ち並ぶ観光地としても知られており、岩峰にはお寺が建てられています。岩峰の中にはたくさんの洞窟があり、その中には巨大な涅槃像が横たわっていました。また、岩峰はたくさんの野生の猿たちが住んでいました。お寺の近くでは流石にクライミングはできないようですが、たくさん良いルートがありそうに見えました。

 

 時間に間に合うように待ち合わせ場所に戻ると、プロイがちょうど到着したところでした。準備をして駐車場から岩場に移動。といっても岩場は駐車場から歩いてたったの30秒程度で到着。装備をして、まずはアップということで簡単なルートから登ることに。ちなみにタイではルートのグレードはデシマルグレードではなくフレンチグレードを使います。
 登る前に英語でのコールの確認をして、登る前にお互いのチェックを行い、プロイがリードで登り、トップロープを張ってくれました。おそらく5.7(5a-b)くらいのルートなので、問題なく登れました。次にすぐ隣の少し長めのルートを登ることに。こちらもトップロープで登りました。こちらのルートは長い上に、一箇所小さめのよく効くカチ(crimp)を見つけられず、ちょっと苦労しましたが、テンションかけずに登れました。おそらく5.10a(6a)くらい。しかし、日が当たらないとはいえやっぱり暑くて大汗をかきながら登りました。

 次はメインの岩場の右端にあるThree dimensionというルートに移動しました。
このルートは洞窟の中に向かって登っていく面白いそうなルート。プロイと話をしているときに口を滑らせて「やっぱりクライミングはリードで登らないとダメだよね〜」とか言ってしまったら、じゃあ次のルートはリードで登ればと言われ、トップロープクライマー気分でいたのに、NOと言えない日本人、気持ちを入れ替えてリードで登ることに。
 このルートは、名前の通り立体的にフォールドを使いながら登るチムニーチックな面白いルート。プロイが登っている姿を見たときはそんなに難しくないかなと思ったが、登ってみると難しくはないけどボルト間隔がかなり広くて、なかなかスリリングなルートでした。グレードは5.8-9(5c)くらい。

 さて、次は洞窟の左あたりにあるルート。ここは今回登ったルートの中では一番長い20メートル以上のルート。グレードは5.10b-c(6b)くらいでしょうか。なんとか登ることはできたけど、途中でテンションをかけてしまいました。こういった長いルートは途中できちんとレストしながら登らないと厳しいですね。けど、高度感もあり、面白いルートでした。

 途中からプロイの知り合いのパーティーも岩場にやってきましたが、登っている姿をみると男性は上半身裸で登っていました。やはりここは郷に入っては郷に従え、上裸になってみることに。当たり前ですが上裸になるとだいぶ涼しい!上裸になってからさらに2本登ってクライミング終了となりました。最後の一本は最初の数手が難しく、接待ビレイでなんとか登れたけど、やっぱりまだまだ修行が足りないなぁ。。。

プロイと連絡先を交換して、日本に来た時には一緒に登ろうと約束してお別れ。
その後、さらに車で南下してHua Hin beachまで移動。Hua Hin(ホアヒン)はバンコク市民が週末に遊びに行く近場のリゾート。Hua Hinのホテルでのんびりと過ごしました。

 天気が良ければクラビの方にも行こうかと考えていましたが、南の方は天気がパッとしないので中止。代わりに妻のコンドミニアムの近くのクライミングジムRock domain climbing gym Bangkokに行ってみました。料金は1日450 THB、日本円で1700円くらい。会費はかかりませんでした。このジムはとにかく広くて、壁もすごく高い!ボルダー壁もたくさん、トップロープ、オートビレイ、リード壁も色々あります。一番高い垂壁は40mロープが必要で、トップロープも準備されていました。

 また、最終日にはカオヤイ国立公園の一画にあるクンダーンプラカーンチョンダムという世界一堤防が長いダムに行きましいた。その長さはなんと2,720m!

 船でダム湖の上流に連れて行ってもらえるということで行ってみることに。 水量がもっと多ければ上流の滝まで行けるそうですが、水が少ない時期なので残念ながら滝までは行くことが出来ず。別の場所で船から降りて、少し散歩してみることに。 ちょっとした岩場があるので当然のように登ってみました。 船に戻るときに突然のスコールが降ってきましたが、 これもタイに来た洗礼ですね。

 12日間にも及ぶ久しぶりの海外での長期休暇を満喫できました。 次回は乾季にクラビに代表される南部にクライミングに行ってみたいですね。 プロイの話ですとクラビ以外にもコタオ(Koh Tao)のような島でもクライミングルートが開拓されているようす。また、バンコクの北方に位置するサラブリー県にはNam Pha Pa Yaiというキャンプもできる岩場もあるそうです。

 最後に今回のタイでのホテルやPCR検査の手配、クライミングの手配、車の運転などなど全てやってくれた妻には心から感謝しております🙏

(了)


【5月の例会】

日時:5月18日 19:30~21:30
場所:相模原市大野南公民館
出席:ebi(司会)、かず(議事録)、なべさん、純、わかさん、みず、KuriG、たまのり、ケンタ、史一、しんめい、imo、ton、佐和ちゃん、ねこ、Kimi、Koji、しんご、ガッツ、Tatsu、みほさん、ZOE、UTi、けい、もん(25名)
見学:1名

 

例会後の懇親会

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【新規掲載の山行ブログ】

◆ 2021.03.20     不帰改め唐松岳 (しんご)
◆ 2022.05.04 – 05.05  二子山 極近エリア&スーパーたこやん (まり)
◆ 2021.04.19 – 04.20  水無川本谷 (たけ)


おわり

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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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