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【こだま】2021年 9月


もくじ
・こだま寄稿
   登山の始まり
   相模アルパインに入会して1年
   山以外の趣味。アイヌ語をはじめとする極東アジア諸言語の習得。
   読んでみた!「ヒルは木から落ちてこない」子どもヤマビル研究会
・9月の例会
・新規掲載の山行ブログ


【こだま寄稿】『登山の始まり』
    寄稿:Kimi
    2021.09.25

きっかけは 2012 年
子供絡みの仲間からの

「富士山に登らない?」

の一言だった。

『あそこのてっぺんに自分の足で立つことができる?行ってみたい!』

てっぺんまで到着したらお鉢巡りをする‼
という目標を決めて挑戦してみることに。

ただ、登山経験はほぼ無かったので、
高尾山からはじめ、金時山、金峰山…と
少しずつ難易度を上げていき、いざ富士登山へ。

仲間の半分は吉田ルート1合目からスタート。
まずは北口浅間神社で富士登山の安全を祈願。

【浅間神社】

私は5合目の佐藤小屋で仲間を待ち1泊。

【佐藤小屋】

次の日もひたすら歩く。

【吉田ルート登る】

雲海に映った影富士

【影富士】

窮屈な小屋の時間も束の間、ツアー客の渋滞が始まるというので、
山頂からのご来光を見るため am 1:30 頃出発。
黙々と歩き山頂茶屋オープン am 4:00 前に到着。
茶屋に入る前後の激寒だったこと~。
配給をひたすら待つ、昭和感満載の時間を過ぎる(笑)

【頂上山口屋】

【山口屋店内】

待ちに待ったご来光は残念ながら微かな光。
風も強まってきて、初登頂では剣ヶ峰もお鉢巡りも願いは叶わず。
浅間神社奥宮久須志神社の御朱印いただき下山することになったのでした。

『登山の始まり②』

富士山お鉢巡りの熱は消えず、翌年2度目のチャレンジ!
今回は御殿場ルート。

【御殿場ルート登る】

【ひたすら登る】

山頂、ご来光目指し流れ星眺めながら歩く。
長かったぁ。

【ご来光】

天気は味方してくれて、念願の剣ヶ峰とお鉢巡り達成‼。

【 剣ヶ峰】

景色も心も満喫し下山。
登るのも辛いけど下るのはもっと辛かった。

【大砂走】

【ひたすら下る】

『一度も登らぬ馬鹿、二度登る馬鹿』

二度登る馬鹿になった。
しかし、3度目、富士宮ルートも歩きたいと思う私がいる(笑)

(了)


【こだま寄稿】相模アルパインに入会して1年
    寄稿:koji
    2021.09.24

今年の7月で相模アルパインクラブに入会して一年が経ちました。
これを機に、山を始めたきっかけと、
入会の経緯をまとめてみました。

2017 年の4月に職場の若者からゴールデンウィークに男3人で旅行に行こうと誘われ、
室堂の雪の大谷を見に宿も取らずに車で出かけることに。
大渋滞のアルペンルート、なんとか室堂に着くと5月にも関わらず一面の雪景色!
この景色に感動したのが山を始めるきっかけに繋がりました。

【室堂からの立山】

【雷鳥にも会えた】

1年が経ち、 2018 年のゴールデンウィークに同じ3人で旅行に行くことに。
どこに行こうかという話になった時に、雪山に登りたいという話に。
5月にも雪が残っている初心者向けの雪山をネットで調べて、
蓼科山に登ろうということに。

この時期の蓼科山に登るのには 12 本爪アイゼンがあった方が良いということで、
Amazon で 19 本爪アイゼン(笑)という謳い文句の 2000 円以下のチェーンスパイクをポチる。あとはアウトレットでレインウェアと登山靴を購入して、無謀にも残雪の蓼科山に向かった。

蓼科山に近づくと天気がどんどん悪くなり、
粉雪が降るなかとりあえず出発。
途中からアイスバーン状態の雪が出てきて撤退しようかと思ったところで、
チェーンスパイクを履いたところ全然滑らない!
「アイゼンすげー!」と言いながら、急勾配にもビビりつつも、なんとか山頂に到着。
今思い返すとほとんど登山経験のない3人で、
不十分な装備で残雪期の蓼科山に登ったのは無謀だったなと反省😅

【残雪の蓼科山】

【なんとか無事山頂へ】

せっかく登山靴を買ったからと、
近くの丹沢に夏と秋に一回ずつ出かけてみる。
登山の消費カロリーがえげつないくらい多いことに気付き、
運動不足解消のために、近くの丹沢に定期的に一人で登ってみることに。

そんなある 2019 年の2月の塔ノ岳で雪が降っていないのに、
木が氷の結晶を纏って真っ白に染まっている。
その美しさに感動して、他の山にも登ってみたいと思い、
まずは初心者向けの残雪の雪山を色々と登り始める。
今度は流石にちゃんとしたアイゼンとピッケルを買いました。

【霧氷に覆われた塔ノ岳】

【残雪期木曽駒ヶ岳】

ここからは毎週のように山に登り、
出張に出かけた際にも隙を見て山に登っていました笑

【出張のついでに登った樽前山】

夏には八ヶ岳、南アルプスや北アルプスの山にもテント泊で出かけるようになる。

【北岳8本歯のコルからバットレス】

【夕日に染まる北穂高岳と槍ヶ岳】

そうこうしているとまた雪山の季節がやってきた!
この頃には自分の予定で動けるのでソロで登ることが増えて、
厳冬期雪山登山ということでちょっと怖いなと思いつつも、
登りたい欲求には逆らえず毎週末雪山に入る。

【12月の赤岳】

【仙丈ヶ岳】

【唐松岳】

この頃に、山岳会に入ろうかと思い始める。
その理由は次の二つ
1. 雪山を登るための技術をきちんと学びたい
2. ロープワークを学びたい

1はこれ以上ソロで雪山に登るのはリスクが高いと判断し、
ちゃんとした技術を熟練者に教わりたいと思った為。
2はロープを使って登るルートがあること、
特に海外の山によってはピークに立つためにクライミング技術が必要であることを知った為でした。

地元相模原で山岳会を探してみて「相模アルパインクラブ」の門をたたきました。
選んだ理由は以下の3つで
1. 名前に自分が最もやりたい「アルパインクライミング」を冠しているから
2. ホームページやインスタが充実していて活動内容が分かりやすかった
3. 例会が家から近い相模大野で開催
ホームページから連絡して、オンラインでの例会に参加した後、お試し山行として広沢寺で初めてのクライミングの体験をさせてもらいました。

【広沢寺、初めての懸垂下降】

2020 年7月に会に入会しましたが、
入会の決め手はお試し山行で接した会の皆様が親切で、接しやすく、雰囲気がよかったからです。会に入ってからは、フリークライミング、沢登り、アイスクライミングなど色々なスタイルのクライミングを経験し、山の世界が大きく広がりました。この1年間、山やクライミングが好きな仲間と過ごす時間はとても充実したものでした。

【相沢奥壁】

【前穂北尾根】

こうやって振り返ると山との付き合いはまだまだ浅いけど、
山との出会いによって人生が変わったと言っても過言ではないなと思いました。
今年の春には山がきっかけで出会った方と結婚式を挙げることもできました。

【大山阿夫利神社能楽殿での神前式】

クライミングも山の経験もまだまだ未熟ですが、
これからも山や人との出会いを通じて、
世界が大きく広がっていくことが今から楽しみです。

(了)


【こだま寄稿】山以外の趣味。アイヌ語をはじめとする極東アジア諸言語の習得。
    寄稿:ふたとも
    2021.09.18

読者の皆さん、相模 AC の皆さんこんにちは。
あまり会に顔を出せていませんが、ふたともと申します。

ハイキングは大学時代から 20 年近く、バリエーションは社会人になってから始めましたので、始めてからかれこれ 10 年以上たっております。
沢が好きで沢ばかり行っていますが、ここ5年は仕事で腰を痛め、長年のボルダリングでの墜落で首の神経を痛め、思うように体を動かせなくなり体力も落ちてしまい、あまり難しいところに行けなくなってしまっています。数年前は冬富士を 30㎏ 担いで駆け上ったり、湯檜曾川本谷を日帰りで走り抜けていたのに、悲しいものです…。無謀すぎたから体が壊れたのだろうか…⁉

ケガをする前は、10 年近く、プライベートのほとんどを山とそのトレーニングに費やしていましたが、ケガのために最近は嫌でも家で大人しくしている時間が増えてしまいました。元々私は山以外にも園芸、カメラなど他の趣味がありましたが、家にいる時間を少しでも有意義に過ごすべく最近新たな趣味を始めました。それはアイヌ語の習得です。

「なんでアイヌ語なのか?」そう思う方が大半でしょう。私がアイヌ語を学習する理由を以下に挙げますと、

・元々自分は日本列島の古代史に興味がある。また、大学時代に植物の進化系統学を専攻しており、言語についてもその進化の歴史に興味がある。言語習得に実用性を求めていない。
・言語学・考古学・分子人類学上、倭祖語(日本語のベースとなった言語)は大陸由来であろうといわれている。一方、アイヌ語は日本列島に渡来人が渡来する以前から日本列島で話されていた言語の流れをくむ言語である可能性が高い(と、勝手に自分が思っている。文科省のヤポネシアプロジェクトなんかを読むと何故私がそう言っているのかわかる)。

少なくとも 5000 年以上前から日本列島に存在するアイヌ語族の言語が何者なのか、進化学を学んだ日本列島に住む日本語母語話者として関心があるからです。

いざアイヌ語を学習してみますと、その習得の容易さに驚かされます。
発音が日本語とだいたい同じ、語順も日本語とだいたい同じ、文法が比較的単純、単語が形態素の積み重ねで出来ており覚えやすい、アクセントが単純、おそらく単語の何割かは日本語族と同一起源であるなどなど。受験勉強並みに本気で取り組めば3か月でそれなりに日常会話もできるでしょう。英語とは比較にならないほど習得しやすいです。Web 上での学習環境も非常に充実しており、語学を好きになるキッカケとしてちょうどよいと思います(悲しいけれど実用性があまりないが…)
習得容易と言っても別に元は日本語と同じ言葉だったからというわけではなく、現代アイヌ語は人称接辞や動詞の複数形がある、過去形がないなど日本語の文法の発想から全くかけ離れており、また古代のアイヌ語系言語は SVO 語順で後置修飾だったという話もあるようで、弥生時代以降に日本語族の影響を受けて比較的似たような言語に変化したようです。

参考までにアイヌ語沙流方言で簡単な作文をしてみましょう。

Ku=borudaringu wa ku=hacir kor hacir katu somo ku=eyaytupare kusu ku=rekucihi 神経根 k=eiyunin. Pakita ku=amunini tukunne. eciopitta, matto a=tar wa an hike kusu a=ramsinnre ka somo ki no yaytupare yan.

Ku=borudaringu(人称接辞 私・ボルダリング) wa(して) ku=hacir(私・おちる) kor(ときは) hacir(落ちる) katu(仕方) somo(否定語) ku=eyaytupare(私・に気をつける) kusu(ので) ku=rekucihi(私・首) 神経根 k=eiyunin(私・をケガする). Pakita(たまに) ku=amunini(私・腕) tukunne(痺れる). eciopitta, matto(マット) a=tar(一般・敷く) wa(して) an(ある) hike kusu(熟語:だからといって) ramsinnre(安心) ka somo ki no(しないで) yaytupare(気をつける) yan(してください).

訳:私はボルダリングして飛び降りるときに落ち方に気を付けなかったので、首の神経根をケガしてしまいました。たまに腕が痺れます。皆さん、マットが敷かれているからといって安心せず、気を付けてください。

満洲語(ツングース語族)や朝鮮語(朝鮮語族)の方がもっと日本語に似ているようなので、最近は満洲語も学習しています(マイナーなもの好きの私はついつい利用者の少ない言語を学習してしまいます)。満州語の次は朝鮮語を習得する予定ですが、いずれも英語とは比較にならないほど日本人には習得容易なので、3言語片言マスターするのも別に大したことはないでしょう。いかに英語が日本語母語話者にとって難しいかということですね…。

当コーナーは全く山と関係なくとも良いとのことでしたので、たまには山と違う内容を書いてみました。

(了)


【こだま寄稿】読んでみた!「ヒルは木から落ちてこない」子どもヤマビル研究会
    寄稿:純・ebi
    2021.09.15

[talk:01725]
 です、夏になってもあまり沢に行かなくなった理由の一つに蛭の存在がある。
東丹沢は広沢寺も含めて、ヒルが蔓延してしまった。沢登りをしていても、絶えず這い上ってくるヒルを気にして摘まみ落としたり、脱渓しても靴の中やパンツの腰周りにヤツらが入ってないか気になってゆっくりと楽しめない。

 そんな嫌われ者のヒルを、鈴鹿山脈の麓に住む子ども達がじっくり研究した成果が本書。
丹沢のヒルがこんなにも拡がったのは、鹿の繁殖によってだとは聞かされていたが、子ども達の研究によるとそれだけではないらしい。では何がその他の原因?
それは読んでのお楽しみだが、長期の観察結果からの結論は納得のいくものだ。

学問の世界でもほとんど研究者がいないというヒルの生態や対策について、沢登りが好きな人もそうでもない人も是非読んでみると面白い。

[talk:01726]
ebi です。
おもしろそう、。。。興味があるので読んでみたいです。

上夷の住む荻野地区のちょっと先(直線で約1キロ)にあるゴルフ場でも、ヤマビルの巣窟になっていて、近隣のゴルフ場ではヒルファイタ−を備えているところもあります。
聞いた話ですが、煤ケ谷や宮ケ瀬では大昔からヤマビルが蔓延していて、人工林が少ないそうです。

それと最近「カシのキクイムシ」の被害が厚木辺りでも目立ってきました。
昨年までは秦野方面で多くのカシやナラ枯れが目立ったのですが、だんだん広範囲で蔓延しているようです。
新緑や紅葉がとてもきれいだった山の木々が枯れているのを見るのはとても悲しいです。
先週、白毛門沢からの帰り道、水上の山でも枯れている木が所々あり、これもナラ枯れかな?

あんなに小さな虫が樹齢何十年も経ったような木を枯らしてしまうのですね。

[talk:01727]
ebi さん、ヒルは我々人類よりも昔から地球に住んでいるので昔からあちこちにいたのでしょうね。
丹沢も蛭ケ岳があるくらいなので沢山いたのでしょう。
ただ問題はそのようなヒル溜まりの場所が拡散してしまっていることで、登山者だけではなく住民や観光客にも被害を及ぼしていることです。

(了)
* 会メーリングリスト [talk] 投稿から転載


【9月の例会】

日時:9月 8日 19:30~20:45
場所:リモート会議
出席:ガッツ(司会)、san(議事録)、なべさん、tam(たまのり)、koji、しんご、たけ、佐和ちゃん、ZOE、imo、ねこ、Kimi、ケンタ、みず、Tatsu、ton、みほさん、史一、しんめい(19名)
見学:2名

動画を共有して山行報告


【新規掲載の山行ブログ】

◆ 2020.08.22 – 08.26  北東北 山と温泉の旅  [ 旧ブログページからの転載 ]
◆ 2021.07.22 – 07.26  小川山廻り目平 Base Camp (KuriG)
◆ 2021.08.24 – 08.25  甲府幕岩&小川山 (ねこ)
◆ 2021.08.27 – 08.28  前穂高岳北尾根を行く (しんご)
◆ 2021.08.28     大天狗岩の頂へ in 天狗尾根(八ヶ岳) (Tatsu)
◆ 2021.08.28 – 08.29  8月最後の休み、息子と北岳へ (ZOE)
◆ 2021.08.28     川乗谷逆川(初めての沢山行) (たけ)
◆ 2021.08.29     泳ぎ沢!川乗谷本谷 (ton)
◆ 2021.09.05 – 09.06  スッカン・ブルーは見られなかったが・・・ (しんめい)
◆ 2021.09.11     白毛門沢 (佐和ちゃん)
◆ 2021.09.11 – 09.12  佐久志賀の岩場 (koji)
◆ 2021.09.19 – 09.20  国境稜線へのマルチピッチ2連戦 (ガッツ)


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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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