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不老山

不老山

5月29日に不老山のサンショウバラを見に行こうと女に誘われて久しぶりに出かけて見ました。
山市場登山口から登り、駿河小山駅に降りるコースで、途中から予約制のデマンドバスを利用するとのこと。便利な乗り物があるのですね。
記録を調べると平成27年2月21日に同じようなコースを歩いています。
新松田から西丹沢自然教室行きのバスに乗りますが、このバスはとても混みます。
山市場のバス停で降りますが、以前は右岸に棚沢キャンプ場がありましたので、このキャンプ場の名前がバス停に着いていました。その後キャンプ場は廃止になり名前が変わったのでしょう。バス停を少し登ると、左側に川内川に降りる舗装道路があり、これを行くと、吊り橋になります。ここは変わっていません。車の轍があります。軽トラが畑に行くときに、この橋を渡っていきます。渡って直ぐに左に路を折れて行きますが、以前は右に行ったように記憶していますが、定かではありません。キャンプ場の関係で右に行く方がメインだったのでしょう。すぐに沢にぶつかり、標識が有るので右折します。道の両側に梅の木が数本植わっています。女が梅の実拾いを初めました。梅の木にも所有者がいるので、落ちている果実を拾って持って帰ると、占有離脱物横領罪になるのでは無いかと思いますが、税法上の農地査定にする為に、只植えてあるのかもしれません。良さそうな実を拾って、登山開始。

登山道と私有地の話:

この路は私有地を横切っているかも知れません。私たちは勝手に歩いていますが、土地には皆所有者がいます。大きな事件としては、両神山頂上付近の私有林について、環境庁は頂上付近が秩父多摩国立公園に入っているので、景観を損ねないよう伐採を控えるよう要請する代わり、相続の時に、土地や木材について税金を考慮すると口答で話していたが、国税庁はそのようなことは預かり知らないとの意見で話がこじれ、土地所有者の山中さんが怒り、以前の登山道を閉鎖した為に国は新たな登山道を旧登山道の直ぐ横に作り直しました。今は、新しい登山道を山中さんが作り、登山計画書を提出させ、入山料として、1,000 円を徴収し登山道の整備や、登山者の安全確保に努めています。大地主なので、金銭的には困っていないと思います。
現役時代に、会社の山中間と両神山に登り、白井差口に下りさんのお宅で電話を借り、タクシーを呼んだとき電話代を置いていこうとしたら、頑なに受けとら無かったです。また、林道終点には、避難小屋を設置して登山者の安全を図っていました。
今、避難小屋は撤去されています。登山については、非常に理解があり、登山者に対しても、親切でした。

丹沢大山の梅の尾根に入る右側に日向山登れる道がありましたが、今は鎖が張って有り入ることが出来ません。この道を歩くと早く日向山に登れるのですが、多分、私有地なのでしょうね。

又、以前に紀伊半島にある山に登りたくて、登山道の状況を現地の役場に電話で問い合わせ所、「この電話番号の所に電話して下さい。」「どうしてですか?」と聞くと「ともかく電話してください。」何だろう思って電話すると女性の方が出られて、「一ヶ月前に当社に登山届を提出してください、検討後にご連絡します。」「え、私は東京から車で来て、今、登山口の近くに来て居るのですが?」「何名ですか?」「私一人です」「それでは、聞かなかったことにしますので、行ってください。」「有り難うございます」そんな会話の後に登山口に行くと、看板に「この土地は○○会社所有地です。許可無くして入ることを禁じます。テープ、標識等を付けることは、一切禁止します」と書かれていました。ガイドブックに、そんなことは書かれていなかったな、等と思いながら、有りがたく登山道を歩かせていただきました。遭難事故などが発生すると面倒なことになるのでしょう。

秋、仲間と南アルプス深南部を縦走していた時、雪が降り初め登山道が解らなくなって仕舞い、散々迷ったあげくに何とか下って来ました。途中で猟師の人達に出会いました。
その中に、「○○山から見える山並みは全部私の所有地だ。毎年、春に自分の土地の尾根には全て、赤テープを着け直して行く。そうしないと、遭難の度に警察から呼び出されて仕事にならない。良くここに下って来れたな。今はこの尾根は通さ無くて、向こうの尾根を下るようにさせている。」「私たちは雪が降って、登山道が解らなくなってしまい、こちら方面に長い尾根が見えたので、その尾根を使って下に降ろしているのでは無いかと考えて、山中にもう一泊して、林道に出て来れました。大変でしたよ。」と言って別れました。事故が発生すると土地の所有者にも、それなりの悩みがあるようです。遭難しないように気を付けないといけないです。

登山道の話:

さて、本題に戻ります。標高 500m 位の所で、登山道右側にテープが付いて居ました。女がこちらに行ってみるというので、暫く先に進んでみました。グルリと巻いて、元の登山道に戻るのかと思いきや、沢を渡って向かいの急坂道に登るテープが見えます。F女は、戻ろうと言っていますが、このレベルの山で、この仲間のレベルだと登りは、特に問題は無いだろうし、一般道だけを歩いてもつまらないので、番ケ平の頭(日影山)に寄ってから、登山道に戻れば良いと決めました。後から他の男性に「そっちではないよ。こっち、こっち」と声が掛かるが、「ぐるっと回って行きま-す」と答えて登ります。本当は、戻った方が良いのです。(あまり、真似をしないように)。女は沢状の所に向かって登って行きましたが沢の上部は、急登となり危ないので、尾根状の所を選んで行くように声を掛ける。多少、倒木も有、ザレていますが問題は無いです。やがて、しっかりとした尾根に乗り日影山です。(同じ名前の山が東の方にもあります。そこは、登山道が通っています。)頂上から東に振って、北に降りてみようかとも思いましたが、登山道に合流するところは、等高線が密になっているので、南の顕著な尾根を少し下ってから、北に降りて登山道に合流する予定が南に少し下ってしまい、慌てて修正しました。

サンショウバラの話:

登山道に合流した後は、一般道を歩くだけです。12時に不老山に到着。サンショウバラが丁度見頃に咲いていました。山市場から4時間の登りです。西に歩いてバラの丘付近を散策しましたが、ここのバラは盛りが過ぎていました。サンショウバラの名の由来は、葉が山椒に似ているからとの事、幹はとても太く世界のバラの中でもまれらしいです。相模原公園に行くと、何本か植わっています。秋に実がなりますから、種を取ってきて蒔くと、芽が出て苗を得ることが出来ます。野生の植物ですが育てるには丈夫な物です。ただ、棘が多いので庭木にするには厄介です。

下山道の話:

まだ花を付けているところを選び昼食(12:45着)。世附峠(13:49発)からを下ると、道は三叉路になります。「右・湯船林道」と標識は成っていますが、左の道を選びます。標識の湯船林道とは、湯船山林道を少し歩くので、この名前が付いているのでしょう。西丹沢詳細地図に拠ると、不老の滝経由の林道が、湯船林道コースとなっているので、間違いやすいです。標識の右の林道に入ると直ぐに、又三叉路となり、これを南に降りていくと、逢坂林道コースとなり、山口橋手前で、湯船林道コースと合流しますから問題はないですが、折角だから、不老の滝を見て行こうと湯船林道コース方面の林道を下りました。
以前にお年寄りの人で、手作りの看板標識を作り、不老山近辺の登山道あちこちに付けて、問題になった事がありました。私は趣があって面白いなと感じていましたが、種々な事があったのでしょう、全部取り外されたようです。平成27年の時に、この人と偶然に登山道でお会いし、お話をした事がありますが、穏やかなご老人でした。
山口橋を渡り少し歩くと、デマンドバス停(柳島1班 GS)に到着(14:55)。間もなくジャンボタクシー並のバスがやって来ました。上手い具合に降りて来れました。後は駿河小山駅まで車中です。

[メンバー] ふるゆき、わかさん、mabu
[山行日] 2021.05.29(土)

written by:mabu
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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