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三ツ峠で岩のセルフレスキュー

桜が満開の暖かい時期になりましたが、天気予報は曇り、そして夕方から気温が下がり強風の予報です。
三ツ峠山荘に到着しましたが、残念ながらガスで景色は無し。そしてまるで冬のような寒さです。
セルフレスキュートレーニングなので、まずはシングルとダブルでロープをおろし、まずは懸垂下降からの登り返しを復習します。

テラス

次は、ビレイ中のリードがトラブルに遭ったフォロー(要救助者)をレスキューに行く想定で、ビレイデバイスから荷重を抜き、ビレイデバイスを外しカウンターラッペルでレスキューに行き、要救助者をヌンチャクで確保し介助懸垂で降ります。
要救助者のところまではスムーズに行けるのですが、ここからが大変で、安定した体勢で要救助者を降ろすことがとにかく難しいのです。
普段の懸垂下降は両手を使いますよね。しかし、要救助者をヌンチャクで確保するだけでは傾斜の有る場合は要救助者がフラフラするので、せめて片手で支えながらでなければ、安定した体勢で懸垂下降を出来ないのです。
横に付いてみたり、前に抱きかかえてみたり、後ろに繋いだり様々な方法を試しました。
そして巻いたロープを8の字状に分けて背負って下りる方法も訓練しました。

背負い

これらは要救助者の意識が有ればなんとか出来ますが、意識が無い場合は救助者が一歩下がるだけでもバランスが取りにくく、安定した体勢で懸垂下降をすることが非常に困難ですね。
風は強いですが、午後になると時折日が差して暖かい中楽しく訓練が進みます。
最後は懸垂下降中にトラブルが有り動けなくなった場合、ロープには荷重がかかっているのでビレイ器をセット出来ませんが、上から同じロープを使ってレスキューに降りる方法です。

同じロープ

日が沈みかけてとても寒くなったので1日目はここまで。
予報通り夕方から強風になりましたが、山荘は暖かく豪華な食事をしてからのんびり出来ます。
この三ツ峠山荘は部屋にこたつが有るので、皆で遅くまで語り合いました。

こたつ

朝は快晴ですが、冷たい風が吹いています。
寒いのでゆっくり朝食を済ませ、せっかくだから三ツ峠山頂まで散歩しましょう。
一面に背の高い霜柱が出来ています。
眺めは素晴らしく、富士山はもちろん北アルプスまで見渡せました。

山頂

8時半に小屋を出発して岩場に行くと一晩でツララだらけになっています。

ツララ

岩場はまだ日陰で冷え切っていましたが、日が当たりはじめるととても暖かく春を感じます。
本日はリードのレスキューから。
シングルロープでクライミング中にトラブルに遭ったリードを、ビレイ中のフォローが登り返しのシステムでリードのところまで登り、カウンターラッペルします。
昨日よりも傾斜が強い場所でやったので、ロープにしっかり体重を預けて少し降ろしやすいですね。

次はリードがテラスでビレイ中に、トラブルに遭ったフォローを 1/2、1/3 ライジングシステムで引き上げます。

ライジング

傾斜が緩いと要救助者と岩の摩擦が大きく、かなりの力が必要となります。そこでカラビナ2カ所を滑車に置き換えると、非常に楽に上げる事が可能となりました。
試す前は滑車なんて持って行かないと話をしていましたが、これだけの差があると考えが変わりますね。

通過

次は繋いで延長したロープを使って要救助者とカウンターラッペルする際に、ロープの連結部の通過です。
ソロだと楽なのですが、要救助者を繋いで介助懸垂だと懐が狭いだけでは無く、ビレイデバイス周辺が混み入ってるので、ビレイデバイスの入れ替えがとてもやりにくいのです。
予想外だったのは、カウンタラッペルのためビレイデバイスを無事に通過したロープの連結部は上がっていくので、上の支点で引っかかってしまう事です。こうなると身動きが取れないので、これを考慮して降りる必要があります。何でもやってみないと分からないですね。

全ての項目を全員が見て、体験して、そしてまた見て復習と、とてもしっかりと訓練することが出来ました。
また、これだけ皆でじっくり見ていると、それぞれの装備やデバイス、使い方、かける位置等を比較してメリットデメリットを知ることが出来、とても有意義な2日間となりました。
その場で理解しても普段使わないと忘れてしまうので、時々確認が必要ですね。

[メンバー] 純(L)、まり、Tatsu、UTi、miyuki、もん
[山行日] 2023.04.08(土) – 04.09(日)

written by:もん
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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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