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【こだま】2022年 6月


もくじ
・こだま寄稿
   赤蜘蛛PT再始動(第2弾) 黒部丸山東壁編
   所信表明というほどの偉そうなものでもないですが。。
・6月の例会および第50期定期総会
・新規掲載の山行ブログ


【こだま寄稿】赤蜘蛛PT再始動(第2弾) 黒部丸山東壁編
 寄稿:しんご
 2022.06.30

再始動後の第2弾として本番(赤蜘蛛ルート)を見据えた、黒部丸山東壁に行ってきました。
登攀したルートは東壁の代表ルートの「緑ルート」。

初日(移動日)
集合8:30 ⇒ 昼食12:00 ⇒ 駐車場着13:00 ⇒ トロリーバス乗車14:00 ⇒ 黒部ダム到着は計画よりもゆっくり目な14:15。

(トンネルから出てすぐ)

(黒部ダムを下から望む)

東壁までは2時間程度と見ていたため、それでも充分な時間。 と、思っていたら、雪渓で登山道をロスして若干の道迷いで30分程ロス。。。 たまたま見つけた岩小屋を幕営地と決め、空身で取り付きまで下見に行くも、 またまた、雪渓に阻まれ取付きまでは行けず、東壁が見えたところで下見終了。 岩小屋に戻り、夕飯のスープ餃子を皆で食べてだべって、就寝。 (幕営地の岩小屋(端っこにはゴミが散乱していた…))

2日目(登攀日)
起床3:50 ⇒ 出発5:02 ⇒ 取付着6:07 ⇒ 登攀開始7:05 ⇒ 中央バンド着12:32。


(緑ルート3ピッチ目から上部)

今回の目的はツルベでの人工登攀。スムーズに登攀できるか確認しながらも、他に課題があればそれを浮き彫りにすること。 と、言われたわけではありませんが筆者的にそう思ってました。

(三日月ハング直下)

(三日月ハング越え)

帰りの時間(トロリーバスの最終)を勘案し、中央バンドまでの6ピッチで登攀終了。 それでも、ボルトラダー、フリーMIX、ハング越え、アブミを使ってのハンギングビレイ。 と、なかなか盛沢山でした。 また、ボルトが欠損していた際の対応(細引きのタイオフ)、ハーケン打設等も視野に入ってましたが、 やる機会はありませんでした。 登攀当日は、地元神奈川も気温が高かったとあとで聞いたが、丸山東壁も日差しに照らされ気温が高く、中央バンドに着いたときは暑さによる疲れが皆隠せなかった。 現場の標高、雪が残っていることを踏まえ、そこまで上昇しないだろうと思っていたのは間違いだった。

(中央バンドより)

スタートから終了までの登攀時間、約5時間半。全6ピッチ。 単純計算で、1ピッチ1時間近く掛かってしまっている。 この先の大ハングを含む3ピッチを登攀したと考えると、さらに3時間掛かってしまう計算。 リングボルトが打ってあるルートのため、ルーファイで迷ったわけでもありませんが、時間が掛かり過ぎた印象。 (登攀中は必死だったので時間が掛かっている意識はゼロ。) 本番の赤蜘蛛ルートは梅雨明けを予定している。 確実に今よりも暑い時期になり、暑さへの対策を怠ることはできない。 また、時間をかけずに登りながらも、体力残す登りが求められる。 課題は山積みです。 再始動後の2回を含め赤蜘蛛PTは現時点で5回のトレーニングが実施されました。 初回時のことを考えれば、途中撤退したとは言え、緑ルート挑戦は大きな経験となったのは間違いなく、 またそこで感じた課題は赤蜘蛛挑戦時には必要となるはず。 本番まで、時間が無いが赤蜘蛛ルート完登を目ざして頑張っていきたい。

(了)


【こだま寄稿】所信表明というほどの偉そうなものでもないですが。。
 寄稿:かず
 2022.06.30

 思い起こせば、僕が初めて当時の相模労山の門戸を叩いたのは20台後半の頃だったと思います。その頃は同世代の若手もたくさんいて、和気あいあいとアルパインに沢に縦走に没頭し、会事務所に機関紙の発行に集い、本当に活気に溢れていた古き良き時代だったように思います。その頃に山にクライミングに沢にご一緒してくださった方々が本当に懐かしく思い出されます。その後、自身はフリークライミングに傾倒していくにつれて相模労山を離れ、長い年月が流れ、他山岳会も経つつ2017年に相模アルパインクラブ(以下、相模AC)に出戻りしました。相模AC復帰後も、何を極めるという訳でもなくのらりくらりと活動してきましたが、何の因果か会長という役目を仰せつかることになりました。こんなのらりくらりやっているヤツが会長なんて役を仰せつかっていいのか、まだ今でも甚だ疑問なのですが、他ならぬ前会長のご指名なので、微力ながら相模ACの運営、発展に少しでも貢献出来たらと思います。

 今期は第50期という相模ACにとって節目の期になります。50期という長きに渡る歴史は、昔一緒に登ってくださった方々をはじめとする諸先輩方の山への熱意が連綿と受け継がれてきた成果に他なりません。僕はたまたま第50期というタイミングで相模ACに所属し、たまたま会長という立場にいるだけではありますが、50期という相模ACの長い歴史を創り上げてきた諸先輩方に敬意を払いつつ、諸先輩方の熱意を引継ぎ、これからも相模ACの歴史を積み上げていくべく、みなさんと一緒に節目となる第50期をお祝いし盛り上げていけたらと思います。

 相模ACはここ2年あまりで会員数が急激に増加してきました。山のジャンルもより多様化し、山を巡る環境も会員のみなさんの志向、考え方も変わってきており、今後どのような会としていくのか考えるべき節目に来ているように感じます。みなさんは相模ACに入会、所属されている訳ですから、各々ご自分の「やりたい山」をお持ちなのだと思います。見晴らしのよい岩稜のアルパインクライミング、見上げるような大滝の登攀、癒しの沢の遡行と焚火、大氷瀑のアイスクライミング、自分の限界に挑戦するフリークライミング、気持ちのいい尾根を駆けるトレイルランニング、大展望のアルプスの縦走、山頂でのお昼寝などなど、きっと会員の数だけやりたい山があることでしょう。会員の皆さんが気の合う仲間と「やりたい山」を語らい、「やりたい山」を実践、実現し、そしてその時に相模ACが同じ山を目指す気の合う仲間が集う場所であり、技術、安全のサポートとなるような存在であるといいなぁ~と個人的には思っています。

 相模ACをどのような会にしていくかは皆さんそれぞれのお考えをお持ちで、いろいろと議論はあるところと思いますが、相模ACをどのような会にしていくかは皆さんの総意で決まり、皆さんのご意見やご協力によって創り上げていくものだと考えます。まだまだ雲をつかむようなところもあり、いろいろなトライアルも行っていく必要もあると思います。運営というと少し遠いお話という感覚もあるかもしれませんが、会員の皆さんひとりひとりが相模ACを創り上げていく気持ちを持ってご協力いただけるととってもうれしいです。

 運営委員会にも心強いメンバーが揃ってくれています。運営委員会のメンバーの力もお借りして第50期も少しでも相模ACをよりよい会にしていけたらと思いますので、力不足のところも多々あるとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

(了)


【6月の例会】

日時:6月8日 19:30~21:30
場所:相模原市大野南公民館
出席:史一(司会)、たまのり(記録)、なべさん、純、わかさん、みず、KuriG、しんめい、かず、ton、佐和ちゃん、Kimi、Koji、しんご、ガッツ、Tatsu、UTi、Sanae、もん、miyuki(20名)

例会後の懇親会


【第50期 定期総会】

日時:6月26日 13:00~17:00
場所:ユニコムプラザさがみはら セミナールーム1
出席:32(名)、委任状5通


【新規掲載の山行ブログ】

◆ 2022.04.09       兜岩 (imo)
◆ 2022.05.04 – 05.08  白崩谷下降~東ノ川本流 ~シオカラ谷遡行 (ton)
◆ 2021.06.04 – 06.05  笛吹川の源流を目指して (Tatsu)
◆ 2021.06.11     幻の大滝 ヌク沢左俣右沢 (mimi)


おわり

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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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