【こだま】2022年 4月
もくじ
・こだま寄稿
佐渡 花紀行
赤蜘蛛PT再始動
・4月の例会
・新規掲載の山行ブログ
【こだま寄稿】佐渡 花紀行
寄稿:なべさん
2022.04.30
今頃の季節になると思いだす山があります。それは佐渡島の山です。
佐渡島は2004年、平成の市町村合併で両津市、相川町など10の市町村が合併して一つの佐渡市になり、人口は約5万人。私たちが登ったコースは、佐渡島の北西部にある大佐渡山地です。佐渡島の最高峰の金北山(1172m)もここにある。
神奈川県連では、ハイキングリーダー学校の卒業生を中心に交流山行を毎年春にこの地で行ってきた。20年間ほど開催してきた。(2019年に終了)。こんな風に書き記していると昔の思い出話になってしまうが、毎年、30名ほどの参加者が集ってくる企画であった。私はこの山行に6回ほど参加した。この山行は、佐渡汽船ОB親睦会の方がガイドをしてくれる企画でした。
横浜を深夜に出発して翌朝5時ごろに新潟港に着き、ガイドと合流して6時にフェリーに乗り、8時30分に両津港に着く。すぐにガイドが手配してくれたバスで登山口に向かう。この山行の素晴らしいところは、ガイドの方の見識にあった。一般登山者がほとんど入らない、しかも高山植物が特に多いコースを選んで案内してくれたのである。淡いピンクに染まったカタクリが足の踏み場のないほど一面に咲き誇っていた。また、白・ピンク・紫など色彩豊かなオオミスミソウ(雪割草)は感嘆するほどであった。キクザキイチゲやシラネアオイ等多くの花々にも出会えた。佐渡の山は、特に原生林が美しい。また何百年という樹齢を感じさせる杉の巨木林(石名天然杉遊歩道)には圧倒された。ガイドの方に尋ねると、佐渡にはクマ・イノシシ・シカといった大型の野生動物がいないこと、また江戸時代には佐渡金山があったため幕府により木々の伐採が厳しく管理されていた、等によりこの豊かな自然が残されているという。集落に近いところではコゴミやミズ(ウミバミソウ)が群生しているところがある。これもガイド曰く、佐渡では殆ど山菜を採る人がいない、海の幸が豊かだからかもしれないと。
県連盟の佐渡交流山行は、花々が生命を謳歌する息吹を体感し、自然豊かな日本に住む幸せを実感する貴重な場であった。コロナ禍での再開は難しいかもしれないが是非また佐渡の高山植物に会いに行きたいものです。
(了)
【こだま寄稿】赤蜘蛛PT再始動
寄稿:しんご
2022.04.30
昨年、純さんの声掛けで始まった赤蜘蛛PTが再始動しました。本来ならば昨年中に選りすぐりのメンバーが赤蜘蛛ルートを挑戦しPTが終了解散する予定でしたが、メンバーの都合が合わず、時期を逸してしまい昨年は断念。
今年に持ち越しとなっていました。
再始動したとはいえ予定メンバーのみが活動するわけではなく、どちらかというと相模アルパインクラブ(旧相模労山)内において受け継がれてきた人工登攀(エイドクライミング)の方法(アブミ)の技術継承を主とした場となっており、会員が誰でも参加できます。
甲斐駒ヶ岳赤石沢Aフランケにある赤蜘蛛ルート。このルート登攀がPTの最終目的で、アブミをちょっと練習すれば誰でも簡単に行けるルート。
で・は・な・く、
アブミによる登攀をみっちり練習して、時間を掛けずスムーズに出来なければ赤蜘蛛ルートに挑戦する資格もない。しかもルートはアメリカンエイド(らしい。)
今年の第1弾は2日間設けられ、両日とも半日はエイド(アブミ)、半日はレスキュートレを行われました。今回のエイドトレは、昨年教わった内容の復習及びA2ルートの登攀。昨年参加していないメンバーは、アブミの基礎を教わりました。
A2ルートはハングしているルートのため、参加者にとっては到底フリーでは取付くことのできないルート。しかし、アブミを使えばそのルートを登ることが出来るため、楽しみが増える。実際、ハングしているルートを登り始めると難しいけど楽しいと感じた。
今はフリーが当たり前でエイドなんて古いと思われているのか「何故アブミ?」と、フリーで訪れたクライマーが、通りすがりに話していたと後から聞いた。もしかしたら、その方たちは過去にエイドクライミングを目一杯やってきたのかもしれない。でも、私たちはエイドクライミングの素人。どんな登り方(手法)でも学びたい。
PTの最終的な目的は赤蜘蛛ルートの登攀ではありますがそのルートに挑戦できるのは、限られたメンバーのみ。なので、参加しているメンバー皆「いつか行ってみたい!」と思っているはず。
技術を修得することで「楽しみが増える」をモチベーションに、第2弾も参加していきたい。
(了)
【4月の例会】
日時:4月13日 19:30~21:45
場所:相模原市大野南公民館
出席:たまのり(司会)、史一(記録)、しんめい、ton、佐和ちゃん、けい、ねこ、ガッツ、もん、わかさん、ふくいち、Koji、なべさん、KuriG、かず、静子、ケンタ、純、Kimi、みず、Tatsu、みほさん、UTi(23名)
見学:1名
例会後の懇親会
【新規掲載の山行ブログ】
◆ 2022.03.12 世附川 長尾沢遡行法行沢下降 (UTi)
◆ 2022.04.09 新茅ノ沢 (ケンタ)
◆ 2022.04.09 葛葉川本谷 (Sanae)
◆ 2022.04.16 ガス・曇り・晴れ、三ツ峠山屏風岩中央カンテ (しんめい)
◆ 2022.04.17 四方津御前山 (けい)
◆ 2022.04.16 – 04.17 鹿島槍ヶ岳東尾根 (みず)
おわり