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五竜岳 G0稜

2023年4月1日、道の駅安曇野松川で前夜泊し、6時出発。曇り雨の予報がどんどん回復し、快晴!無風!絶好の登山日和となった。エイブル白馬五竜のテレキャビンに8時前から並んだが、登山者専用レーンはなかなか進まず、リフトに乗り継げたのは8時50分だった。

絶景の遠見尾根

9時05分、トレースはバッチリで、踏み抜きもほとんどない絶景の遠見尾根を歩き始めた。
歩きながら2019年2月19日、遠見尾根を行き、五竜岳を見てみたい! と、雪山が大好きだった頃の雪山初心者の自分を思い出していた。雪が深く、ワカンを履いても膝より上まで埋まり、ラッセルし敗退した道が、こんなに快適に登れるのは、4月だから。あの頃は、なんにも知らなかったなあと、思い返す。翌冬に、軽装備の雪山で寒くて泣く思いをしてしまってから、雪景色にも感動せず、すっかり雪山が嫌いになってしまった。今回、また雪山が好きになりたい! と願い、3年ぶりに爺ヶ岳トレーニングを経て五竜に来た。また好きになれるかな?

カクネ里

中遠見まで来ると、カクネ里がドーンと近づいてきた。平家の落人が隠れた里、隠れ里が転じてカクネ里と呼ばれるようになったという地は、2018年1月に氷河と認定されたそう。雄大な鹿島槍ヶ岳とカクネ里の景色は、ここに登って来ないと見ることのできない絶景だった。雪山は綺麗だなあと感じた。

西遠見

12時20分、西遠見山に到着。ここでテントを張る。整地はまだ慣れないので遅いが、要領はわかってきたような気がする。

G0

13時30分、宴会を始める前に、明日上るルートの確認をする。地形図で降り口を同定し、G0 稜を眺めて、どのルートで行くか話し合い、テン場に戻る。しかし、かずさんは誰かと話をしていて戻ってこない。私たちは先にお昼にすることにした。しばらく待っていたが、かずさんが来ないので、先に乾杯して待っていると、かずさんがテントの下の急斜面を登ってきた。「明日はここからまっすぐ降りれば 30 分で下まで行ける。朝は暗いし、雪が硬くて怖いだろうから、トレースをつけてきた!」と。3人でびっくりしてしまった。

乾杯

改めて乾杯。明日チャレンジする五竜岳を眺めながら、最高の時間だった。

出発

3時起床。強風・・・しかし、だんだんと風は弱まった。4時40分 満天の星空、無風のなかビーコンチェック、装備確認して出発! 前日、かずさんがつけてくれたトレースをたどる。暗くても難なくとりつきまで行くことができた。ヘッデンの下降もさほど怖くなかった。感謝!

G0 稜から西遠見を望む

5時20分、とりつき付近に到着。その後急斜面を登る。体感で 45 度。アイゼンの蹴りこみ方をかずさんに教えてもらって、一歩一歩進むが、クレバスがあり、怖いのでみずさんにロープを出してもらった。西遠見の向こうから朝日が差して、雲海が広がっていた。テント場から下った急斜面を見て、よく下ったなと感心した。

45度!?

ロープを出すほど、難しくないし、慣れてきたし、時間もかかるという判断により、ここからはロープなしで進む。気持ちがシャキーン引き締まる。ふくいちさん先頭。急斜面を確実に登るうちに、景色がどんどん壮大になり、まるでアルパイン映画で見たような景色だった。

ふくらはぎが痛いより楽しい!

雪山には「重い、長い、寒い」の感覚しかなかった私の心が、そのスリルとカッコよさに魅了されていった。パンプしそうなふくらはぎの感覚も心地よかった。

藪漕ぎ後の絶景

クラックがあり、危険なので、ハイマツの藪漕ぎを選択。急斜面のハイマツは背が高く、乗り越えるのに困難であったがなんとか抜けると素晴らしい絶景が!

最後のリッジ

G0 に向かって最後のリッジを登る。

G0 に到着

9時05分、岩がミックスしたリッジを抜け、G0 に到着! 360度、青空をバックに抱えた迫力ある岩峰群。雪をまとい、美しく感動した。雪山が大好きだったあの頃の気持ちを取り戻し、とてもうれしかった。 来春もまた、雪山バリエーションをやりたい!。

[メンバー] みず(L)、かず、ふくいち、みほさん
[山行日] 2023.04.01(土) – 2023.04.02(日)

written by:みほさん
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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