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【こだま】2023年 11月


もくじ
・こだま寄稿
   わんこと登山 日光白根山(ふじ)
   私の大峯奥駈道(前編)―2020年10月17日~10月24日の記録― その4(maa3)
・11月の例会
・新規掲載の山行ブログ


【こだま寄稿】わんこと登山 日光白根山
 寄稿:ふじ
 2023.11.29

愛犬と登山 わんこ OK の数少ない山、日光白根山へ行ってきた。

うに坊2歳(毛色フォーン)
2021年3月 25日 奈良生まれ
父 フレンチブルドッグ
母 パグ

うに坊は短鼻種なので暑さにめっぽう弱い。(短鼻種とはブルドッグ、フレブル、パグ、ボストンテリアなど鼻(マズル)の短い犬種。マズルが短い為、呼吸する時に外気を冷やしながら体に取り込めず熱中症になりやすい。)

まずはロープウェイに乗ってビューンと山頂駅へ 15分の空中散歩。景色を楽しみながら標高 2000m の山頂駅に到着。

二荒山神社で安全祈願をして登山開始。

樹林帯の中をのんびり歩く。
うに坊も土の匂いや草の匂いを嗅いで楽しそうにハイクしてる。足が短いのでよっこらしょの姿が可愛くてすれ違う登山者に褒められる。
森林限界からは陽射しも強く暑いので、保冷剤を首に巻いてモバイル扇風機で涼ませながら犬用リュックで背負い山頂目指す。
うに坊 11.5kg + 犬用リュック 2kg + etc 歩荷トレなみに重い。

山頂直下は岩稜帯なので無理せず、ゆっくりうにを誘導しながら登ってく。

やっと山頂に到着するも、とても狭くて写真待ちの人で渋滞していた。順番を待ってさっと1枚だけ写真を撮ってすぐに降りた。

お待ちかねのモグモグタイム。冷やしたりんごや水羊羹を一緒に分け合って食べた。

下山ではコマクサも見れた。

うに坊の様子を見ながら抱っこやおんぶをしたものの、小さな体と短い足でよく頑張りました。遠くから見る日光白根山はうに坊のおでこにそっくりだったね。

大好きな山で大好きな愛犬と過ごせるのは何より至福のひと時であった。
次はどこへ行こうかな。

[山行日] 2022年8月19日(金)

(了)


【こだま寄稿】私の大峯奥駈道(前編)―2020年10月17日~10月24日の記録― その4(maa3)
 元会員からの寄稿:maa3

2020年11月執筆

楊子ケ宿小屋から深仙小屋まで

2020年10月22日(木) 霧雨のち雨
 その後も明け方まで楊子ケ宿小屋を訪れる登山者は一人もなく貸し切り状態だった。
3:30 に起床をしてまだ暗い5時 30分に小屋を後にした。これが失敗のもとである。

 小屋からの登山道は踏み跡ほどの細い道で、且つ、暗いためヘッデンを点けての歩行となった。実は 10分ほど行ったところからは左に入らなくてはならない道を直進してしまい 20分ほどで開けた箇所に到達したが、仏生ケ岳への道が今ひとつはっきりとしない。引き返したり進んだりしてみても自信が持てない。仕方なく一旦小屋に戻ることにした。小屋への道も途中小沢に遮られたりして苦労した末に辿り着くことができた。小屋の前でふとストックが1本ないことに気付く。右往左往しているうちに何処かで無くしてしまったようだ。少し先まで探してみたが発見できず時間がただただロスするだけだった。そうこうしている内に空が明けてきたので再び小屋を後にした。すると 10分ほど進んだ左手に赤テープと黄色テープ(年数が経っているのか煤けて色がハッキリとしない)が巻かれた2本の木立が目に飛び込んできた。「これだ!」瞬間的に気が付いた。やはり暗がりでこの二本の木立を見落としたのだ。1) 歩いたことのない道は、明るくなるのを待って歩くべきだと大いに反省した。また 2) 前日中に翌日に歩く道を確認しておくべきであった。こんな基本中の基本を怠ってしまったのは、体力の消耗が著しく、注意が散漫になってしまっていたのだろう。
 失くしたストックはこの山行のために購入した新品で、1万円もするお気に入りだったのだが、ストックと登山道の探索に多くの時間を費やしてしまったため諦めることにした。悔しい!
 進むべき道が判明してからは順調に歩を進めることができた。とちゅう仏生ケ岳山頂に至る道を左に見てさらに進むと“鳥の水”を見つけることができた。

[鳥の水]

 水量は僅かであるが十分に利用が可能である。弥山で売っていただいた 2L がまだ残っているのと、釈迦ケ岳の“かくし水”を当てにして、ここでは汲まないことにし先を急ぐ。視界がまるで効かない孔雀岳を過ぎるといよいよ釈迦ケ岳の核心部である“両部分け”、“椽の鼻”(えんのはな)、“杖捨て”、“馬の背”の悪場へと続く。この頃になると早朝のストック探しで疲れた足が攣りそうになる始末。アミノバイタルを2包飲んで喝を入れてみるが今ひとつ。相当な疲労感である。特に両部分け(左に進んだ)を鎖にすがって数メートル下りて左に大きく回り込んでから尾根上まで上がる箇所で相当に消耗した。しかしながら椽の鼻は何ともなく通過。またその後の杖立て、馬の背も難なくこなす。

[椽の鼻]

[馬の背]

 やがてお釈迦様の像の建つ釈迦ケ岳山頂にヘロヘロになりながらやっとの思いで辿り着いた。なんて無様、情けない。

[釈迦ケ岳]

 一服してからすぐに“かくし水”を求めて南西に伸びる尾根を下る。10分も下ると登山道の左から水の音が聞こえてくる。かくし水である。たっぷりと水を補給して、更に 30m~50m ほど下ると左手に白い看板が見えてくる。ここから左後方に下る感じの踏み跡が続いている。これを見落とさぬよう忠実に辿ると 30分ほどで深仙小屋(じんせんこや)に到着する(大普賢岳でお会いした登山者からいただいたアドバイスのおかげでした、感謝!)。
この日は6時間ほどの行動であったが、雨は一向に上がる気配がないのでこの小屋に泊まることにした。先客が1名。私とは逆方向に進み翌日は吉野方面に向うとのこと。

 この小屋は 10名ほど泊まることができる広さがあり、中央に石で囲った炉があり火を起こすこともできる。また屋根に設置された太陽光セルにより微弱ながら夜間、LED の室内灯を使用することができ、スマホの充電も可能でとても快適な小屋である。

[深仙小屋]

2020年10月23日(金) 風雨ともに強し(停滞)
 早朝から激しい雨で行動する気になれず、停滞とした。
昼頃、外人を伴った日本人の青年がズブ濡れで小屋に入ってきた。30分も居なかったと思われるが、軽い行動食のようなものを頬張り、また風雨の中へと熊野へ向けて出て行った。やはり若さは素晴らしい! それに比べて年老いた己の体力では大峯奥駈道の完全縦走は、はなから無茶な計画だったと知るに至る、ウーン。もって若い時に実行すべきだった。

深仙小屋から前鬼口バス停へ

2020年10月24日(土) 風強し、午後から時々晴れ
 昨日、全日休養に充てることができたおかげで朝から体調は頗るよい。しかしながら、本日で既に予定の日程を消化してしまっているので計画の段階でエスケープとして設定していた前鬼への道を太古ノ辻から下山することとした。前鬼からは前鬼口バス停まで長い舗装道を下ることになるが、ここから奥駈道の後半(南奥駈道)を熊野までは到底たどり着くことができないとの判断である。奥駈道の後半は翌年にリベンジすることにする。

[太古ノ辻「これより大峯南奥駈道」とサインにある]

 前鬼へはここから左手に付けられた登山道を下降する。登山道は考えていたより時間がかかる。道がやや急なことに加えて、右手に屈曲しながら小さな沢をいくつも越えるようになり注意を要する。また比較的長い濡れた木製の階段がいくつともなく現れてくるためスリップには要注意だ。何度か滑り落ちそうになった。

 やがて夫婦岩と呼ぶほうが妥当と思われる“二つ岩”が現れて、小仲坊(前鬼)へと導かれる。

[二つ岩]

[小仲坊]

 小仲坊の周りにはかって修行僧たちが住まいとしていた住居跡が点在している。

[五鬼童住居跡]

[五鬼熊行者坊住居跡]

 小仲坊は立派な宿坊となっているが、宿泊の人の気配はまったくなかった。またタクシーを呼び出すための電話器があったが残念ながら壊れていて使用不可。またスマートフォンも使用不可。諦めて路線バスが来る前鬼口バス停まで舗装道路を約3時間弱歩いた。更にバス時刻まで2時間半待って漸く乗車することができた。

[前鬼口バス停]

 このルートは本来計画になかったため、旅館も予約していなかった。果たして旅館があるのかさえ把握していなかった。幸いバス停の掲示板に途中1軒の温泉旅館があることが記されており、電話すると予約を取ることができた。図らずもコロナによる旅行支援金(5,000円)もいただけることになり、更にお土産代 3,000円も付いて山旅の終わりはとてもラッキーだった。

 さて後編では、太古ノ辻から熊野までを来年(2021年)10月に実施する予定である。

(了)


【11月の例会】

日時:11月08日 19:30~20:45
場所:相模原市大野南公民館
出席:mimi(司会)、Tatsu(議事録)、なべさん、純、みず、tam、しんめい、たけ、佐和ちゃん、Kimi、しんご、ガッツ、UTi、みほさん、もん、ふじ、kany、みなちゃん、コッシー(19名)
見学:2名


例会後の懇親会


何時もの処


【新規掲載の山行ブログ】

◆ 2023.10.14     瑞牆山懇親山行 (しんご)
◆ 2023.10.29 – 10.30  紅葉の下ノ廊下 (佐和ちゃん)
◆ 2023.11.11     親睦交流ハイク (ebi)
◆ 2023.11.12     湖南アルプスの岩場 (なーたん)


おわり

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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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