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葛葉川本谷

過去にとある沢講習に参加したことがある。そこで出会った講習生達は、藪こぎや登攀の合間に必死に遡行図をメモしていた。私は体験生であったため遡行図メモは免除されていたが、遡行で精一杯でメモなんて絶対無理だなと思った記憶がある。数年後、まさか遡行図をメモすることになろうとは・・・・。
月一沢山行、第一弾は葛葉川本谷。初級の沢の定番ではあるが、まだ行ったことがなかった。相模のメンバーと沢に行くのも初めて。新鮮な気持ちでいっぱいだ。


バス停に降り立ち、葛葉の泉まで少々キツイ上り坂のある舗装道路を歩く。日々の仕事の疲れのせいか、なんだか体が重い。先が思いやられる。葛葉の泉で沢装備の支度をしていると、5,6人の3パーティーが入渓していった。私たちも大所帯のため、渋滞するかなぁと予想されたが、その心配は皆無であった。しんめいさんの挨拶と説明の後、各パーティーに分かれて入渓した。早速小滝が現れる。


すかさずメモする。また小滝が現れメモをする。また、小滝、メモ。全然足が進まない。メモしながら歩くから足元を見ることができず滑りそうになる。やはりメモは私の鬼門か・・・困っているとtonさんから小さい滝をメモしてもきりがない、2m以上の滝からメモするなど基準を作った方がいい、ここら辺は小滝連続で良いんじゃないかとアドバイスを受ける。納得。


4月の沢はまだ水が冷たく感じて釜の中にはあまり入りたくない。しかし、腰下まで浸かった釜の中で足を滑らせて肩まで浸かった。


まもなくして、板立ノ滝に到着。ザックデポしてフォローで登ったのち、ガルダーヒッチでザックを引き上げた。荷揚げには二人の連携が必要である。


肩まで水に浸かったせいか、停滞していると徐々に寒気がしてきた。
さぁ、気を取り直して再び遡行。次第に著明な枝沢を見るようになる。そんなときはすぐ水線を引いた地形図と照らし合わせる必要があると青木リーダーよりアドバイスをもらう。現在地把握のために常に地形図は見る必要があるそうだが、地形の変化するポイントで地形図参照するのは重要との事。さらに遡行し、富士形ノ滝へ。右側をフリーで登り、その後ムンターで懸垂下降の練習をした。


やっぱり、停滞すると寒気で震えが出てきた。上下カッパを着てお湯をもらって飲んだ。


後続パーティーのメンバーからも「大丈夫?」と声かけられ、心配かけてしまった。三股に出て左側の沢筋に進み、さらに二股で左側の沢に進む。ふと、何もメモをしていないことに気づき、慌ててさっき越えたであろう滝を思い出しメモ帳に書き込む。沢筋より左側に枝尾根に向かって踏み跡が見られしかもピンクテープまで付いていた。そこから三ノ塔尾根へ向かっていった。
最初に懸念していたメモはやっぱり余裕なく、この時期としては今までにない寒気に見舞われる始末。だが、沢筋にはキブシが満開、三ノ塔尾根下山時にはムラサキヤシオが咲き始めており、山の春を感じて少し癒された。これが、今季私の沢始めとなる。

[メンバー]A班:非会員(L)、ton(SL) 、koji 、tatsu 、Sanae B班:しんめい(L)、かず(SL)、佐和ちゃん、しんご、たけ、tam
[山行日]2022.04.09(土)

written by:Sanae
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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