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【こだま】2024年 1月


もくじ
・こだま寄稿
   山岳遭難救助隊について(issy)
   私の大峯奥駈道(後編) ―2021年10月19日~10月24日の記録― その2(maa3)
・1月の例会
・新規掲載の山行ブログ


【こだま寄稿】山岳遭難救助隊について
 寄稿:issy
 2024.01.19

昨年、10月に国立登山研修所にで行われた山岳遭難救助研修会に参加してまいりました。

この研修会は、全国の警察、消防、自衛隊から選抜された者が参加するもので、講師も山岳ガイドと富山県警山岳警備隊をはじめとした警察関係者と山岳救助のスペシャリストばかりでした。

実際の山岳救助の現場となるとギヤ類はもとよりストレッチャーなど専用の資機材を使用します。

しかしながら、相手は自然の構造物ですから各メーカーで推奨するギヤの使用方法の想定を超えてくることは、よくある事です。
重要なことは、救助活動の完遂と2次事故を発生、誘発しないためのプランニングです。
また、平素よりレスキュースキルを向上させる事と、いつ終わるともしれない長時間の救助活動に耐えうる体力、精神力を養うことも大切です。

話は戻って、研修についてですが、新・高みへのステップにも載っているアンカーの構築で「石八(イシハチ)」「草どり」「木八(キハチ)」「土嚢アンカー」を実習したり、想定訓練では各自のレスキュースキルの違いだったり思ったとおり有意義な研修でした。

研修会で学んだことを実践できるように、引き続き復習していきます。

(了)


【こだま寄稿】私の大峯奥駈道(後編) ―2021年10月19日~10月24日の記録― その2
 元会員からの寄稿:maa3

2022年2月執筆

転法輪岳から21世紀の森へ

2021年10月22日(金) 曇り後晴れ
 翌朝は疲れのせいか出発はやや遅れて 6:20。この日はハイライトの笠捨山を経て地蔵岳、そして 21 世紀の森まで、凡そ 10 時間弱の歩程を予定する。
 テンバを後にしてすぐに倶利伽羅岳へ登り、ここから1時間ほどすると怒田宿跡に着く。一帯は小屋の跡だけあって平坦で幕営の適地である。

[野営したくなる怒田宿跡]

[行仙岳山頂]

 ここから行仙岳(ぎょうせんだけ)への急登を 30 分ほど進むと電波中継施設と思われる塔と建物がある山頂へあっけなく飛び出した。見晴らしは必ずしも良くない。

[行仙岳山頂の電波中継施設]

[行仙小屋]

 行仙岳山頂から行仙小屋までは 30 分ほど下った所にある。

[行仙宿山小屋の内部]

 行仙小屋の内部は広くて素晴らしい小屋である。もちろん無人小屋。ここでは水場があるとのことなので標識に従って、とても急な谷に設置された階段などを 25 分ほど下る。ようやく辿り着いた水場は、高さ 3m ほどの滝から細い水流が直径 60 センチほどの水溜に流れ落ちる場所であるが、生憎この日は水流がまったく無く、水溜の水はごく僅かで、とても飲用に耐えないと判断して、急な階段を小屋まで登り返した。疲れた! この水場は雨の後にのみ汲みに行くことを勧める。この水場の往復で 45 分ほどロスをした。

 ここから本日のハイライト、笠捨山への登りを開始する。30 分ほどで八大金剛童子の大檜を見ていくつかのアップ・ダウンを繰り返して最後に急登をやっとのことで登りきると笠捨山山頂に出た。登山地図では1時間半の歩程となっているが、2時間を要しヘロヘロになってしまった。ここ笠捨山は、あまりの寂しさに西行法師が笠を捨てて逃げたのが山名の由来とか。しばし休憩することに。なお笠捨山は双耳峰である。

[笠捨山山頂]

[笠捨山山頂祠]

 笠捨山からは急な下りを 30 分弱で葛川辻に至る。この先から岩混じりのルートでロープや鎖が設置されていて気が抜けない。巻き道もあるようだが、ここまで来て巻き道はないだろうと思い通常のルートを行くことに。急な岩の登りは体力を大いに消耗させた。槍ヶ岳を経て 40 分ほどで地蔵岳に到着する。地蔵岳山頂には小さなお地蔵様が鎮座している。

[槍ヶ岳]

[地蔵岳]

 ここから東屋岳までも急な岩場・鎖場のアップ・ダウンが続いて注意を要する。ここを過ぎると危険個所もなく、やがて香精山(こうしょうやま)へと導かれる。

[リンドウ]

[東屋岳の 10m ほどの岩場] クサリにすがって下る

[香精山]

[塔ノ谷峠(貝吹金剛)]

 30 分ほどすると塔ノ谷峠に達するが、迷い易い個所があるため慎重に読図をすること。塔ノ谷峠から1時間強で21世紀の森(古屋ノ辻)分岐の標識が現れるのでこれを右手に下りて行く。

[21世紀の森(古屋の辻)分岐]

 すぐに林道となり右手に注意していると、やがて手書きの標識で21世紀の森(“古屋ノ辻”とは表示されていない)と示してあるので右手の道に入るものと思いつつも、そのまま林道を下って行っても 21 世紀の森に行くことが明白なので少し余計に時間がかかるが林道をたどる。
 21 世紀の森入口の少し手前に水が凄い勢いで流れている個所がある。期待していたとおりここで十分水を補給することができた。テンバは森入口手前の舗装道路の脇にある四阿の隣の草地に設営した。快適そのものであった。ドイツ人の男性(単独)と言葉を交わした後、疲労困憊のためろくな夕食も取らずに寝入ってしまった。

(続く)


【1月の例会】

日時:1月17日 19:30~20:40
場所:相模原市大野南公民館
出席:ねこ(司会)、Tatsu(議事録)、なべさん、純、わかさん、みず、tam、ケンタ、しんめい、かず、たけ、佐和ちゃん、Kimi、ガッツ、まり、みほさん、mimi、UTi、ふくいち、ふじ、kany、みなちゃん、まっちゃん、やーぼ(24名)

例会後の懇親会

何時もの処


【新規掲載の山行ブログ】

◆ 2023.12.09 – 12.10  城ヶ崎クラックトレ (フナムシ・あかねの浜) (コッシー、mimi)
◆ 2023.12.24     (No.47)「日向薬師の岩場」探訪 (しんめい)
◆ 2023.12.29     (No.28) 丹沢水無川本谷 (みなちゃん)
◆ 2024.01.06 – 01.08  八ヶ岳 冬合宿 (みほさん、みなちゃん、もん、しんご)


おわり

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会員は相模原・厚木エリアを中心に、
町田、横浜、大和、座間、海老名、八王子に在住し、
様々な登山ジャンルで活動している地域山岳会です。

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